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構造・種類・材料・安全性を解説。製造工程から規格対応まで、端子台の“すべて”がわかる基礎知識集です。
電気装置と電線を安全かつ確実に接続する「端子台」。
本ガイドは、電気・電子設計や設備保全に携わるすべての方に向け、端子台の基礎知識を網羅的に解説した入門資料です。
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■ 端子台とは
■ 接続方式と特徴
■ 端子台の種類と用途
■ 製造工程と品質
■ 材料と表面処理
■ 正しい使い方と安全対策
■ 規格と品質保証
■ 製品選択ガイド
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フジコンでは標準品のほか、特殊環境・特殊用途向けのカスタム端子台にも対応。
OEM製品や新エネルギー設備向けなど、用途別に最適な設計提案が可能です。
技術相談・サンプル依頼・お見積りなどは、Webまたは電話・メールでお気軽にお問い合わせください。
このカタログについて
| ドキュメント名 | はじめての端子台入門ガイド2025 ― 安全・確実な電気接続を支える基礎知識と選定ポイント |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
| ファイルサイズ | 4.4Mb |
| 登録カテゴリ | |
| 取り扱い企業 | フジコン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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2025年版
端⼦台
⼊⾨ガイド
はじめてでも分かる!
端⼦台の基礎知識集
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⽬次
1. 端⼦台とは何か 6. 端⼦台に使⽤するねじとワッシャーの役割
2. 端⼦台の基本構造と接続⽅法 7. 端⼦台の正しい使い⽅と安全性
3. 端⼦台の種類と⽤途 8. 端⼦台の規格と品質保証
4. 端⼦台ができるまで(製造⼯程) 9. 製品選択ガイド
5. 端⼦台に使われる材料 10. お問い合わせ‧相談先
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端⼦台とは 端⼦台は「電気を使う装置」と「電線」を安全‧確実に接続するため
何か の部品です。
主な役割
・装置間の電⼒‧信号の分岐や供給
・故障や事故リスクの低減
・メンテナンス性の向上
・配線の整理と管理
ほぼすべての電気機器において、内部の配線や外部との接続に使⽤される
重要な部品です。
工場・FA 医療 電車 ビル・住居 データセンター 蓄電・発電
※一例となります。
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端⼦台の接続⽅法は様々あり、使⽤環境や⽬的によって最適な⽅式が異なります。
端⼦台の 主な接続⽅法とその特徴を⾒てみましょう。
基本構造と
ねじ式 ねじアップ式 押締式
接続⽅法 電線(圧着端⼦)を端⼦ねじにて導電部 ねじが浮き上がり抜け落ちず、結線 端⼦ねじを回転させ電線押付⾦具と
に締付けて接続する最も⼀般的な⽅式 作業の省⼒化に繋がる 導電⾦具が電線を挟み込む
タブ式 プッシュイン式 瞬結式
電線をリセプタクル端⼦に接続し クランプバネのバネ圧で導線部に 圧着端⼦を挿⼊するとレバーが
タブに差し込んで電線を接続 押し付け、⼯具フリーで結線可能 ⽴ち上がりバネで固定、⼯具不要
リセプタクル端⼦
接続⽅法の選択は、作業性‧安全性‧メンテナンス性‧導通信頼性などを考慮して選びます。
近年は⼯具レス化や省⼒化が進んでいます。
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⼦台
端⼦台の ①中継型端⼦台 ②貫通型端
電線同⼠を⼿前と奥側のねじで接続し 下部の突出導電⾦具にはんだ付けして
導通させる基本タイプ 接続するタイプ
種類と⽤途 ⽤途:医療機器、⼯作機械、電⼒‧船舶‧鉄道関係 ⽤途:FA機器全般、ユニット電源、計測機器
③貫通型端⼦台(上下ビス付き) ④ねじ無し端⼦台
上下の結線⽅法がねじ締めタイプの端⼦台 ねじを使⽤せず、クランプバネのバネ
圧により結線するタイプ
⽤途:大型サーボアンプ、基地局、エネルギー、
大型電源等 ⽤途:防災、セキュリティ、無線、検診機器等
⑤コネクタンシ ⑥基板端⼦
上下で端⼦台が分かれており、配線後に プリント基板の挿⼊⽳にはんだ付けして
着脱可能なタイプ 使⽤するタイプ
⽤途:制御機器向け、メンテナンス性を⾼めたい機器 ⽤途:⾞載、空調、新エネルギー関係など幅広く使⽤
⑦カスタム品
顧客ニーズに合わせた特注設計の端⼦台
⽤途:特殊環境、特殊⽤途、OEM向けなど幅広く対応
⽤途や環境に応じて最適な端⼦台を選ぶことで、安全性と作業効率が向上します。
種類ごとの特性を理解し、適切に選定しましょう。
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端⼦台は主に「樹脂部品」と「⾦具部品」から成り⽴ち、4つの⼯程を経て製品と
端⼦台が なります。
開発設計
できるまで 1 お客様の要望や市場ニーズを基に製品設計を⾏います。3Dプリンター
を活⽤した試作‧評価を繰り返し、完成度を⾼めていきます。
(製造⼯程)
部品の製作
2 樹脂部品:射出成型機で製作(材料を溶かし⾦型に注⼊)
⾦具部品:プレス加⼯で製作(⾦属を打ち抜き/曲げ加⼯)
組⽴作業
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樹脂材料(ペレット) 樹脂部品に⾦属部品を圧⼊し、ねじを付けて組み⽴てます。
