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住友金属鉱山では、「技術があるから製品を考える」研究開発から、市場や顧客ニーズを起点に研究テーマを考える開発へとシフト。
AIを活用し、技術・市場・競合情報を横断的に収集することで、研究テーマ検討や顧客提案の質を高めています。
老舗材料メーカーが実践する“市場起点の研究開発”の進め方とは。
思想や具体手法について語っていただきました。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 【事例】住友金属鉱山が取り組む、市場ニーズを技術開発に繋げる手法とは? |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 事例紹介 |
| ファイルサイズ | 2.5Mb |
| 取り扱い企業 | ストックマーク株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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導入事例
狙うのは「革新的な技術開発」。
情報を活用し、ニーズに合わせた研究開発へとシフト
住友金属鉱山株式会社 様
取材にご協力いただいた方
住友金属鉱山株式会社
技術本部 技術企画部 担当課長
渡辺 章夫様
技術本部 電池研究所 主任研究員 博士(情
報科学) 東間 崇洋様
経営理念に「地球および社会との共存」と「人間尊重」を、経営ビジョンに「技 技術本部 新居浜研究所 湿式製錬プロセス
術力」と「ものづくり企業としての社会的使命と責任」を掲げ、カーボンニュー 開発グループ 山岡 尚樹様
トラルの実現に向けた「革新的な技術開発」に取り組む住友金属鉱山株式会社 機能性材料事業本部 事業室 営業グループ
(以下:住友金属鉱山)。資源開発、非鉄金属製錬および、高機能材料の製造・ グループマネージャー 川本 淳様
販売を行っている同社は、従来のシーズ志向からマーケットのニーズに応じた 機能性材料事業本部 事業室 営業グループ
ニーズ志向での研究開発へと移り変わろうとしています。 担当課長 小川 信一様
今回はそんな「革新的な技術開発」に向け事業企画や研究開発を担われている 会社概要
機能性材料事業本部の川本様、小川様、技術本部の渡辺様、東間様、山岡様に、 住友金属鉱山株式会社
普段 Aconnect をどのようにご活用いただいているかお話を伺いました。 https://www.smm.co.jp/
事業内容|資源開発、非鉄金属製錬、機能
• ニーズに合わせた研究開発へシフトするためのマーケット・顧客情 性材料の製造および販売
報の収集 設立|1950 年(昭和 25 年)
目的
• 有益な情報を個人に留まらずメンバーに共有、議論する場や仕組み 従業員数|連結 7,202 名
づくり (2022 年 3 月末時点)
効果 • マーケット情報が自動的に収集されることにより研究員の視
野が拡大
•「 広い情報収集」と「深い分析」の両立で確度の高い研究開
発テーマを発見
• 多様な情報を効率的に収集することで顧客・研究・組織との
向き合い方が変容
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Aconnect 導入事例 | 住友金属鉱山株式会社
自由闊達な組織で「革新的な技術開発」の実現を目指す
──住友金属鉱山様の目指すビジョンと、各事業部の取 そして「革新的な技術開発」を実現するためには、より活
り組みについて教えて下さい。 発な議論が必要であると考えています。そのため当社では
「自由闊達な組織」を目指し、自分の思いや気づきについ
渡辺様:当社は鉱山開発・運営を行う「資源事業」、採掘
て上下関係を気にせず意見を出し合い、新しいアイデアや
した鉱山資源から高品質な金属素材を生み出す「製錬事
チャレンジを積極的に受け入れる環境づくりに取り組んで
業」、そしてその素材に新たな価値を付加する「材料事業」
います。
を組み合わせた「3 事業連携モデル」を展開しています。
東間様:事業部門単位では、大きく分けて既存事業の技
近年は加速化するカーボンニュートラルの流れを受け、脱
術革新と、新規事業や新製品開発の 2 つの軸で取り組み
炭素化社会の実現など社会課題の解決に向けた「革新的
を進めています。私が所属する技術本部 電池研究所で
な技術開発」を目指し、取り組みを進めています。
は、既存技術の技術革新としてリチウムイオン二次電池
の材料に関する研究を行っています。具体的には、さら
なる性能向上や低コスト化を実現するためにはどんな技
術が活用できるかといった技術調査・研究を進めていま
す。
山岡様:新居浜研究所にて機能性材料事業本部に関わる
新規事業や新製品開発を目指し、研究開発に取り組んで
います。その中でも私は、主に銅やニッケルなど電子部
品の材料として使われる金属粉に新たな付加価値を提供
渡辺 様 できないかといった開発に取り組んでいます。
マーケット情報と社内に蓄積された技術を組み合わせ、
以前よりも効率的な情報収集・情報分析に
──Aconnectを導入された背景について教えて下さい。
渡辺様:これまでは「開発した技術を使ってどんな製品が
できるだろうか」と、技術ありきで研究開発を進めていま
した。しかし、その進め方では研究開発が終わった後に
マーケットや顧客のニーズを探すことになり、製品化まで
に余計な手間や時間がかかってしまいます。そのため、今
後はよりマーケティングに力を入れた研究開発へのシフト
が必要だと感じていました。
川本 様
