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人件費の高騰や労働力確保の難しさから、製造業でも「自動倉庫」への関心が高まりつつある。従来人手作業が多くかかっていた倉庫業務の自動化に対する期待は大きいが、その真価とはどのようなものだろうか。
ロボットなどの機械や IT システムを活用して入庫から出庫までの業務を自動化した「自動倉庫」への関心が高まりつつある。主に流通業界を中心に導入されているようにも見えるが、現在導入が加速しているのが製造業だ。多様なニーズに応えるためあらゆる分野で多品種少量化が進み、保有部品数などが増大している他、コロナ禍によるサプライチェーンの混乱などを経て部品在庫の在り方を見直す動きもあり、自動倉庫がその解決策として期待されている。
製造業が倉庫を自動化することで得られるメリットは何だろうか。高密度自動倉庫システム「AutoStore™(オートストア)」を開発・提供する AutoStore の日本法人であるオートストアシステムのマネージングディレクターの安高真之氏と、AutoStore のグローバルディストリビューターであるソフトバンクロボティクスのロジスティクス事業本部統括部長の武田一哉氏に話を聞いた。
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このカタログについて
| ドキュメント名 | 倉庫面積を75%削減 製造業でも導入多数の 自動倉庫化システムが革新的な理由 |
|---|---|
| ドキュメント種別 | ホワイトペーパー |
| ファイルサイズ | 802.2Kb |
| 取り扱い企業 | ソフトバンクロボティクス株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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物流のスマート化
倉庫面積を75%削減
製造業でも導入多数の
自動倉庫化システムが革新的な理由
人件費の高騰や労働力確保の難しさから、製造業でも「自動倉庫」への関心が高まりつつある。従来人手作業が多くかかっ
ていた倉庫業務の自動化に対する期待は大きいが、その真価とはどのようなものだろうか。
ロボットなどの機械や ITシステムを活用して入庫から出庫まで
の業務を自動化した「自動倉庫」への関心が高まりつつある。主に
流通業界を中心に導入されているようにも見えるが、現在導入が加
速しているのが製造業だ。多様なニーズに応えるためあらゆる分野
で多品種少量化が進み、保有部品数などが増大している他、コロ
ナ禍によるサプライチェーンの混乱などを経て部品在庫の在り方を
見直す動きもあり、自動倉庫がその解決策として期待されている。
製造業が倉庫を自動化することで得られるメリットは何だろうか。
高密度自動倉庫システム「AutoStore™(オートストア)」を開発・
提供するAutoStoreの日本法人であるオートストアシステムのマ
ネージングディレクターの安高真之氏と、AutoStoreのグローバル
ディストリビューターであるソフトバンクロボティクスのロジスティ ソフトバンクロボティクスの拠点内に設置されたAutoStoreのシステム。ロボットが走
り回りビンを自動で運ぶ
クス事業本部統括部長の武田一哉氏に話を聞いた。
AutoStoreは柔軟な拡張性も強みである。ビン、グリッド、ロ
保管効率の高さと拡張性を誇る ボット、ポート、コントローラーという 5つのモジュールをスペース
「AutoStore™」 に合わせて自由に配置でき、ポートの増設やロボットの追加、面積
AutoStoreは、高密度に収納された専用コンテナ(ビン)をロ の拡張などもほぼ無停止で行える。グローバルにおける 1400の
ボットが出し入れする高密度自動倉庫システムだ。格子状に組んだ AutoStore導入事例の約 7割が既存倉庫または工場への後付け
ロボット走行用レール「グリッド」の下部にビン(専用コンテナ) での導入だ。
が隙間なく格納され、縦横無尽に走行するロボットが目的のビンを
ピッキングして外部の受け取り口(ポート)に搬送する。作業用通
路などを排した高密度な構造が特徴だ。
「AutoStoreは、建屋の形状に合わせて柔軟に倉庫内のスペース
を高さ方向を含め活用できるため、条件によっては約 75%の倉庫
面積を削減できたケースもあります。自動倉庫の中でも高い保管効
