1/17ページ
カタログの表紙 カタログの表紙 カタログの表紙
カタログの表紙

このカタログをダウンロードして
すべてを見る

ダウンロード(2.2Mb)

協調ロボット導入までの7つのステップと運用における3つのポイント

ハンドブック

「協調ロボット」とは、人の代わりに工場や製造現場で組み立てやハンドリングなどの作業を行うロボットです。
一般的な「産業用ロボット」よりもコンパクトで、かつ安全柵なしに稼働できることから、人と同じ空間で作業し、生産性を高めることができます。

この資料では、協調ロボットの導入はどのような流れで進むのか、ステップ・バイ・ステップでご案内します。
御社のロボット導入検討に、ぜひお役立てください。

このカタログについて

ドキュメント名 協調ロボット導入までの7つのステップと運用における3つのポイント
ドキュメント種別 ハンドブック
ファイルサイズ 2.2Mb
取り扱い企業 オムロン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

この企業の関連カタログ

この企業の関連カタログの表紙
画像処理システム FHシリーズ
製品カタログ

オムロン株式会社

この企業の関連カタログの表紙
ファイバレーザマーカ MX-Z2000H-V1シリーズ
製品カタログ

オムロン株式会社

この企業の関連カタログの表紙
スマートファイバアンプ E3NX-FA
製品カタログ

オムロン株式会社

このカタログの内容

Page1

協調ロボット導入までの 7つのステップと 運用における3つのポイント ©2021 OMRON Corporation
Page2

ご挨拶 このたびはオムロンWebサイトへのご来訪、ありがとうございます。 この資料を御社の業務改革、生産性向上にお役立ていただければ 幸いです。 「協調ロボット」とは、人の代わりに工場や製造現場で組み立てや ハンドリングなどの作業を行うロボットです。一般的な「産業用 ロボット」よりもコンパクトで、かつ安全柵なしに稼働できることから、 人と同じ空間で作業し、生産性を高めることができます。 この資料では、協調ロボットの導入はどのような流れで進むのか、 ステップ・バイ・ステップでご案内します。御社のロボット導入検討に、 ぜひお役立てください。 オムロン TMシリーズ 2 ©2021 OMRON Corporation 2
Page3

資料の内容 協調ロボット導入までの7つのステップと運用における3つのポイント 〈はじめに〉 導入の流れ Point1. サポートを受ける Step1. 協調ロボットを知る Point2. トラブルに対応する Step2. 協調ロボットに触れる Point3. 保守契約を締結する Step3. 協調ロボットを試す 〈終わりに〉 お問い合わせ先 Step4. 導入計画を決める Step5. 設計・システム構築を行う Step6. 必要に応じ作業者に導入教育する Step7. ラインに投入し確認する ©2021 OMRON Corporation 3
Page4

〈はじめに〉 協調ロボット導入の流れ Step1. Step2. Step3. Step4. Step5. Step6. Step7. Point1. Point2. Point3. 協調ロボット 協調ロボット 協調ロボット 導入計画を 具体的設計 作業者に導 ライン投入し サポートを トラブルに 保守契約を を知る に触れる を試す 決める を行う 入教育する 確認する 受ける 対応する 締結する 検討段階 導入段階 運用段階 協調ロボットはどんな機能、特⾧を持つロボット 具体的な利用イメージが固まってから、実際の導入までは ロボットは「導入=ゴール」ではありません。 なのかを知ることで、御社のものづくり現場での どのような流れになるのか、計画からライン投入までをご案内 導入後の安定稼働、さらなる生産性向上を目 利用イメージが把握できます します 指すポイントについてご案内します 協調ロボットの生産ラインへの導入は、まず「何ができるか」を知り、 次に「そのためにはどういう手順が必要か」を検討するというステップで進めます。 さらに運用段階では、安定稼働のためのサポートやトラブル対応が求められます ©2021 OMRON Corporation 4
Page5

