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Formlabs SLS Solutions

製品カタログ

特許技術 Surface Armorテクノロジーによるクラス最高の造形品質と粉末の飛散を防いで再利用を行う高度材料リサイクルシステム。

粉末焼結積層造形(SLS)方式 3D プリントとは
SLS(Selective Laser Sintering)方式3Dプリントは、日本語では粉末焼結積層造形または選択式レーザー焼結方式と呼ばれる粉末を使用する3Dプリント方式で、古くから粉末床溶融結合(PBF/Powder Bed Fusion)として知られる技術の1つです。ナイロン材に代表されるポリマー材料を高出力レーザーにより焼結することで凝固剤等を使用することなく1層ずつ造形を行い、様々な工業用材料やガラス充填あるいは炭素繊維等の複合材も使用することができます。

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このカタログについて

ドキュメント名 Formlabs SLS Solutions
ドキュメント種別 製品カタログ
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取り扱い企業 BRULÉ, Inc. (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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小ロット量産を、すぐにその場で。 Formlabs SLS Solutions 特許技術 Surface Armorテクノロジーによるクラス最高の造形品質と 粉末の飛散を防いで再利用を行う高度材料リサイクルシステム。
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Introduction To Selective Laser Sintering What is the SLS? 粉末焼結積層造形(SLS)方式 3Dプリントとは SLS(Selective Laser Sintering)方式3Dプリントは、日本語では粉末焼結積層 SLS 方式によるプリント 造形または選択式レーザー焼結方式と呼ばれる粉末を使用する3Dプリント方式 で、古くから粉末床溶融結合(PBF/Powder Bed Fusion)として知られる技術 の1つです。ナイロン材に代表されるポリマー材料を高出力レーザーにより焼結 することで凝固剤等を使用することなく1層ずつ造形を行い、様々な工業用材料 やガラス充填あるいは炭素繊維等の複合材も使用することができます。 他の造形方式との決定的な違いは、高さ方向に積み重ねて造形が行える点で、 モデルのサイズにより、1回あたり数十~百点程度のバッチ生産が可能です。 現在中~小型の3Dプリンタでは唯一このSLS方式がバッチ生産に対応しており、 STEP ❶: 1層分の粉末を敷き詰め、 手頃な導入コストで購入できる製造対応の3Dプリンタとして、幅広い用途で採 パウダーにレーザーを照射 用されています。また、右側ページ中央のように造形品は周囲を未焼結の粉末 に支えられる形で造形されるためサポート材が不要である点も大きな特徴です。 欧米では様々な表面処理による改質で、少量生産品やカスタム品、またはアフ ターマーケット向けの交換部品などへの採用が急速に進んでいます。 STEP ❷: SLS でのバッチ生産 層ごとに造形品の断面形状を SLSでは左画像のように造形スペー 溶融・焼結することで造形 ス内にモデルを高密度に配置する ことで高効率なプリントが行えま す。左画像のように同一品を数十 から百点前後プリントすることも 右画像のように多品種を一括でプ リントすることも可能です。 2 | Formlabs SLS Solutions
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Why SLS? 金型レスで小ロットの量産が行える SLS SLS最大の利点は、先述の通り一定量をバッチで生産できる点にあり、高機能 材料を使用し、更に適切な表面処理を施すことでその用途は限りなく広がりま す。また、開発段階で行う試作と実際の量産では使用する材料や設備、生産技 術が異なりますが、SLSで実製品あるいは部品を生産する場合は、第一回目の 試作から量産までを同一の材料と技術で行えるため、PVT(生産検証試験)等 量産移行前の試作と検証を大幅に効率化することができます。