率を誇り、新たな拠点を用意しなくても取り扱い点数を増やすこと
で事業を拡大することが可能です」と、オートストアシステム 日本
事業担当マネージングディレクターに就任(2023年 5月)した安
オートストアシステム マネージングディレ
高氏は強調する。 クターの安高真之氏
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AutoStoreの全体イメージ 提供:オートストアシステム
AutoStoreは、大規模化する倉庫のニーズに合わせて高出力化、 製造業における利用シーンとしては「出荷用製品保管」「スペア
大規模化も進めている。既存顧客の「ポートから送り出されるビン パーツ保管」「製造用部品一時保管」の 3つがメインとなっている。
の量(スループット)をさらに増やしたい」という声に応えるべく、 「事業の拡大に合わせて在庫の保管場所を増やす必要がある場合
新たな管理ソフトウェア「Router(ラウター)」を開発し、倉庫か でも、AutoStoreを導入することで新たに拠点を建てたり倉庫を
らのより早い出庫を実現した。以前はあらかじめ設定した走行ルー 借りたりしなくてもよいこともあります。こうした投資分を考慮する
トをロボットが動くため、ルート上で他のロボットが作業していると とAutoStoreを導入した方が費用対効果の面で優れている場合も
作業完了まで待機していた。Routerは毎秒最適ルートを計算し直 多くあります」と安高氏は訴える。
すことで渋滞を回避でき、シャトル並みの速さを実現した。 自動倉庫は大掛かりな実装が必要なため中小製造業は腰が引け
ソフトバンクロボティクスの武田氏は「ソフトウェアの改良の他、 てしまうかもしれないが、「グローバルでの導入実績を見ると必ず
複数間口を備えた新世代高機能ポート『Fusion Port』の提供、7 しもそうではありません」と安高氏は強調する。「今でこそ
分の充電で 180分稼働という急速充電が可能なロボットの新型モ AutoStoreは巨大化する倉庫ニーズに対応するようになりました
デル投入など、ここ数年の AutoStoreのスループット向上には目 が、これまでに導入した拠点のサイズを見ると小規模かつスピード
覚ましいものがあります。数年前に検討されて、作業スピードの点 もそこまでシビアに求めない現場が圧倒的に多いのです。国内では
で合致しなかった企業もあらためて検討していただく価値がありま 1万ビンから 3万ビン程度、ロボットは 20台から 30台程度の規
す」と自信を見せる。 模がコアスポットです。さらに小規模から徐々に拡張していけるの
で、さまざまな規模での要求に応えられます」(安高氏)
製造業でも着々とAutoStoreの導入が拡大
AutoStoreは物流業界で採用されているイメージが強いが、グ 製造業にAutoStoreが評価される3つの理由
ローバル 1400の事例の 33%は製造業だ。国内では 40%以上が AutoStoreが製造業に選ばれる理由は 3つある。1つ目は製造
製造業であり、製造業が中心になっていると言える。「コロナ禍で 業における保管スペースの確保という頭の痛い問題をダイレクトに
部品不足に苦しんだ企業も多く、在庫に対する考え方が変わってき 解決してくれることだ。加えて、製造業では物流業務が生産プロセ
ています。必要な在庫は持つという姿勢に変わったことで在庫管理 スと組み合わさっている。そのため、保管スペースは製造現場に近
の必要性が高まり、自動倉庫を検討する製造業が増えています」 いロケーションでなければならないなど細かな制約も発生する。柔
(安高氏) 軟性の高いAutoStoreならこの制約条件もクリアできる。
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2つ目は生産性の向上に寄与することだ。労働力不足が課題に
なっている中で、大量の部品から人力で目当ての品を探すのはあま
りに非効率だ。会社によってはピッキング担当ではなくオペレー
ター自身が部品を探しに行くケースもある。AutoStoreを活用する
ことにより歩行者の歩行が大幅に減るため、業務負荷の削減ととも
に作業標準化・生産性向上につながる。
3つ目が正確性だ。機械部品などは似ているものも多く、人手に
よるピッキングではミスが多くなる。製造業におけるピッキングのミ
スは、生産工程に直接的に影響する。ロボットによるピッキングで
