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※本資料は、2026年3月18日に開催された「ペロブスカイト太陽電池の現在地2026— 発明者が語る、技術の到達点と見据える課題」の講演資料です。
次世代太陽電池として急速に注目を集めるペロブスカイト太陽電池について、発明者である桐蔭横浜大学 宮坂特任教授自らがその研究背景から最新動向、そして実用化に向けた現在地までを体系的にまとめた資料です。高い変換効率や軽量・柔軟といった特性により、従来のシリコン系太陽電池では難しかった用途への展開が期待される一方で、耐久性や長期安定性、量産プロセスの確立など、実装に向けた技術課題も依然として残されています。
本資料では、こうした「期待」と「現実」のギャップを発明者の視点から紐解きながら、研究開発の最前線で何が進んでおり、どこにブレークスルーの余地があるのかを具体的に整理。論文やニュースだけでは把握しきれない技術の成熟度や今後の展望を捉え、自社の技術開発・事業検討における判断材料として活用いただける内容となっています。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 限定公開!発明者が語る、ペロブスカイト太陽電池の現在地(セミナー資料) |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
| ファイルサイズ | 13.4Mb |
| 取り扱い企業 | ストックマーク株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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スライド 1
Toin University of Yokohama
ストックマークセミナー 20260318
ペロブスカイト太陽電池の現在地 2026
ー技術の到達点と見据える課題ー
宮坂 力
桐蔭横浜大学 Toin University of Yokohama
ペクセル・テクノロジーズ株式会社
University of Tokyo, RCAST fellow
miyasaka@toin.ac.jp
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スライド 2: 世界の結晶Si太陽電池(PV)の導入量は?
Toin University of Yokohama
世界の結晶Si太陽電池(PV)の導入量は?
世界全体で、2024年には600 GW(前年の3割増加)
火力発電所600カ所に相当
2025年の1~6月で、世界全体で380 GW
1位: 中国 256 GW (全世界の7割)
2位: インド 24 GW
3位: USA 21 GW
*日本の導入量は、累積値で77GW
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スライド 3
高市早苗首相は2025年10月24日、衆参両院
本会議で就任後初の所信表明で、「国産」の
脱炭素エネルギーの重要性に言及し、
その候補としてペロブスカイト太陽電池、次世
代の核融合発電などを挙げた。
「これ以上私たちの美しい国土を外国製の太陽光
パネルで埋め尽くすことには猛反対だ」
片山財務大臣も国産ペロブスカイトの普及を
全力で支援したいと言及
(2025年12月19日、ペクセル社ミーティングにて)
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スライド 4
高市総理、施政方針演説
(2月20日)
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スライド 5
ペロブスカイト太陽電池 2040年に原発20基分普及の目標案 政府
2024年11月25日発表
「ペロブスカイト太陽電池」を2040年には、家庭の電力の10%に相当する20ギガワット
まで普及させる。
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スライド 6
ペロブスカイト太陽電池 2040年に原発20基分普及の目標案 (政府)
2024年11月25日 20時06分
「ペロブスカイト太陽電池」を2040年には、家庭の電力の10%に相当する20ギガワット
まで普及させる。
小世帯の消費する電力、約3000W
ペロブスカイト太陽電池シート
効率15%
その約10%
2m 出力300W
1m
バルコニー、壁に設置
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スライド 7
政府の目標(20ギガワットの発電)は達成できるか?