更に、通常は後 戻りができない不可逆的なプロセスである開発から量産に至るまでの数多くの 試作・検証プロセスが、いつでも素早く柔軟に対応できるようになり、設計変 更が発生した場合もCADデータの変更だけですぐに対応可能となる点も大きな STEP ❸: 焼結されない周囲の粉末が造形品を メリットです。小ロットの量産や生産/組立で使用する治工具、受注生産品や 支えるため、サポート材が不要 カスタム品で金型が不要になるメリットは、時間とコスト両面で絶大です。 旧来の SLS 3Dプリントの課題 先述の通り、SLSは新しい技術ではありません。ではなぜ普及して来なかった のか?という疑問が浮かびます。旧来のSLSの課題として最も多く挙げられる のは粉末の取扱で、粉末の取扱や造形品から粉末を取り払う作業も全て手作業 で行う必要があり、労働安全衛生面での課題がありました。また、SLSプリンタ STEP ❹: は大きく高額で、世界中で小型化・低コスト化が長年求められてきたものの、 1層分の造形が完了後、新たに 1層分の 技術的な課題が多く実現しなかったのです。「粉末の取扱」「設備のサイズ」 粉末を敷き詰め、STEP ❶からの動作を繰り返す 「高額な導入コスト」の3点を克服し、中小メーカーや製造業に参入するベン チャー企業にもSLSの利点へのアクセスを拡大した最初のメーカーが、私たち Formlabsです。 Formlabs SLS Solutions | 3
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Formlabs SLS Ecosystem 高機能高速SLS 3D プリンタ Fuse 1+ 30W 前世代機 Fuse 1の利点を受け継ぎながら、レーザー出力を 10Wから30Wに強化することで最大2倍の高速プリントを 実現。特許技術 Surface Armorテクノロジーによる造形品質 は数千万~数億円の大型3Dプリンタと同等以上という評価 を得ており、北米ではSLS市場でトップシェアを誇ります。 窒素ガス充填にも対応し、より高効率なパウダー再利用と 安定した高速プリントを常に提供します。 Web サイトで見る Tech Specs 主な製品仕様 Fuse 1+ 30Wの主な仕様は以下の通りです。本書P.8では 製品仕様の全項目を掲載しておりますので仕様詳細はそち らをご確認ください。またFormlabs Webサイトでは画面 上でバーチャルに実機を操作できるバーチャルツアーも ご用意しております。併せてご確認ください。 バーチャルツアーを体験 製品外形寸法 W645 × D685 × H1,070mm(スタンド高さ含め1,655mm) 製品重量 120kg(ビルドチャンバーおよびパウダーを含めず) 造形スペース寸法 W165 x D165 x H300mm 積層ピッチ 110μm レーザー種別 30Wイッテルビウムファイバーレーザー レーザー焦点サイズ(半値全幅) 247μm 4 | Formlabs SLS Solutions
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Features 製品の特徴 2011年に光造形3Dプリンタを極高精度な造形品質を維持しつつ、世界で初めてデスクトップサイズに小型化した Formlabsは、SLS 3Dプリンタにおいても優れた造形品質を維持しながら小型化・低コスト化に成功しています。 ここではその機能的な特徴とFuse 1+独自の優位性をご紹介します。 特許技術がもたらす 窒素ガス充填対応で 本体スクリーンが クラス最高の造形品質 材料再利用率を最大化 メンテナンスもガイド 特許技術Surface Armorテク Nylon 11のような酸化での プリンタ内のソフトウェア ノロジーでSLS特有の造形 劣化リスクが高い材料でも は造形に集中するため英語 品質にまつわる課題を解決 より簡単にプリントが行え、 のみの対応ですが、図解の し、ハイエンド機と同等以 材料も最大限にリサイクル ガイドで視覚的に必要な操 上の品質を実現。 が可能に。 作をガイドします。 30W高出力レーザー 優れた工業用材料と 誰もが簡単に扱える での高速プリント 幅広い表面処理対応 ポカヨケ機能設計 最大12.5m/秒のスキャンス 高強度、高剛性、耐衝撃性、 保守作業が必要な時は予め ピードを持つ30Wの強力な 高耐熱、炭素繊維複合材等、 通知し、プリントの失敗や レーザーにより、高精度な 様々な優れた特性をもつ工 装置の故障を予防。必要な 製品製造を24時間以内に完 業用ナイロン材に対応。他 作業も画面で図解され手順 了します。 の新材料も続々登場予定。 ごとにガイドします。 