検討段階 Step1. 協調ロボットを知る 協調ロボットは、人と同じラインで安全に稼働するロボットです これまで製造現場で多く導入されている産業ロボットは、サイズも大きく、かつ働く人の安全を確保 OMRON UNIQUE するため、安全柵で人との作業空間を分けることが求められていました。 標準搭載するカメラが多機能を実現 しかし協調ロボットは、小型軽量な本体に加え、人や物に触れると自動停止する高い安全性によ り、安全柵のない製造現場で人との共同作業を実現。さらにこれまで人が行っていた複雑な作業 オムロンの協調ロボット「TMシリーズ」は、カメラを標準 にも対応します。いまあるラインに大きな変更を施すことなく導入が可能で、生産性の向上に寄与 搭載(ビルトインビジョン)。「ワークを見ての作業」の ほか、「各種2次元コードの読み取り」「カラー識別」 します。 「OCR」など、多彩な用途に適合します。またカメラが参 照点を自動認識する「TMランドマーク」により、一般的 なロボットでは不可欠な移設、再配置時のキャリブレー ション(ロボットの正確な位置決めを行う作業)を容 易にし、短時間での再稼働が可能です。 協調ロボットの 機能を動画で 確かめる ©2021 OMRON Corporation 5
Page6

検討段階 Step2. 協調ロボットに触れる 体験会やセミナーに参加して、協調ロボットの理解を深めましょう 協調ロボットについてより詳しく知りたいときは、体験会やセミナーに参加してみましょう。協調ロボット OMRON UNIQUE は、ロボット本体と、ロボットのアーム先端に装着する付け替え可能な「ハンド」が一体となって動作し オンライン/オフラインで体験会を実施 ます。ハンドは「物をつかむ」「ねじを締める」などさまざまな目的に応じた製品が用意され、かつ同じ 「つかむ」という目的でも、固いもの、やわらかいもの、重いものなど、対象物に最適化された製品がラ オムロンでは、協調ロボットをご検討いただく上で「実機 インアップされ、製造工程のあらゆる場面で活躍できます。 を確認したい」というお客さまの声にお答えし、体験会を 実施しております。 体験会やセミナーでは、こうしたハンドやカメラと連携してのロボットの動作を確認できます。 体験会はオムロンの支店や営業所で開催する「会場 参加型」(約2時間/回)のほか、オンライン会議 ツール(ZoomまたはTeams)を利用した「Web型 体験会」(約40分/回)をご用意しております。また Web型体験会については、1社あたりの参加者数に応 じプライベートセミナも開催いたします。 参加 会場または 営業に相談し 申し込み ウェブで参加 てより具体化 オムロンロボット体験会の内容を詳しく見る ©2021 OMRON Corporation 6
Page7

検討段階 Step3. 協調ロボットを試す 自社の工程に導入できるか実機で試しましょう さまざまなハンドと組み合わせた協調ロボットの機能を知ることで、御社の製造工程どのような部分に OMRON UNIQUE 導入できるかイメージできるようになったのではないでしょうか。ロボットメーカーには、そうした構想をよ お客さまの課題を実機で個別検証 り具体化させるため、御社の製造工程を再現できる施設を用意しているところがあります。そうした施 設では、実際に使う部品を持ち込み、「ロボット導入での自動化が可能か」「導入した場合のタクト オムロンはお客さまとともに「ものづくりの未来の姿」をとも タイムはどれくらいか」などを検証し、導入の可否を検討することができます。 に描く「オートメーションセンタ」を国内4箇所に展開。お 客さまの課題に対し、オムロンのさまざまなロボットや周 辺機器、コアな技術を組み合わせ、実際の製造現場 に近い環境でご確認いただけます。お客様の製造現場 を再現するスペースには、外部に機密が漏れないよう、 個別ブースのご用意もあります。 AUTOMATION CENTER TOKYO POC LABの内容を 詳しく見る ©2021 OMRON Corporation 7
Page8

