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※本資料は、2026年3月17日に開催した『世界最大級のネットワーク展示会「MWC26Barcelona 最新報告会」― 新世代5Gと産業応用の現在地』の講演資料です。
本資料では、世界最大級のネットワーク展示会であるMWC26 Barcelonaの現地情報をもとに、新世代5Gとその産業応用の現在地について解説しています。
近年、5Gは通信技術としての進化にとどまらず、製造業をはじめとした産業分野での活用が重要なテーマとなっています。特にMWC26では、5G-AdvancedやPrivate(ローカル)5Gといった技術が、工場や現場といった実環境でどこまで活用できるのか、実装レベルでの議論が進んでいる点が注目されています。
本講演では、こうした最新トレンドを単なる技術紹介にとどめず、「どのように産業価値につながるのか」という観点から整理。さらに、Private 5Gの導入設計や運用を支援する手段として、AIがどのように活用され始めているのかについても解説しています。
新世代5Gを、自社の工場や業務にどのように結びつけるべきか。展示会の最前線から、その具体的なヒントを得られる内容となっています。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 5Gはどこまで進化したのか? MWCを長年追い続ける講師が読み解く、2026年の最新動向 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
| ファイルサイズ | 33.4Mb |
| 取り扱い企業 | ストックマーク株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
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MWC26報告
稼げる5Gが急務
日本大学生産工学部 数理情報工学科 / 映像新聞
杉沼 浩司, Ph.D.
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本日のお話
• はじめに
• 何に注目してきたか
• MWCで見えたこと
• 今年の「!」
• 結び
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はじめに
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講演者
• 杉沼浩司(すぎぬま こうじ)
• Ph.D. in Electrical and Computer Engineering, UCI
3Gを前に執筆(1996.07)
• 日本大学生産工学部自動車工学リサーチ・センター&数理情報工学科
• 自動車技術会 委員
• 半導体設計,計算機設計,無線方式,信号処理
• 航空機操縦士 & 上級地上教官(FAA),ドローン操縦士(AESA),航
空無線通信士
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MWC
• 英GSMAが主催する「移動通信の祭典」
• CESとは違う趣き
• スマホは中心ではない
• 移動通信システム&サブシステム・要素技術の展示会
会場構成
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MWC:出展社は?
• 通信システム:Huawei,Ericsson,Nokia,ZTE
• 要素技術:AMD,Intel,Qualcomm,MediaTek
• スマホ:Samsung,Lenovo,Honor,Xiaomi
• 通信:AT&T,NTT,KDDI,SB,楽天,Vodafone
• コンサル:BCG,マッキンゼー,EY
• ??:IBM,富士通,NEC
会場構成
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MWC26
• 会期:3月2日~5日
• 会場:Fira Gran Via
• 来場者数:10万5000-(▼4000)
• 出展数:2900
開場直後のHall 3.30分後には人で埋まった.
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MWC26
• 会期:3月2日~5日 MWC26 MWC25 MWC24 MWC23
• 会場:Fira Gran Via 来場者数 ≈105,000 109,000+ 101,000+ 88,500
• 来場者数:10万5000-(▼4000)
出展数 2,900 2,900+ 2,700+ 2,400
• 出展数:2900
4YFN 1,000+ 1,000+ 930 ≈800
各年の状況比較(≈は"近く”,+は以上を示す)
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直前に中東地域の交通麻痺
• 2月28日0630(GMT)頃報道が流れる
• 中東地域発着便が停止
• アジア・中東からの来訪者,出展企業に影響
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何に注目してきたか
• 稼げる5Gへの転換策はあるか:キャリアはどうする?
• NTN・HAPSはどうなっているか?
• プライベート5Gの様子
• 6Gに向けて何がある?
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MWC26で見えたこと
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二社のトップは同じ方向を向く
• SA→5G Advancedを推進
• ネットワークのAI対応
• 安全保障分野への積極関与
EricssonのCEO NokiaのCEO
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SAと5G Advanced
5G Advancedとは
• 6Gへの架け橋
• SA化したシステムの
み移行可能
• アップリンクやNTN
の強化が見込める
SAとは
• 5GNRに5GCを接続
したホンモノの5G
• 品質保証,スライシ
ングなど可能
Henry Calvert,”GSMA Future Networks Forum Introduction,” Mar.02, 2026
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稼げる5Gへ道遠し
• 4G+5Gで716社
• 5Gは54%
• SAにならなければ始まらない
• SA化は21%
• スライスによるサービス
• RedCapによるIoT通信
• 5G Advancedへの進化 GSMAによればほぼ半分の事業者が5G開始するもSAはわずか
Henry Calvert,”GSMA Future Networks Forum Introduction,” Mar.02, 2026
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稼げる5Gへ:先行事例を見せる
• Singtel(シンガポール)の5G
サービスはスライスによる3段階
• 20-25/35-40/55-80SGDの3料金
• ゲーム向け,スポーツ観戦向けと
いった目的別スライスもある
Singtelの5Gサービスの速度は3段階.他のサービスも異なる(Ericsson)
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稼げる5Gへ:サービス候補を提示
• 店舗に向く「クレジット決済用ス
ライス」の例を展示(デモ用の仮
想例)
• このスライスでは,遅延が一定範
囲内にありタイムアウトを抑制す
る.ベストエフォートではタイム
アウトが24回発生し「カード決済
が通らない」ことが発生.商機を
逃さないことを強調した.
左が「決済用スライス」の例(Ericsson)
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稼げる5Gへ:投資額抑制策を示す
• Nokiaの例
• 今後は,GPU(NVIDIA GH200など)で無線処理の多くを
ソフト化
• ソフト化でCU(Central Unit)とDU(Digital Unit)の融
合や,処理能力を活かした複数の張り出しアンテナ(20
セル程度)
• ソフト化のロードマップを示す(後述)
• 2027年に現行装置と機能的に並ぶソフトが完成し,2028年
から展開へ
無線ユニットは小型化進む(Nokia)
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稼げる5Gへ:新たな収益源AI処理
• 強力なGPUにより,余剰能力が
期待される(黄色部分)
• 余剰処理能力を外販して新たな収
益源とする案
右の青部分がRAN基本処理,紫が通信用AI処理,黄色が余剰部分(Nokia)
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稼げる5Gへ:Private 5G
• Private 5Gが活きる場所
• 通信サービスが使えない
• 無線LANでは通じない
• 通信が止まると大損害
小型Private 5Gコア装置とRU(Ericsson)
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「見えたこと」まとめ
• SA化は遅々として進まず
• SA開始・5G-Advanced移行を通信機器事業者は誘導
• 示された利点に目新しさなし
• これ以上,誘導する「ネタ」はあるのか?
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