特許技術で表面処理のコストと時間を最小化 旧来のSLSでは、レーザーが粉末を焼結する際に発生する急激な温度変化による熱膨張と収縮で、特に垂直面に おいてオレンジの皮のような凹凸が発生して精度を損なう「オレンジピール」と呼ばれる現象が課題となって います。FormlabsのSLS特許技術 Surface Armor(サーフェスアーマー) テクノロジーは、焼結時に造形品周囲に半溶融状のシェルを形成すること で、急激な温度変化を緩和して優れた表面品質を実現する技術です。 当然ながら表面品質が高いほど、コーティングやめっき等の表面処理を行 う際に研磨などの下処理に要する時間とコストが低減でき、より短時間+ 低コストで必要な特性をプリント品に付加することが可能となります。 オレンジピール Fuse 1+プリント品 Formlabs SLS Solutions | 5
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Formlabs SLS Ecosystem 後処理+粉末再利用装置 Fuse Sift Fuse 1+でのプリント完了後は、ビルドチャン バーをそのままFuse Siftにセットし、陰圧ブー ス内で粉末を飛散させることなく粉末の除去が 行えます。また、Fuse Siftは回収した粉末を未 使用の粉末と混ぜ合わせ、粉末の再利用までを オールインワンで担い、他社製品のような外気 中での粉末の取扱を発生させない設計です。 Web サイトで見る Tech Specs 主な製品仕様 Fuse Siftの主な仕様は以下の通りです。製品仕 様の全項目は本書P.9にて掲載しておりますので、 詳細はそちらをご確認ください。 尚、炭素繊維複合材のNylon 11 CFご使用の際 は300ミクロンシーブが別途必要です。 バーチャルツアーを体験 製品外形寸法 W1,015 × D610 × H1,545mm(ハッチ開放時高さ:1,900mm) 製品重量 93kg(ビルドチャンバーとパウダーを含めず) 付属通常シーブ(ふるい) 150ミクロンシーブ ビルドチャンバー外形寸法 W279 × D342 × H489mm エア濾過方式 交換式HEPAフィルター付陰圧フード/独立式給排気システム 推奨運用環境 18 ‒ 26 ºC/湿度30%以下推奨 6 | Formlabs SLS Solutions
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Features 製品の特徴 Fuse SiftはベンチトップサイズのSLSでは世界初の、陰圧ブースによる粉末飛散防止機能を備えた後処理機です。 Formlabsはプリントだけでなく後処理まで一貫した、お客様目線でのワークフロー(作業手順)簡素化に定評が あるメーカーで、プリンタからSiftへの粉末の移管、そして粉末の再利用時にも粉末が外気に触れて舞い散ること がないよう配慮され、他社製品には無い簡単・安全かつ効率的な作業を実現しています。 陰圧ブースでの粉末 プリンタから粉末を 本体スクリーンで 除去で飛散を防止 閉じ込めたまま Sift へ 設定や保守も簡単に 密閉型の陰圧ブースで粉末 Fuseシリーズは他社製品と 再利用時に未使用の粉末を 除去が行えるため、周囲に 違い、粉末を閉じ込めたビ 混ぜる割合(リフレッシュ 粉末を飛散させません。国 ルドチャンバーをそのまま 率)の変更や保守作業も図 内の環境測定士によるリス プリンタから移管。粉末を 解付きでガイド。初日から ク評価でも最高評価を獲得。 外気に極力触れさせません。 誰もが使いこなせます。 最大でFuseプリンタ 誰でも粉末のロスを 再利用だけでなく 5台までを 1台で対応 最小化できる簡単設計 新品粉末との混合も 高効率な生産を行うにはプ ビルドチャンバー内の造形品 Fuse Siftは粉末の再利用だけ リンタの複数台運用が有効 の密度とリフレッシュ率を管 でなく、任意の比率(リフレ ですが、Fuse Siftはプリン 理することで、粉末のロスを ッシュ率)で未使用粉末と混 タ5台程度の生産量を1台で 出さずに高効率な運用が簡単 ぜ合わせるところまで担当。 賄える機能を備えています。 に行えます。 後はプリンタに戻すだけ。 焼結だから必要な冷却時間と安全確保 FormlabsのFuse Siftの隠れた優位性は、Fuse 1+プリンタと Fuse Sift間でそのまま移管できるビルドチャンバー単位での プリントにあります。作業エリアに対して上からプリント後 の粉末をあけるのではなく下方からゆっくりと持ち上げるこ とで粉末の飛散に配慮し、プリンタ内で200℃の高温に晒され る粉末が十分かつ効率的に冷却できるようプリンタにもSiftに ビルドチャンバーの温度はプリンタでもSiftでも検知。パウダーケーキと呼ば れるプリント後の粉末も上からではなく下からゆっくり持ち上げます。 も温度センサが設置され、安全な作業をサポートします。 Formlabs SLS Solutions | 7