川本様:ニーズに合わせた研究開発へシフトするうえで、
マーケットや顧客に関する情報収集ももちろん重要です 渡辺様:Aconnect は「広く収集する」、かつ「 深く理解
が、同時に自分が得た情報を組織内に共有することも必 する」目的で活用しています。関心に合わせてさまざま
要だと考えていました。そんななかで「情報を収集するだ な情報を知り、さらに深く分析したい領域を調査するとい
けではなく発信もできる」Aconnect を知り、当社に合っ う感じですね。
ているなと考え、導入を決定しました。 特に当社のような材料メーカーは追うべき変数が膨大に
──業務の中で Aconnect はどのような役に立っていま あるため、サプライチェーン全体を俯瞰して捉えることが
すか? 重要です。
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Aconnect 導入事例 | 住友金属鉱山株式会社
社会課題や顧客も時間と共に変化し続けるため、少しで 山岡様:気になった記事にマークやコメントを出来る共有
も確度の高い研究開発テーマを検討するためには広い情 機能も役に立っています。私の上司がよく Aconnect を
報収集が欠かせません。 使って情報収集しているのですが、Aconnect 上でチー
東間様:研究職の場合、どうしても意識が自身の研究分 ムメンバーにメンションを付けて記事や論文を共有してく
野の論文などの技術情報へ行きがちで、マーケット情報 れるんですね。
への意識が薄れてしまいがちです。Aconnect なら研究
分野に関連するマーケット情報をレコメンドしてくれるの
で、以前よりも視野が広くなり、顧客のニーズやマーケッ
トの状況を踏まえながら研究開発を進められています。
山岡様:顧客ヒアリングで一歩踏み込んだ情報を引き出
せるようになったことも、Aconnect の活用によって生ま
れた変化です。
東間 様
自分一人で見ているとどうしても限界がありますが、上司
や同僚から情報を共有してもらったり、彼らが注目した
記事をまとめて閲覧する機能を利用することで、重要な
情報の取りこぼしがなくなったと感じます。
東間様:モバイルアプリを使ってスキマ時間で情報を確
認出来るところも助かっています。
山岡 様 「パパ育休」を取った時期があったのですが、その際も
モバイルアプリの Aconnect を使って情報のキャッチ
私は営業に同行して顧客先に訪問することがあるのです アップをしていました。育児中は PC を開くことも意識
が、Aconnect で顧客の業界情報、抱える課題、今後 的に情報収集の時間を持つことも難しいですが、ちょっ
の展望といった情報を取得しておくことで、以前よりも深 とした合間に情報収集が出来たことで、育休後の復帰も
く踏み込んだヒアリングが出来るようになりました。例 スムーズに進められました。
えば「最近貴社の競合企業が○○に関しての新製品をリ
リースしましたよね。そちらの部署では、それに伴う影 ──情報の分析を効率化する場面ではどのように活用し
響は何かありましたか?」といった顧客の状況を踏まえ ていますか?
た質問を投げかけることで、得られる情報がグッと密度 小川様:Aconnect は、業界やサプライチェーン全体の
の濃いものになったと思います。 情報を「深く理解する」際にも活用しています。記事単
── Aconnect で特に気に入っている機能を教えて下さ 体で情報を見るよりも業界を深く理解ができ、新しい気
い。 づきや発見につながっていると思います。
東間様:日本語に加えて英語の情報も収集出来ることで、
海外のマーケットや技術に関する最新情報が収集しや
すくなりましたね。研究職だと海外で発表される技術情
報を参考にすることが多いのですが、これまでは情報や
テーマごとに国内メディア以上にさまざまな媒体へのアク
セスが必要だったり、日本語版に翻訳されるのを待つう
ちに情報のタイムラグが発生したり、海外情報ならでは
の取得の難しさがありました。Aconnectは一度キーワー
ドを設定すれば自動的に最新の海外記事も取ってきてく 須澤 様
小川 様
れるので、研究開発をするうえで非常にありがたいと思っ
ています。
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Aconnect 導入事例 | 住友金属鉱山株式会社
マーケットや顧客のニーズから、本当に求められる
「革新的な技術開発」を
社内で研究テーマを選定するときもでマーケット全体を 川本様:研究開発の取り組みのスピードは加速しつつありま
俯瞰してから、Aconnect を使って具体的なテーマを選 す。Aconnect を使ってコミュニケーションを活性化させ、
んでプレゼンテーションをするように、フローそのものも 当社が掲げる「自由闊達な組織」を目指していきたいです。
変化しています。
── Aconnect を活用して、今後実現していきたいこと
を教えてください
渡辺様:研究に着手した段階では先の予測は困難で、か
つ私たちが研究する材料は結果が出るまでに 20 年 30
年がかかることもあります。
だからこそ、研究着手時に「なにがゴールなのか」「どん
なビジョンを実現するための研究なのか」を、具体的に
検討する必要があります。今後は、Aconnect で研究
テーマに関する情報を広く収集し、で深く調査すること
で、研究成果の向上に活用していきたいです。 ※記事内容および、ご所属等は取材当時( 2023 年 3 月)のものです。
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