端⼦台の本体(樹脂部)に使⽤ 製品によって異なる組⽴⽅法で完成させていきます。
検査‧梱包‧出荷
4 ⼨法検査や外観検査など、厳格な品質チェックを実施。
検査合格後、適切に梱包してお客様のもとへ出荷されます。
⾦具部品(プレス加⼯)
ロール状(または板状)の⾦属を
⾦型で打ち抜きながら形を作ります。
端⼦台の⾦具(導電板)に使⽤ 近年は3Dプリンターを活⽤した試作にも対応しています。
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端⼦台に 樹脂材料(プラスチック) ⾦属材料
熱可塑性樹脂:PBT、PC、PPSなど 主な材質:銅、⻩銅、リン⻘銅、鉄、
使われる材料 熱で溶け、冷えると固まる特性 ステンレス鋼
熱硬化性樹脂:フェノール樹脂など ⽤途による選択:導電性‧加⼯性‧コスト
熱を加えると硬化する特性
部品例:導電板、ねじ
選定ポイント:耐熱性‧難燃性‧絶縁性
表⾯処理
主な表⾯処理 表⾯処理の⽬的
ニッケルメッキ(耐⾷性‧外観向上) 防錆(耐⾷性向上)
スズメッキ(はんだ付け性向上) 導電性向上
亜鉛メッキ+クロメート処理 外観品質の向上
加⼯性‧組⽴性の向上
材料選定は設置環境(屋内/屋外)や⽤途(⾼電圧/低電圧)、規格要求などを考慮して⾏われます。
環境負荷低減のため、RoHS指令に対応した材料選定も重要です。
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ねじの種類と特徴
端⼦台に使⽤
するねじと 単体ねじ PW座⾦組み込みねじ
頭部の下にねじ⼭のみ。 平ワッシャー付き。
基板端⼦によく使⽤。 カバー⽌めに採⽤。
ワッシャーの
役割 SWセムス PSWセムス
スプリングワッシャー付き。 平ワッシャーとスプリング
タブやショートピース取付⽤。 ワッシャー付き。
最も⼀般的。
ワッシャーの役割
平ワッシャー スプリングワッシャー
部材の陥没防⽌ ねじの緩み防⽌
部材の保護(傷防⽌) ねじの脱落防⽌
接触⾯積拡⼤による安定性向上 維持振動対策
ねじ選定使の⽤ポ環イ境ン(ト屋内/屋外)に応じたメッキ選択
適切なトルクと耐久性の確保
電線種類に合わせた座⾦の選択
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正しい使い⽅を守ることで事故や故障を防ぎ、端⼦台の性能を最⼤限に
端⼦台の 発揮させることができます。
正しい使い⽅
と安全性 取り扱い上の注意点 安全確認チェックリスト
定格以上の電圧‧電流を流さない 電線の被覆剥き⻑さは適切か
ねじの締め付けは適正トルクで⾏う 接続部に緩みがないか
異物が入らないように注意すること 異なる電圧系統が混在していないか
適合電線を確認して作業すること 定期的な点検(増締め等)を実施しているか
事故防⽌のための重要ポイント
作業前には必ず電源を切り、電圧がかかっていないことを確認する
専⽤⼯具を使⽤し、電線の圧着端⼦は規定のものを使う
使⽤環境の温度‧湿度条件を確認し、適切な端⼦台を選定する
詳細な安全対策と取扱説明は、ウェブサイトでご確認ください。
https://www.fujicon-tb.co.jp/textbook/howto.pdf
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端⼦台の 主要な国際‧国内規格
規格と IEC規格 JIS規格
国際電気標準会議が制定する国際規格。 ⽇本産業規格。国内の産業標準として⼯業製品の
品質保証 全世界で適⽤される電気‧電⼦分野の標準 品質‧安全性を保証
UL規格 NECA規格
⽶国の安全規格。 ⽇本電気制御機器⼯業会の規格。
北⽶市場では実質的に必須となる安全認証 NECA
C
2811が⼯業⽤端⼦台の主要規格
主な性能検証項⽬
耐電圧試験 絶縁抵抗
250V時2000V、600V時2500Vの電圧を印加して絶縁性を確認 規格では20MΩ以上、当社基準では100〜1000MΩを確保
温度上昇試験 締付トルク‧引張強度
規格では45℃以下、当社基準では30℃以下で設計 規定値での締め付けと引張試験による機械的強度の確認
各種規格への適合は、製品の信頼性と安全性を保証する重要な指標です。
⽤途に応じた適切な規格認証製品を選択しましょう。
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最適な端⼦台を選ぶためのフローチャート
製品選択
ステップ1:
使⽤環境の確認
屋内/屋外、温度条件、湿度、振動の有無
ガイド
ステップ2:
電気的要件の確認
電圧‧電流値、絶縁性能、通信信号の有無
ステップ3:
設置⽅法と
作業性
ねじ取り付け 基板実装 オプション品
中継型端⼦台/コネクタンシ 貫通型端⼦台/基板端⼦/ねじ無し端⼦台 カバー及び記号板など
選定の重要ポイント
・安全規格(UL/TÜV/NECA等)の要件を確認
・メンテナンス頻度を考慮した結線⽅式の選択
・将来の拡張性を考慮したサイズ‧形状
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お問い合わせ 製品選び‧技術相談‧カスタム対応のご希望などは、
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相談先
お問い合わせ⽅法
ウェブサイト:
https://www.fujicon-tb.co.jp/
電話:
03-3755-5711(平⽇
8:30-17:30)
メール:
info@fujicon-tb.co.jp
ご相談いただける内容
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