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Specifications Fuse 1+ 30W製品仕様詳細 造形特性 造形方式 粉末焼結積層造形(SLS)方式 造形スペース寸法 W165 x D165 x H300mm 積層ピッチ(Z軸解像度) 110μm ホッパー容量 14.5リットル 推奨材料リフレッシュ率 30~50% ※材料リフレッシュ率:粉末再利用時に使用する未使用粉末の混合比率 サポート材の有無 不要 ハードウェア(装置) 設置場所最小寸法 W1,255 × D1,495 × H1,870mm プリンタ外形寸法 645 × 685 × 1,070mm(スタンド高さ含め1,655mm) 付属スタンド寸法 W596 x D600 x H584mm 製品重量 120kg(ビルドチャンバーおよびパウダーを含めず) 初期設定所要時間 60分未満 推奨使用環境 18~28℃ 庫内温度 最高200℃ 温度管理方式 クオーツチューブ発熱体/抵抗膜方式エアヒーター エア処理方式 外接窒素ガス発生装置連結部/圧力調整式二段階濾過 (交換式HEPAフィルターと炭素媒体) 電気要件 120 VAC、15A(専用回路推奨) ガルバノメータ Formlabsカスタム(第2世代) レーザー仕様 30Wイッテルビウムファイバー/IEC 60825-1: 2014認証取得済/ 波長:1070nm/最大30W出力/ビーム発散角:3.24mrad(公称値、フルアングル) レーザー焦点サイズ(半値全幅) 247μm 放射線情報 Fuse 1はClass 1レーザー製品であり、放射線量はClass 1の規定値内です。 インターネット Wi-Fi(2.4GHz + 5GHz)/イーサネット(1,000Mbit)/USB 2.0 プリンタ制御部 10.1インチタッチスクリーン(解像度:1,280 × 800px) アラート機能 タッチスクリーンでのアラートとトラッキング/DashboardよりSMS or メール送信/内蔵カメラによるプリントライブ映像/先行保全アラート 専用造形準備ソフトウェア PreForm(無料) システム要件 Windows 7(64bit)以上/Mac OS X 10.12以上/ OpenGL 2.1/4GB RAM(8GB推奨) ハードウェア要件 Fuseシリーズ SLS 3Dプリンタ 対応ファイル形式 読み込み:.STL or .OBJ形式/書き出し:.FORM形式(独自) 8 | Formlabs SLS Solutions
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Specifications Fuse Sift 製品仕様詳細 SLSパウダー再利用ステーション 対応プリンタ FuseシリーズSLS 3Dプリンタ 製品外形寸法 W1,015 × D610 × H1,545mm(ハッチ開放時高さ:1,900mm) ビルドチャンバー寸法 W279 × D342 × H489mm 設置場所最小寸法 W2,211 × D1,220 × H2,180mm 製品重量 93kg(ビルドチャンバーとパウダーを含めず) ビルドチャンバー重量 11kg(Nylon 12パウダー20%充填時にて17.6kg) 造形スペース寸法 W165 x D165 x H300mm(各角アール形状) 未使用粉末保管用ホッパー容量 17リットル 再利用粉末保管用ホッパー容量 18リットル 推奨使用環境 18~26℃/湿度30%以下 エア処理方式 交換式HEPAフィルタ付陰圧フード/独立式給排気システム エア濾過方式 交換式HEPAフィルター 電気要件 120VAC、15A(専用回路推奨) 集じん機仕様 接地・接合済静電気散逸性部品搭載(NFPA 652準拠品) インターネット方法 WiFi(2.4 GHz)/イーサネット(1,000Mbit)/USB 2.0 イーサネット仕様 RJ-45イーサネット(10BASE-T / 100BASE-TX / 1000BASE-T)LANポート/ シールド付イーサネットケーブル(別売)にて接続:Cat5以上、 1000BASE-Tの場合Cat5eまたはCat6 WiFi仕様 プロトコル:IEEE 802.11 b/g/n、周波数:2.4 GHz/WPAおよびWPA2対応 USB仕様 USB A-B ケーブル付USB(rev 2.0)Bポート 騒音レベル 76.5 dB(A)未満 装置操作部 プッシュボタン付インタラクティブ・タッチスクリーン 付属品 ・ブラシ大 ・ブラシ小×2 ・パイプ形状クリーナー ・ピック ・手袋 ・防塵マスク ・保護ゴーグル ・バキューム装置用ブラシ ・バキューム装置用隙間ノズル ・運搬用ストラップ ※TIPS:Fuse Siftでの粉末除去は、付属品以外にも別売りの一般的な電動工具で六角軸のワイヤーブラシを使用する等で効率化が可能です。 Formlabs SLS Solutions | 9