現存する戸建て住宅数 約6500万戸
(新築の戸建て住宅数 毎年 約80万戸)
ペロブスカイト太陽電池シート
効率15%
出力 19.5 GW
×6500万戸
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スライド 8
太陽光発電の設置の普及を支援
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スライド 9
Si太陽電池は中国製、15年前の失敗の繰り返し
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スライド 10
東京都によるペロブスカイト太陽電池(AIRソーラー)設置の促進
2026年1月30日
東京都の目標は 「2035年における都内導入約1GW」
ペロブスカイト太陽電池(AIRソーラー)の都内での設置事業を助成する
助成対象: AIRソーラーを都内に民間事業者等
助成額: 10/10(100%)
助成の条件など: 実施内容(発電量など)の情報発信を都と連携して行う
申請書提出期限:令和8年3月31日
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スライド 11
Toin University of Yokohama
ペロブスカイトとは、「結晶の形」の名称
Perovskite
ABX3
太陽電池用のペロブスカイトの結晶組成
ABX3 からなるイオン性の結晶
A: カチオン(有機のCH3NH3、無機のCsなど)
B: 金属のカチオン(Pb2+、Sn2+など)
X: ハロゲンのアニオン (I―、Br―、Cl―)
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スライド 12
ハロゲン化ペロブスカイト: イオン結晶性をもつ半導体
特 徴
・ 強い光吸収特性(バンドギャップ吸収)
1 mの薄さで光を吸収
・ 組成(A, B, X)を変えて、吸収波長を変化できる
・ 薄膜を 室温~100℃で合成できる
・ インクを塗って成膜できる
・ 発電効率が高い、電圧が高い
・ 欠陥の発生に寛容な光物性
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スライド 13
Toin University of Yokohama
各種の太陽電池の分光感度特性
1.2
太陽光スペクトル
Crys. Silicon
1
0.8 CIGS
GaAs
効率28%
0.6
CdTe
0.4 Perovskite
(MAPbI3)
Amorphous 効率27%
0.2 Silicon
0
300 400 500 600 700 800 900 1000 1100 1200
波長(nm)
13
半導体の分光感度,EQE値
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スライド 14
Toin University of Yokohama
36
34.6%
32
27.3%
28 Crys. Silicon Suzhou Univ./UNSW/White Horse
Lake Lab. (cell size, 0.1065 cm2)
24
Perovskite
20
16 Organic photovoltaic
Dye sensitized
12
8
4
0
2005 2010 2015 2020 2025 2026
年
エネルギー変換効率 (%)
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スライド 15
Toin University of Yokohama
Perovskite 太陽電池は超学際領域、推定研究者数は>10万人
Perovskiteは異分野交流の舞台
物理 化学
コスト試算
環境
農業・医化学 施工・システム化
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スライド 16
ヨウ素( I )はペロブスカイト(ABI3)合成に不可欠、鉛の3倍を使用
Countries producing Iodine、Japan occupies 30 % of World total product
USA
産業での需要
(医療用マーカー、偏光板の製作)
Chile
Japan CH3I
KI
NaI
I2
ETPPI(epoxy hardening agent)
HI
World product of Iodine
ヨウ素の生産国、日本は世界の3割を生産
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スライド 17
Toin University of Yokohama
カーボンニュートラルに向けた環境負荷の評価、ライフサイクルアセスメント(LCA)
CO2
(CO2)
ペロブスカイト太陽電池では小さい ペロブスカイトでは小さい
使用前 使用後
製 造 ユーザー 破 棄
使用中
電力2
電力1 (これは少量) 電力3
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スライド 18
Toin University of Yokohama
ペロブスカイト太陽電池、シリコンに対する優位点
ペロブスカイト シリコン
Perovskite Silicon
✓低コストの半導体 200 円 / m2 3000円 / m2
✓高速で生産 ~20 分 (100oC) ~5 時間(1400oC)
✓高い電圧出力 1.2V / cell 0.7V / cell
✓弱い光も使える ○ ×
✓透明にできる ○ ×
(両面で発電できる)
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スライド 19
Toin University of Yokohama
Perovskite solar cells
octakis(4-methoxyphenyl)-9,9′-
spirobi[9H-fluorene]-2,2′,7,7′-tetramine,
Spiro-OMeTAD
5×5 mm2
10×10 mm2
Series-connected module (6 x 6 cm)
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スライド 20
Toin University of Yokohama
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