ソフトバンクロボティクス ロジスティクス
あれば対象の商品や部品を自動で作業者に届けてくれるため、ミス 事業本部 統括部長の武田一哉氏
が発生するリスクを低減することが可能だ。
AutoStoreは不慮の稼働停止が非常に少ないことも評価されて の企業とともに最適なソリューション開発・世界規模での展開に向
いる。「AutoStoreのアップタイムの平均値は、グローバルが けて動いている。
99.7%、日本は 99.8%です。1カ所が止まると全てが止まるといっ さらに、日本に存在するAutoStoreのパートナー 4社の中で唯
たシングルポイント障害(SPOF)もありません。生産を止められ 一、グローバルディストリビューター契約を結んでいるため国外の
ない製造業にとって信頼性は非常に重要で、その点でも強みだと言 工場などにも一気通貫で導入することも可能だ。「製造業はグロー
えます」と安高氏は訴える。 バル展開している企業も多いのですが、自動倉庫を組み合わせた新
2024年 1月現在、国内の AutoStroreの導入事例は 64あり、 たなモノづくりプロセスなどを海外展開する際にも、全面的に支援
製造業ではファナックパートロニクスなどが導入している。ファナッ できます」とソフトバンクロボティクスの武田氏は述べる。
クパートロニクスはロボット製造工場にAutoStoreを導入し、ロ 製造現場では人手不足が深刻化しており、構内搬送や倉庫業務
ボットの製造に必要なパーツをタイムリーに補給する用途で利用し など人手の必要性がない領域での自動化が必須になりつつある。
ている。AutoStore導入以前から同社は物流の整流化などを行っ 格納性や拡張性に優れ、事業成長や建屋に合わせた柔軟な導入が
ていたが、それでも生産効率は約 40%向上したという。 可能な AutoStoreはその解決策の一つになり得る。また、ソフト
バンクロボティクスは行政書士法人と提携し、補助金申請から導入
自動倉庫だけでは難しい製造業の課題を まで支援するサポートサービスも提供しており、中小企業の自動化
解決するソフトバンクロボティクス も後押ししている。倉庫業務の自動化と併せてモノづくりプロセス
製造業にとって自動倉庫は大きな価値を生むが、工場で使用する の改善などを考えた場合はソフトバンクロボティクスに一度相談し
場合は周辺のモノづくり工程との整合性なども重要になる。こうし てみてはいかがだろうか。
た場面で力を発揮しているのがAutoStoreとグローバルディストリ
ビューター契約を結んでいるソフトバンクロボティクスだ。
「われわれは、顧客のプロセス全体を見て適切なソリューション
を提供するという考えを大前提としています。AutoStoreはわれわ
れのキーソリューションですが、それだけでは解決できない問題も
工場などでは多く生まれています。周辺のプロセス改善やそれに必
要なソリューションなども最適な形で提供できるところがソフトバ
ンクロボティクスの強みだと考えています」とソフトバンクロボティ
クスの武田氏は述べる。
ソフトバンクグループでは、パレットの取り扱いを無人化する自
動運転フォークリフトを提供するフランスの BALYO、ロボットの
走行ルートやパレットの最適化によって効率化された自動倉庫シス
テムを構築する米国の Symbotic、AIなどを駆使しロボットアーム
によるピッキングおよび仕分けの自動化ソリューションを提供する
米国のBerkshire Greyなど、 AIを活用し産業用オートメーション
を変革する企業に投資しており、ソフトバンクロボティクスはこれら オートストアシステムの安高氏(左)とソフトバンクロボティクスの武田氏(右)
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●お問い合わせ
ソフトバンクロボティクス株式会社 ロジスティクス事業本部
SBRJ-sbrgrp-logi-info@softbankroboitcs.com
※この冊子は、MONOist(https://monoist.itmedia.co.jp/)に 2024年 5月に掲載されたコンテンツを再構成したものです。
https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2405/27/news006.html
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