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Best-in-class Print Quality ハイエンド機と同等以上の造形品質 粉末ベースの3Dプリンタによる造形品はすべて、ざらついた質感を持った 独特の表面に仕上がります。これは粉末を焼結させた際にできる無数の微 細な穴が表面に残るためで、個々のメーカーやプリンタによって、どの程 度の表面粗さが残るかも変わります。またP.5で触れた通り、焼結で発生す る急激な温度変化でオレンジピールが発生し、大きな凹凸で品質が損なわ れるという旧来のSLS特有の問題もありました。 Formlabsは特許技術であるSurface Armorテクノロジーでこのリスクを最小 化すると同時に、非常に滑らかな表面品質を実現しています。日本国内の ユーザー様からも、数千万~数億円クラスのハイエンド機と同等以上の表面 品質と高い評価を得る造形品質は、他にはないFormlabsの大きな強みです。 表面処理にも有利に 本書 P.24 からは、Formlabs の SLS が対応 する表面処理の例をご紹介しています。 10 | Formlabs SLS Solutions
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Seamless, User-friedly Workflow 作業は誰でも簡単に。粉末の飛散も徹底して防止。 Formlabsは旧来のSLSが抱えていた課題を解決すべく、多くの独自技術をFuseシリーズに実装しています。従来で はプリント完了後に粉末が詰まったチャンバーを逆さにしてパウダーケーキを取り出したり、そのまま手でプリン タから直接取り出すような製品もありました。FormlabsのSLSシステムのキーアイテムとなっているのがビルドチャ ンバーで、Fuse 1+でのプリント完了後に粉末を閉じ込めたまま、ビルドチャンバーごとFuse Siftに造形品を移管で きる仕様にすることで、SLSのワークフローを大幅に効率化しています。「誰もが簡単にものづくりができる世界」 を目指すFormlabsは、機器の操作だけでなく、そして3Dプリントだけでなく、後処理工程までもトータルに誰もが 簡単に行えるようワークフローを設計し、効率化します。 Fuse のワークフロー動画 ノンストップの連続プリント ビルドチャンバーを複数で運用することで、プリント後にすぐ連続して 次のプリントが行えます。高効率なオペレーション構築におすすめです。 Formlabs SLS Solutions | 11
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Formlabs SLS Powders Formlabs 高機能 SLS パウダー材料 工業用高機能 パウダー材 パウダー名 Nylon 12 Nylon 12 GF 材料の特徴 高強度+靭性を備える万能材料 ガラス充填による高剛性高耐熱 ・試作→製造の一貫活用 ・常に高い荷重を受ける部品 ・実製品のバッチ生産 ・ねじ部や篏合部を備えた部品 代表的な用途 ・長期使用に耐える各種治具 ・高い強度が必要な治工具 ・滅菌処理を行う生体適合性部品 ・高温環境下で使用される部品 最大引張強さ 50MPa 38MPa 引張弾性率 1850MPa 2800MPa 破断伸び 1 1% 4%(X-Y 軸方向) 曲げ弾性率 1600MPa 2400MPa アイゾット衝撃強さ(ノッチ付) 32J/m 36J/m 荷重たわみ温度@1.8Mpa 87℃ 113℃ 耐水・油・薬品性(重量増加率/単位:%) 酢酸、5% 0.10 0.2 アセトン 0.14 0.2 漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム約 5%) 0.21 0.2 酢酸ブチル 0.18 0.2 ディーゼル油 0.43 0.6 ジエチルグリコールモノメチルエーテル 0.49 0.5 油圧オイル 0.59 1.0 過酸化水素(3%) 0.2 0.2 イソオクタン(ガソリン) 0.01 0.0 イソプロピルアルコール 0.19 0.2 鉱油(重) 0.66 1.0 鉱油(軽) 0.54 1.3 塩水(塩化ナトリウム 3.5%) 0.15 0.2 Skydrol 5 0.59 0.8 水酸化ナトリウム(0.025%、pH=10) 0.20 0.2 強酸(濃塩酸) 0.76 0.8 トリプロピレングリコールモノメチルエーテル 0.31 0.8 水 0.05 0.1 キシレン 0.12 0.2 ※重量増加率は、1×1×1cmの立方体形状のプリント品を各薬品に24時間浸漬して測定したものです。 