FMS　ケーブル・ワイヤー用張力測定器(ロードセル)

ケーブル & ワイヤ 張力測定および張力制御

FMS: 沿革 FMSは、FAG クーゲルフィッシャー）社による買収を経て、1993年に設立されました。 設立以来、FMSの専任チームは市場をリードする開発力と果敢な国際展開を通じて、 ウェブ張力・ウェブガイド業界でFMSの新たな歴史を作り続けています。 今日、FMSの製品は世界中のワイヤ処理装置およびケーブル処理装置のメーカーや ユーザーから選ばれており、さまざまな産業、下降、および材料に関連して成功を 収めています。 ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● The Point is Technology 32

● The Point is Technology FMS: 目的達成の手段 製品の総合的な製造品質が製品の成功を左右する、ということが以前にも増して明らかになって います。連続する生産工程で、完成品の品質は、材料張力の正確な測定および制御に直接左右 されます。FMSの張力測定製品及び張力制御製品は、工程内の生産制御の強化を重点に置いて 設計されています。その結果、製品の仕上がり品質が向上し、廃棄物が減少し、処理速度が 向上し、そして装置のダウンタイムが最小限に抑えられます。FMSの張力測定および張力制御から 大きなメリットを得られる代表的なアプリケーションは、伸線、撚り線加工、バンチング、 押し出し加工、送り出し、巻取りなどです。 FMS のアプリケーション ● 張力測定/張力制御がもたらすメリット メリット 材料 加工 仕上がり品質の向上 ワイヤおよびケーブル 伸線 光ファイバー 撚り線加工およびバンチング 廃棄物の減少 コードおよびロープ 押し出し加工 生産速度の向上 幅の狭いテープ及び 送り出しおよび巻取 工程のダウンタイムの フラットワイヤ 最小限化

FMS: あらゆることを可能に FMSの構成部品の主な長所として、それらの構成部品は材料、生産工程、及び顧客固有の 特性が異なる多様な条件下の多様なアプリケーション用に特別に設計されているという点が 挙げられます。 FMSの技術がカバーする多様なアプリケーションの例を以下に紹介します。 1 2 アプリケーション２ アプリケーション１ 押出成形機の張力制御 巻取装置の張力制御 光ファイバーケーブルの場合、絶縁材の一貫した厚みが 磁気コイルの場合、最高水準の巻取品質を実現するこ 総合的な製品品質を決定します。 とが求められます。FMSのセンサが材料張力を 光ファイバーケーブルの製造に際してこれを実現する 測定し、その測定値をFMS測定アンプリファー経由で ために、FMS張力制御システムは、熱可塑性絶縁材料の PLCにフィードバックします。PLCは、そのフィード 押出しの後に張力を測定します。送り出し装置が バック値およびライン速度に基づいてサーボドライブ 送り出し速度を制御し、それにより絶縁層の深さが にとって適切な速度参照値を計算し、適切な張力を 決定されます。このFMSアプリケーションのメリットは、 正確に制御および維持します。 定められた不変の張力が最高の製品品質を保証する一方で、 廃棄物は最小限に抑えられるという点にあります。 4

3 4 アプリケーション３ アプリケーション４ ケージストランダーの張力測定 ダブルツイストバンチャーの張力制御および張力モニタリング ケージストランダーは、材料張力の測定およ データケーブルの生産に使用されるダブルツイストバンチャー び制御の面で最も複雑なアプリケーションの では、ＦＭＳ荷重センサが材料張力を測定し、ＦＭＳ張力コン １つです。このアプリケーションでは、FMS トローラが巻取機を制御します。 の計測器はすべて、回転する撚り線機ケージ このアプリケーションでは、材料張力値がディスプレイに表示 に取り付けられます。この測定システムの設 されるため、生産状況を視覚的にモニターできます。材料張力 計に際して重要なのは、材料張力のみならず、 値を継続的、視覚的にモニターできることに加えて、このアプ 遠心力及びおよびコリオリ力の補正です。 リケーションでは、ＦＭＳ張力制御によって最高水準の巻取品 上の写真のケージストランダ―では、張力は 質が実現します。 各ストランドで制御されます。被測定信号は、 内臓の PROFIBUS®　に接続されたFMS測定 アンプリファーを経由してマスタコントローラ に送られます。FMSの製品により、最も繊細な 撚り線加工材料を使用した場合でも最高水準の 品質を実現でき、一方で生産性は向上し、ダウ ンタイムは減少します。 5

