CO2濃度測定

IRSアプリケーションノート Vol.10 NDIR IRS App. Note：Vol.01 IRS App. Note：Vol.03 NDIR方式のCO2濃度測定 ■⾚外線の 吸光 ■ 有機物 質中の 度を計測し、各種 H2OやCH基などの CO2濃度を測定する必要 ガスや液体の成分 ⾚外吸収を利⽤し 分析を非接触で高 生産品の水分や膜 CO2の濃度を測定する必要性は、主に生活環境、医療環境、地球環境、植物の栽培環境において発生 速に⾏います。 厚を計測します。 してきます。 分光吸光度計測 水分・膜厚計測 IRS App. Note：Vol.04 人感センサ IRS App. Note：Vol.05 火災検知・火報器 ■体表から放射さ ■燃焼時に発生す れる⾚外線を検知 るCO2の特徴的な し、不在時の省エネ 放射を計測すること や侵入者警報など で、高速かつ遠隔 に役⽴てます。 で炎を感知します。 省エネ・セキュリティ ◆⾚外線受光センサ ◆基準光源 ◆⿊体炉 ◆コリメータシステム 光学部品 ◯ 焦電センサ ◯ フィラメント型 ◯ キャビティ⿊体炉 計測機器 ◯ サーモパイル ◯ 平⾯⿊体型 ◯ 平⾯⿊体炉 ◆MTF測定装置 ◯ InGaAs ◯ LED (1.4〜7um) ◯ 差温度⿊体炉 ◆センサ評価装置 ◯ InSb ◯ 各種レーザー ◯ 定価価格⿊体炉 ◆テラヘルツ計測機器 ◯ PbS / PbSe ◯ ◆波⻑選択⽤フィルタ ◆分光放射計測装置 MCT ◆ガスセンサモジュール ⾚外線透過窓 ◯ 高性能分光器 ◆分光部品 ◆ ◯ ハイパースペクトラル ◆電子式CRDS ◯ グレーティング 他 ◆⾚外透過ファイバー ◯ 高速分光器 ◆透過率測定器 ◆非冷却サーモグラフィカメラ (7〜14um帯域) ◆ﾀﾞｲﾅﾐｯｸ高速干渉計 ◆⾚外⽤エリプソメータ ◯ 建築診断 ◯ 医療向け ◯ 各種研究⽤ ◯ セキュリティ ◯ 消防⽤ ◯ ⾞載向け ◆高精度⼤型ミラー ◆チョッパー、シャッタ 冷却型中⾚外カメラ 〜 帯域 ◆CRDS⽤高反射鏡 ◆ロックインアンプ ◆ (1 5um ) ◆可視〜近⾚外Geカメラ 〜 ◆極低温クライオスタット ◆噴射ノズル評価装置 (0.4 1.5um) 小型低価格 テラヘルツカメラ 〜 ◆高耐荷重⼤型三脚 ◆ (1 7 THz) ◆エミッション顕微鏡 光関連システム ◆In-Line薬液モニタ 赤外カメラ・撮像機器 その他 取り扱い製品ラインナップ ●赤外線機器：黒体炉、赤外カメラ評価装置・コリメータ。分光放射計測装置、ハイパースペクトラル、 ボアサイト装置、MWS、試験装置、防衛用レーザー試験装置、赤外線透過率測定器、MTF試験装置 ●赤外線部品：赤外受光センサ(単素子/アレー他)、波長選別フィルタ、赤外基準光源、チョッパーなど周辺機器 ●赤外カメラ関連：非冷却サーモグラフィ、中赤外高感度冷却カメラ、差温度黒体炉、各種カメラレンズ NDIRガス計測 ●テラヘルツ関連：THzカメラ、高感度冷却ボロメータ、THz計測用光学系、極低温クライオスタット、Winstonコーン ●その他の光利用計測システム：ダイナミック干渉計、高精度大型ミラー、半導体紫外線センサ CO2の濃度を測る方法はいくつかありますが、大半は化学変化を利用するため対象或いはセンサ ●半導体関連装置：超高感度エミッション顕微鏡、半導体プロセス温度モニタ、In-Line薬液濃度モニタ 自体の変化を引き起こしてしまいます。NDIR(Non-Dispersive InfraRed Spectroscopy、非 ●MRI研究関連装置：MRI用ナビゲーショントラッキングシステム ●その他、赤外線/光関連ご相談下さい。 分散赤外吸光分析)を用いる計測では、対象ガスにも計測部にも変化及ぼすことがありません。ま た光の吸光度を計測しているため非常に高速なので、リアルタイム性があり、モニタリングに向 いています。ガスの吸収波長は中赤外域に多く集まっており、CO2の場合4.26umの赤外線が計 測に使われます。