12 | Formlabs SLS Solutions
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Web で材料を見る 各材料活用ガイド Nylon 11 Nylon 11 CF 高い靭性と耐衝撃性の機能性材料 炭素繊維強化による金属並みの強度 ・薄肉構造の筐体やダクト等 ・金属部品からの置き換え ・スナップやクリップ等の留め具やヒンジ ・車両の交換部品および補修部品 ・耐衝撃性が必要な部品および治具 ・軽量かつ高強度または高耐熱の治工具 ・人工装具やレガース、サポーター等 ・強い衝撃に晒される部品 49MPa 69MPa(X軸方向) 1600MPa 5300MPa(X軸方向) 40% 9%(X軸方向) 1400MPa 4200MPa 71J/m 74J/m 46℃ 178℃ 0.1 0.2 0.1 0.2 0.1 0.2 0.1 0.2 0.2 0.6 0.4 0.5 0.5 1.0 < 0.1 0.2 < 0.1 0.0 0.1 0.2 0.4 1.0 0.4 1.3 0.1 0.2 0.3 0.8 0.1 0.2 1.0 0.8 0.3 0.8 0.1 0.1 0.1 0.2 弊社が知り得る限り、本書記載の材料に関する情報はすべて正確なものです。ただしFormlabsでは、本情報を使用して得られた結果について、いかなる 明示的または黙示的な保証もするものではありません。意図した目的に対する本材料の適合性は本材料を使用する製造者の責において検証が必要です。 Formlabs SLS Solutions | 13
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生体適合性 Nylon 12 Powder 高い強度と靭性を兼備。耐久性とディテール表現に優れた多用途万能材料。 強度と細部の表現力を高水準で兼ね備えるNylon 12パウダーは、複雑な構造を持つ部品や、高い耐久性で過酷な環境 下での使用に部品の生産に適した高機能材料です。Nylon 12は、FormlabsがFuseシリーズプリンタに最適化して開発 された専用材料です。 代表的な用途: 試作→製造の一貫活用 実製品のバッチ生産 長期使用に耐える各種治具 滅菌処理を行う生体適合性部品 14 | Formlabs SLS Solutions
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Material Properties Nylon 12 パウダー:材料特性と使用方法 材料特性 物性値 準拠規格 引張特性 最大引張強さ ��MPa ASTM D��� Type � 引張弾性率 ����MPa ASTM D��� Type � 破断伸び(X-Y軸方向) ��% ASTM D��� Type � 破断伸び(Z軸方向) �% ASTM D��� Type � 曲げ特性 曲げ強さ ��MPa ASTM D��� A 曲げ弾性率 ����MPa ASTM D��� A 衝撃特性 アイゾット衝撃強さ(ノッチ付) ��J/m ASTM D��� 熱的特性 荷重たわみ温度@1.8MPa ��°C ASTM D��� 荷重たわみ温度@0.45MPa ���°C ASTM D��� ビカット軟化温度 ���°C ASTM D���� その他の特性 粉末含水率 �.��% ISO ����� Method D 造形品吸水率 �.��% ASTM D��� ※各試験用サンプルはNylon 12パウダーをFuse 1にてプリントしたものを使用。50%の相対湿度と23℃の温度環境下で7日間保管後に試験を実施。 ※材料特性は、造形品の形状や向きなどの造形設定、および温度などで変動する場合があります。 ※材料特性は、造形品の設計や造形方法によっても変動する場合があります。造形品製造者は各造形品が意図した用途に適合するかを確認する必要があります。 