FMS: 張力の維持 荷重のセンサ（ロードセル）：動作信頼性 電子制御ユニット：ＦＭＳ張力測定アンプリファー および測定精度が生産性ならびに加工品質を およびクローズループ張力コントローラは、荷重センサ 決定します。加工の種類、材料、および温度、 からの信号を処理します。 湿度、巻取直径の変化などの要因により、 各アンプリファーおよびコントローラは張力制御の 被加工材に加わる張力が絶えず変動します。 用途に特化して開発されました。 ＦＭＳ荷重センサは張力を決定し、張力に 測定アンプリファーはフィードバック値の信号を 比例する信号をＦＭＳ電子制御ユニットに 発信し、一方で張力コントローラはフィードバック値 送信します。個々にテストされたＦＭＳ荷重 および出力値をドライブ、ブレーキ、クラッチに センサの卓越した特徴は、業界最高の精度を 送信します。 維持する一方で極端な過負荷条件に耐える能力に これらの値は、標準アナログ信号として出力、または あります。 ＢＵＳ接続経由で送信されます。汎用張力コントローラ この能力は、（１）過負荷から保護するために であるＣＭＧＺ600シリーズは、電子装置に関する当社 内蔵された機械式停止機構、および（２）最高の のあくなき開発が生み出した成果の１つです。常に 測定精度を実現する為に、完全なホイートストン 新製品を開発すること、これこそが張力測定および ブリッジ構成で各センサに取り付けられた 制御技術の分野でＦＭＳが一流の技術的パートナーで フォイル型ひずみゲージの使用により実現 あり続ける理由です。 しました。 FMSの張力測定 材料(FB)の張力により、巻かれたローラーを二等分する線(FB) の方向に力が発生します。この力を測定することで、材料張力 がダイレクトに分かります。 フィードバック値がＦＭＳクローズループ張力コントローラに 送られ、それが奴隷部、ブレーキ、クラッチの制御につながり ます。その結果、工程全体で材料張力が一定に保たれます。 閉張力制御回路の概要 1 荷重センサが効果的な メリット: 材料用力を測定します。 – 定義された材料張力を実現し、 2 張力コントローラは、荷重 しかも調整可能 センサが測定した信号を増幅 – 物理単位（ニュートン、ポンド し、参照値とフィードバック値 など）で再現可能な値 1 との違いに基づいて出力値を – 良品製造条件値の検出（品質用 計算します。 管理データ取得が可能） 3 ドライブ、ブレーキまたは 4 2 クラッチは、張力コントローラ からの出力値を対応するトルク または速度に変換します。 4 加工対象材料の張力が維持されます。 3 6

● The Point is Technology FMS 張力測定および張力制御 ● 荷重センサ RMGZ 100 CR 208 / 210 / 212 RMGZ 400 RMGZ 800 RMGZ シリーズの荷重センサは、ワイヤ、ケーブル、およびそれらに関連したアプリケーションに特化して 設計されています。１Ｎ未満～8000Ｎまでの材料張力を測定可能なバージョンが用意されています。 RMGZ シリーズは荷重センサは、さまざまな方法による取り付けが可能です。既存の滑車交換による取付け、 装置のフレームへの取り付けなどが可能です。これらのセンサをさまざまな材料の滑車に取付けて、または 滑車に取り付けずに提供できます。特定のアプリケーション向けの滑車を荷重センサに取付けることもできます。 RMGZ シリーズの荷重センサは、業界で最高の過負荷保護を実現しています。内臓の機械式停止機構により、 ＦＭＳの荷重センサは頻繁な較正を必要とせず、センサの破壊は実質的に不可能となっています。 FMS 電子制御ユニット ● 張力測定アンプリファーおよびコントローラ EMGZ 306A ExMGZ 100 / 200 Atex EMGZ 474 470 / 480 series 600 series FＦＭＳは、電子制御ユニットとして、数種類の張力測定アンプリファーおよびクローズループ張力 コントローラをラインナップしています。デジタルバージョン及びアナログバージョンがあり、それらは ＤＩＮレール、ラック、パネル、および盤面埋め込み用一体ディスプレイによる取付けで利用可能です。 さらにＦＭＳは、防水バージョンや耐振動バージョンも用意しています。 加えて、ＦＭＳの電子制御ユニットはすべて、容易な取付けおよび容易な操作を念頭に置いてデザイン されています。 ＦＭＳの電子制御ユニットは最新のハイブリッド技術、ＳＭＤ回路基板、および最高級のマイクロプロセッサ を活用し、張力の測定および制御に活躍します。いずれのバージョンも0~10V/±10Vおよび 0~20mA/4~20mAの出力信号を供給可能であり、信号フィルタリングを内蔵しています。 さらに、FMSの電子制御ユニットは数種類の統合インターフェース （RS232, PROFIBUS®, Device-Net™, CanOpenなど）を張力測定アンプリファーおよび張力コントローラ向けに用意しています。 FMS RTMシステム ● 張力モニタリング＆送信システム(スリッピングなし） RTM-System FMS無線張力モニタリング＆転送システム（RTM)は、回転アプリケーションで個々のワイヤや ケーブルの張力をモニターするように設計されています。このシステムは、収集した全てのデー タを無線で送信します。RTMシステムは、完成された張力モニタリングパッケージであり、既存 の装置に簡単に取付けできる様に設計されています。このシステムは、既存の装置を最新の張力 測定技術を持つ装置にグレードアップする場合に理想的です。 7

World Headquarters: FMS Force Measuring Systems AG Aspstrasse 6 8154 Oberglatt (Switzerland) Phone + 41 44 852 80 80 Fax + 41 44 850 60 06 info@fms-technology.com FMS USA, Inc. 2155 Stonington Avenue Suite 119 Hoffman Estates, IL 60169 Phone + 1 847 519 4400 Fax + 1 847 519 4401 fmsusa@fms-technology.com FMS UK Highfield, Atch Lench Road Church Lench Evesham WR 11 4UG Phone + 44 1386 871023 Fax + 44 1386 871021 fmsuk@fms-technology.com FMS Italy Via Baranzate 67 20026 Novate Milanese Phone + 39 02 39487035 Fax + 39 02 39487035 fmsit@fms-technology.com 深瀬商事株式会社　 〒262-0033 千葉市花見川区幕張本郷2-10-10 電話：043-276-0630　 Fax：043-276-0463 Eメール：info@fukase.co.jp www.fms-technology.com 2014.1 02.10.01.002/4.e