内部にLEDとPDがアセンブリされているので、市場にある他のNDIR モジュールと比べて、圧倒的な低消費電力を誇ります。また、応答速 ～生活環境～ 度が早いことも特徴ですので、呼気中CO2濃度測定に向いています。 普段あまりCO2による健康被害を意識することは少ないですが、濃度 オプションで「通気型」に変えられるアダプターを付けることが出来 が1000ppmを超えると集中力が低下し眠気に襲われると言われてお ます。 り、オフィスなどではビル管理法によってCO2濃度を制限されてい て、ビル管理者は規定値を超えないよう測定する必要があります。 サイズも小型なので、電池駆動の測定機器に最適です。 CO2濃度測定向け各種部品 ～医療環境～ 弊社ではモジュールタイプの紹介だけでなく、光源やセンサーなどの部品レベルでのご紹介も行っ 呼気中の二酸化炭素濃度は、動脈血中の二酸化炭素濃度と比例し、肺 ております。 によるガス交換が正しく行われているかを判断する上で非常に有益な 情報となります。人工呼吸器使用時の患者さんの呼吸循環機能に異常 が起きた際には真っ先に変化する傾向にあるため、麻酔使用時や手術 中、患者さんの様態を評価するバイタルサインになります。 ～地球環境～ 温暖化の原因の一つとされているCO2は、その対策のためガスの削 減が国際規定により定められています。CO2の削減を効果的に遂行 するために、排出量をモニタリングすることはとても効果的です。 ～センサー～ 弊社では、熱型・量子型、双方のセンサーに対応しており、 ～作物の栽培環境～ お客様のご要望に合わせてご紹介させて頂いております。熱 植物の光合成に必要な要素は光とCO2です。その一つであるCO2濃 型は波長依存性がなく安価です。量子型は応答速度が早く、 度をモニタリングすることで、ハウス栽培や室内水耕栽培において安 消費電力を抑えられます。 定した発育環境作りが可能になります。 ～光源～ 自社製の低価格・ハイパワー熱型赤外連続光源IRS-001Cを CO2濃度モニタリングモジュール はじめ、CO2の吸収波長に対応したLED、LDのご紹介もさ せて頂いております。熱型光源は安価であり、放射輝度が高 弊社取り扱い、CO2の濃度情報を出力する光源やセンサーなどが一体となったモジュールのご紹介 いので測定精度を上げることが出来ます。LEDは消費電力が です。 小さいサイズながらも、筐体内に反射光学系が入っているので、2倍 低いので、電池駆動の測定器に向いています。 の測定距離を確保しています。その結果、最大±1ppmの高精度測定 が可能です。 ～フィルター・窓～ 測定対象ガスをモジュール内に送り込む「通気型」と、モジュール内 CO2の有効計測波長である4.26umに透過特性を持つ各種 に入ってきたガスのみを測定する「拡散型」、それぞれアナログ出力 窓、バンドパスフィルターも取り扱っております。 とデジタル出力の4種類から選択できます。 通信形式が規格化されているので、モジュールを変えるだけで測定対 象のガスを選択できます。