生体適合性 難燃性 Nylon 12 パウダーによる造形サンプルは、ISO 10993-1: Nylon 12 パウダーによる造形サンプルにて、下 2018 に準拠した試験により評価され、以下の生体適合性 記規格に準拠した難燃性評価を行っています。 リスクに関する要求事項への適合が確認されています。 使用した試験片の厚みは 3.00mmです。 準拠規格名称 準拠規格名称 ISO 10993-5:2009 細胞毒性なし UL 94 Section 7 難燃グレード HB ISO 10993-10:2010/(R)2014 皮膚刺激性なし ISO 10993-10:2010/(R)2014 感作性なし Nylon 12 パウダーの使い方 本材料の使用方法に関する詳細は、以下サポートサイトをご参照ください。また物性の詳細はテクニカルデータ シートを、取扱に関する安全面での情報は必ず安全データシートを一次情報源として必ずご確認ください。 Nylon 12パウダーの使い方 テクニカルデータシート 安全データシート ※レイアウトが崩れて見える場合は、一度コンピュータにダウンロードした後にご確認ください。 Formlabs SLS Solutions | 15
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複合材料 生体適合性 Nylon 12 GF Powder ガラス充填によりNylon 12をより高剛性・高耐熱化した高機能複合材料。 剛性と耐熱性を向上し、より過酷な環境での使用に対応できるよう開発されたガラス繊維強化材料です。Nylon 12 GF パウダーは、構造的な剛性と耐熱性が重視される機能部品等の実製品用パーツ製造時にお選びいただきたい材料です。 ねじ部やソケットなど繰り返しの使用による摩耗に配慮したい場合や高温の流体を通すダクトのような用途に最適です。 代表的な用途: ねじ部やソケットを備える部品 荷重下でも形状を維持する剛性が必要な部品 高温の流体が流れる流路を備えた部品 高い強度や剛性、耐熱性が求められる治工具 16 | Formlabs SLS Solutions
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Material Properties Nylon 12 GF パウダー:材料特性と使用方法 材料特性 物性値 準拠規格 引張特性 最大引張強さ ��MPa ASTM D���-�� Type � 引張弾性率 ����MPa ASTM D���-�� Type � 破断伸び(X-Y軸方向) �% ASTM D���-�� Type � 破断伸び(Z軸方向) �% ASTM D���-�� Type � 曲げ特性 曲げ強さ ��MPa ASTM D���-�� 曲げ弾性率 ����MPa ASTM D���-�� 衝撃特性 アイゾット衝撃強さ(ノッチ付) ��J/m ASTM D���-�� 熱的特性 荷重たわみ温度@1.8MPa ���°C ASTM D���-�� 荷重たわみ温度@0.45MPa ���°C ASTM D���-�� ビカット軟化温度 ���°C ASTM D���� その他の特性 粉末含水率 �.��% ISO ����� Method D 造形品吸水率 �.��% ASTM D��� ※各試験用サンプルはNylon 12 GFパウダーをFuse 1にてプリントしたものを使用。50%の相対湿度と23℃の温度環境下で7日間保管後に試験を実施。 ※材料特性は、造形品の形状や向きなどの造形設定、および温度などで変動する場合があります。 ※材料特性は、造形品の設計や造形方法によっても変動する場合があります。造形品製造者は各造形品が意図した用途に適合するかを確認する必要があります。 生体適合性 難燃性 Nylon 12 GF パウダーでの造形品は、ISO 10993-1:2018 Nylon 12 GF パウダーによる造形サンプルにて、 に準拠した試験により評価され、以下の生体適合性リス 下記規格に準拠した難燃性評価を行っています。 クに関する要求事項への適合が確認されています。 使用した試験片の厚みは 3.00mmです。 準拠規格名称 準拠規格名称 ISO 10993-5:2009 細胞毒性なし UL 94 Section 7 難燃グレード HB ISO 10993-10:2010/(R)2014 皮膚刺激性なし ISO 10993-10:2010/(R)2014 感作性なし Nylon 12 GF パウダーの使い方 本材料の使用方法に関する詳細は、以下サポートサイトをご参照ください。また物性の詳細はテクニカルデータ シートを、取扱に関する安全面での情報は必ず安全データシートを一次情報源として必ずご確認ください。 Nylon 12 GFパウダーの使い方 テクニカルデータシート 安全データシート ※レイアウトが崩れて見える場合は、一度コンピュータにダウンロードした後にご確認ください。 Formlabs SLS Solutions | 17