御社における協調ロボットの導入イメージはつかめましたか? 次ページからは具体的な導入計画に進みます
Page9

導入段階 Step4. 導入計画を決める 導入イメージが固まったら具体的な計画をまとめましょう セミナーや体験会を通し御社での導入イメージが固まったら、具体的な導入計画の立案に入ります。 OMRON UNIQUE 協調ロボットはトラックやフォークリフトのように「製品そのものを購入すればOK」というわけではなく、ど 検討段階から運用まできめ細かくサポート のハンドを用いるか、他のセンサや装置とどのように連携するかなど、ハードウェア/ソフトウェアの両面 から検討することが必要となります。そうした業務を担うのが「ロボットSIer(システムインテグレー オムロンでは、営業スタッフが、導入に向けてのコンサル、 ター)」です。SIerは、メーカーもしくはロボットの販売代理店から紹介を受けることも可能です。また 機種選定のアドバイス、実機を用いてのトライアル、 SIerへの連携も行うほか、実稼働から運用フェーズで 導入費用の見積もりも、多くはSIerが手がけます。 のサポートも行います。営業拠点は日本全国にあり、ご 要望に迅速にお応えします。またご希望により、オンライ ンでの商談、お打ち合わせにも対応いたします。 オムロン営業拠点一覧を見る ©2021 OMRON Corporation 9
Page10

導入段階 Step5. 設計・システム構築を行う SIerが御社の状況をヒアリング、設計とシステム構築を行います SIerは御社の製造現場の確認やヒアリングを通じ、どこにどのようにロボットを導入するかを立案、必 OMRON UNIQUE 要な費用を算出します。この具体的な導入計画を御社が了承したのち、SIerはロボットおよびさま オムロン製品に詳しいSIerのメリット ざまなセンサや周辺機器を手配します。そしてロボットをどう動かすかのプログラミングも含めた実際の システム構築に入ります。 オムロンはセンサをはじめ、製造現場のあらゆる装置を ラインアップする総合FAメーカーです。オムロン製品に詳 しいSIerによるロボット導入は、そうしたセンサや機器類 をオムロンで統一することによる「すべての装置を同じ時 間軸で動かす統合コントローラーの活用での生産性向 上」「情報集約によるメンテナンス性の向上」「移設時 のスムーズな再検証による素早い再稼働」などが期待 できます。 ©2021 OMRON Corporation 10
Page11

導入段階 Step6. 作業者に導入教育する※ ロボットの運用には安全教育が必要です 協調ロボットは人や物に触れたら動作を遅くする、止まるといった安全機構を備えているため、人と同 OMRON UNIQUE じラインに安全柵なしでの導入が可能です。しかしそのロボットのティーチングや検査に作業者を就か 安全教育セミナも必要に応じ実施 せる場合は、その全員に「労働安全衛生規則第59条第3項」の規定に基づいた安全または衛生 の教育を行うことが義務づけられています。導入にあたり、作業者がそうした役割を担う場合は、安 オムロンではロボットのティーチング、検査を担当する作 全教育研修が不可欠となります。※導入を担当するSIerがティーチングを行う場合、作業者への 業者に向けたセミナ「安全衛生特別教育」をご用意し ています。詳しくはお問い合わせください。 安全教育は不要です。 安全衛生特別教育(教示)・プログラミングセミナ TM(TMflow)コース(3日間) 3日間のカリキュラムで、関連法令を含め必要な知識、 ロボットのプログラミングの知識を学びます。 また、ロボットのプログラミングの知識のみを習得する以 下のセミナもご用意しています。 プログラミングセミナTM(TMflow)コース(2日間) ロボティクスサポート セミナー情報を見る ©2021 OMRON Corporation 11
Page12

導入段階 Step7. ラインに投入し確認する システムの構築が終わったら 実際にラインに投入し確認します SIerによりシステムの構築が終わったら、ロボットおよび必要なセンサや 周辺機器をラインに投入し、確認します。製造ラインの他の部分と協 調して動くことが、期待した性能を発揮できているかなどをSIerとともに 検証し、不具合があればSIerにより修正ののち、あらためて確認しま す。このステップで、協調ロボットの製造ラインへの導入は終了します。 ©2021 OMRON Corporation 12
Page13

