高性能アルミ系複合材料　スプリーメックス

Page 1:高機能アルミ系複合材料/ スプリーメックス●高機能アルミ系複合材料 スプリーメックス とは独自の粉末冶金法によって 、アルミ合金(母材)の中に超微細セラミック粒(強化材)を均一に分散させた金属基複合材料(MMC = METAL MATRIX COMPOSITE)です。微細かつ均一な組織が、ユニークで優れた材料特性をもたらしています。セラミック粒径は標準で3µm、Xfineシリーズで0.7µmです。セラミック粒をさらに微細にすることにより、特性が向上します。F-1をはじめとしたレーシング車両での実績があります。25 micronスプリーメックス他社 鋳造MMC25 micron■微細組織比較従来のMMCと比較して、非常に微細な組織になっています。◆硬いSiCを含有しているため、高い剛性(ヤング率)を持ちます。◆アルミ、チタン、鋼、マグネシウムなどの従来合金よりも高い比剛性を誇っています。比剛性■主な特性アルミと同等の比重でありながら、次の特性に優れています。マテリオン ブラッシュ ジャパン 株式会社 ベリリウム機能材料部〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9第一丸三ビルTel: 03-3230-3883 Fax: 03-3230-3086 E-mail: info_mbj@materion.com◆微細SiCによる分散強化によって、母材のアルミ合金よりも強度が向上しています。◆64チタン合金に匹敵する比強度を持つグレードもございます。比強度MMC微細組織比較 (黒=SiC, 白=アルミ)『アルミ合金の1.5倍以上！』『64チタン合金に匹敵！』スプリーメックス比強度(MPa/比重)比剛性(GPa/比重)スプリーメックス

Page 2:材質 熱膨張係数 (ppm/K)チタン合金 Ti-6Al-4V 8.2鉄 12.1スプリーメックス 640XA 13.4スプリーメックス 225XE 16.1銅 16.8アルミ合金 6061 23.0マグネシウム合金 AZ31 26.8◆SiCの含有量により変わりますが、従来のアルミ合金よりも熱膨張係数は低くなります。◆アルミよりも鉄や銅に近く、温度変化が激しい環境において、寸法の安定性が期待できます。熱膨張係数◆材料に分散している微細SiCにより、従来のアルミ合金よりはるかに高い耐磨耗性を持っています。◆また、チタンのように相手材を磨耗させることもありません。耐摩耗性摩耗量(mg)鋼材と摺動後の摩耗量◆強化材であるSiCが耐熱性に優れているため、高温環境でも高強度を維持しています。◆耐熱アルミ合金2618を上回るエンジン部材(ピストン等)として、レーシング用途での採用実績が多数あります。高温強度マテリオン ブラッシュ ジャパン 株式会社 ベリリウム機能材料部〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-9第一丸三ビルTel: 03-3230-3883 Fax: 03-3230-3086 e-mail: info_mbj@materion.com『耐熱アルミ2618合金以上！』02004006008000 100 200 300 400温度(℃)高温-引張強度● スプリーメックス225XF-T6● 7075-T6● 2618-T61(MPa)『アルミよりも鉄や銅に近い！』『コーティング無しでも摺動可能！』◆スプリーメックスの疲労強度はアルミ合金の2倍以上です。◆軽量化のみならず、長寿命化も期待できます。◆また、高温環境でも優れた疲労強度を発揮します。疲労強度 『アルミ合金の2倍以上！』01002003004001.E 04 1.E 05 1.E 06 1.E 07 1.E 08回転曲げ疲労試験(Kt=1,R=-1)疲労強度(MPa)サイクル数スプリーメックス 225XE超ジュラルミン 202402040相手材磨耗自材磨耗アルミ7075チタンTi6Al4Vスプリーメックス225XE