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生体適合性 Nylon 11 Powder 高い靭性と耐衝撃性を備え、破断に強く薄肉構造にも適した機能性材料。 Nylon 11パウダーは靭性に優れ、破断への耐性や耐衝撃性が求められる部品に適した高機能材料で、ロボティクス分野 や各種産業機械等の部品製造に適しています。Nylon 12と比較してNylon 11は柔軟性に優れて破壊に強く、薄肉構造の プリントにも適しています。 代表的な用途: 薄肉構造の筐体やダクト等 スナップやクリップ等の留め具やヒンジ 耐衝撃性が必要な部品および治具 人工装具やレガース、サポーター等 18 | Formlabs SLS Solutions
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Material Properties Nylon 11 パウダー:材料特性と使用方法 材料特性 物性値 準拠規格 引張特性 最大引張強さ ��MPa ASTM D���-�� Type � 引張弾性率 ����MPa ASTM D���-�� Type � 破断伸び(X-Y軸方向) ��% ASTM D���-�� Type � 破断伸び(Z軸方向) N/A ASTM D���-�� Type � 曲げ特性 曲げ強さ ��MPa ASTM D���-�� 曲げ弾性率 ����MPa ASTM D���-�� 衝撃特性 アイゾット衝撃強さ(ノッチ付) ��J/m ASTM D���-�� 熱的特性 荷重たわみ温度@1.8MPa ��°C ASTM D���-�� 荷重たわみ温度@0.45MPa ���°C ASTM D���-�� ビカット軟化温度 ���°C ASTM D���� その他の特性 粉末含水率 �.��% ISO ����� Method D 造形品吸水率 �.��% ASTM D��� ※各試験用サンプルはNylon 11パウダーをFuse 1にてプリントしたものを使用。50%の相対湿度と23℃の温度環境下で7日間保管後に試験を実施。 ※材料特性は、造形品の形状や向きなどの造形設定、および温度などで変動する場合があります。 ※材料特性は、造形品の設計や造形方法によっても変動する場合があります。造形品製造者は各造形品が意図した用途に適合するかを確認する必要があります。 生体適合性 難燃性 Nylon 11 パウダーでの造形品は、ISO 10993-1:2018 に Nylon 11 パウダーによる造形サンプルにて、下 準拠した試験により評価され、以下の生体適合性リスク 記規格に準拠した難燃性評価を行っています。 に関する要求事項への適合が確認されています。 使用した試験片の厚みは 3.00mmです。 準拠規格名称 準拠規格名称 ISO 10993-5:2009 細胞毒性なし UL 94 Section 7 難燃グレード HB ISO 10993-10:2010/(R)2014 皮膚刺激性なし ISO 10993-10:2010/(R)2014 感作性なし Nylon 11 パウダーの使い方 本材料の使用方法に関する詳細は、以下サポートサイトをご参照ください。また物性の詳細はテクニカルデータ シートを、取扱に関する安全面での情報は必ず安全データシートを一次情報源として必ずご確認ください。 Nylon 11パウダーの使い方 テクニカルデータシート 安全データシート ※レイアウトが崩れて見える場合は、一度コンピュータにダウンロードした後にご確認ください。 Formlabs SLS Solutions | 19
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複合材料 Nylon 11 CF Powder 炭素繊維強化による軽量で非常に高い強度と耐熱性。金属部品の置き換えにも。 金属部品の置き換えにも対応可能な強度と優れた機能性を備えつつも軽量な本材料は、ナイロン材と炭素繊維材の長所 を兼ね備えた複合材料で、特に自動車や航空宇宙等のモビリティ製品に適した実製品向け材料です。Nylon 11 CFパウダー は、繰り返しの衝撃に強く耐熱性にも優れています。 代表的な用途: 金属部品からの置き換え 車両の交換部品および補修部品 軽量かつ高強度または高耐熱の治工具 強い衝撃に晒される部品 20 | Formlabs SLS Solutions