協調ロボットのライン投入確認も成功し、無事稼働を迎えました しかし協調ロボットは導入後もサポートが必要です 運用における3つのポイントへ
Page14

運用段階 Point1. サポートを受ける わからないこと、運用上の疑問はすぐに問い合わせましょう 協調ロボットは単独で動くハードウェアではなく、稼働にはシステムとの連携が必要です。そのため停 OMRON UNIQUE 止時には「なにが原因か」「どう復旧するか」が課題となります。さらに移設や別工程での利用では、さ 365日、年中無休のサポート まざまな「わからないこと」が発生します。そうした疑問はメーカーのコールセンターに問い合わせ、解決 を目指しましょう。 オムロンは、お客さまからのお問い合わせに迅速に対応 するため、年中無休(受付時間:8時~21時)の お問い合わせ窓口をご用意しています。お問い合わせ には専門技術者が対応、適切にアドバイスいたします。 ロボティクスサポートの内容を詳しく見る ©2021 OMRON Corporation 14
Page15

運用段階 Point2. トラブルに対応する 小さなトラブルが大規模障害につながる前に対処しましょう 一般の産業用の機器に定期的なメンテナンスが必要なのと同じく、協調ロボットも“メンテナンスフ OMRON UNIQUE リー”ではありません。そして小さなトラブルを放置し、だましだまし使っていると、最悪の場合ライン停 お客さまの現場で障害復旧対応 止につながるような大きなトラブルとなり、また復旧に大きな時間がかかることで製造現場の生産性に 大きく影響することが考えられます。小さなトラブルでもそのつど原因を究明し、必要に応じメーカーや トラブルについても、オムロンは平日(受付時間:8時 SIerとも協力し、再発を防止することが重要です。 ~21時)でお問い合わせ対応いたします。専門技術 者がお客さまの状況をヒアリングし、問題と思われる部 分を切り分け、トラブルの原因がソフトウェアに起因する ものと判断される場合は担当のロボットSIerとともに、 ハードウェアに起因すると思われる場合はグループ会社 のオムロン フィールドエンジニアリング株式会社が、お客 さま現場で復旧にあたります。 ロボティクスサポートの内容を詳しく見る ©2021 OMRON Corporation 15
Page16

運用段階 Point3. 保守契約を締結する 定期的なメンテナンス契約が安定・安心・安全稼働につながります ロボットは労働安全衛生法の安全基準により、定期点検を行うことが義務づけられ OMRON UNIQUE ています。またそうした安全基準のほかにも、故障の予兆や軽微な異常を早期発見 オムロンのロボティクス保守契約 するために、一定の期間ごとに可動部の動作確認、部品の摩耗や損傷確認などの 作業が必要になります。いったんトラブルが発生し、ラインが止まる事態になると、その オムロンはお客さま設備の安定稼働をサポートする年間保守契約「ロボ 影響は大きなものとなり、金銭的な被害にもつながります。定期点検を含む保守契 ティクスケア・パッケージ」をご用意しております。基本契約には年1回の 定期点検、平日9時~18時のサポート対応が含まれ、さらに24時間 約があれば、そうしたトラブルを未然に防ぐことができます。 365日のサポート対応などを含むオプション契約もご利用可能です。 基本契約 オプション契約(選択) 定期点検 1回/年 受付対応24時間/365日 (平日2時間程度/台) (通常 平日8:00~21:00) 障害復旧 回数制限なし 定期点検作業時間拡張 作業時間 平日9:00~18:00 24時間/365日 契約特典 (通常 平日9:00~18:00) オンコール優先対応 定期検査対象拡大  フィルター無償交換 作業費、諸経費込み ロボティクスサポートの内容を詳しく見る ©2021 OMRON Corporation 16
Page17

〈終わりに〉 お問い合わせ先 御社の課題解決、ぜひオムロンにお任せください インターネットからお問い合わせ 電話でのお問い合わせ お問い合わせフォーム 0120-919-066 メールでのお問い合わせをご希望の方は、お問い合わせフォームから 内容をお送りください。ご利用には会員登録が必要となります。 受付時間:毎日8:00~21:00(年中無休) 営業日:平日9:00~17:00(土日祝日・年末年始・当社休業日除く) 携帯電話、PHSなどは055-982-5015(有料)をご利用ください。 受付から2営業日以内に回答いたします。内容によっては回答にお時間がか かる場合もございますので、ご了承ください。 ©2021 OMRON Corporation 17