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「”数字で考える”ってよく言うけど、具体的にどうするの?」不良率改善についての具体例を用いて説明します!
製造業において、海外生産をおこなうのはもはや当たり前となっています。国内工場をマザー工場として日々生産を行いつつ新しい技術を開発したり、海外工場では生産数の多い量産品を生産したりしている企業も多いでしょう。
「地産地消」「リスク分散」「国内回帰」など、生産拠点をどこにするのかは様々な観点がありますが、本資料では、同一製品を国内工場と海外工場の2カ所で生産している場合を仮定して、「不良率改善のためには、国内工場の生産を増やす場合と、海外工場の不良率を削減する場合の、どちらがどれだけ優位になるのか」という例を基にして、数字による意思決定の例題を一緒に見ていきたいと思います(国内工場と海外工場を比べると、国内工場の方が比較的不良率が低いという仮定としています)。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 数字で考える!製造業の意思決定(生産工場からみた不良率編) |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 事例紹介 |
| ファイルサイズ | 731.6Kb |
| 取り扱い企業 | 株式会社松井製作所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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《数字で考える!製造業の意思決定》
~生産工場からみた不良率編~
URL http://matsui-ss.com/
(2022年3月作成)
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目次
前書き ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.2
使用する場面の例・・・・・・・・・・・・・・・ p.3
検討する施策・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.4
現状の不良率分析・・・・・・・・・・・・・・・・ p.5
施策ごとの費用対効果 ・・・・・・・・・・・・・・ p.6
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前書き
製造業において、海外生産をおこなうのはもはや当たり前と
なっています。国内工場をマザー工場として日々生産を行いつつ
新しい技術を開発したり、海外工場では生産数の多い量産品を生
産したりしている企業も多いでしょう。
「地産地消」「リスク分散」「国内回帰」など、生産拠点をど
こにするのかは様々な観点がありますが、本資料では、同一製品
を国内工場と海外工場の2カ所で生産している場合を仮定して、
「不良率改善のためには、国内工場の生産を増やす場合と、海外
工場の不良率を削減する場合の、どちらがどれだけ優位になるの
か」という例を基にして、数字による意思決定の例題を一緒に見
ていきたいと思います(国内工場と海外工場を比べると、国内工
場の方が比較的不良率が低いという仮定としています)。
※今回の例では計算をしやすくするために簡単に決めた点が
多々ございますが、実際に応用されるときには「本当にそのよう
な仮定を置いて良いのか?」などについて、各ケースごとにご検
討されますようよろしくお願い致します。
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使用する場面の例
いま、ある製品を国内工場と海外工場の2拠点で生産して
いるとします。国内工場では全生産数のうちの30%を、海外
工場では70%を担当しているとします。また、国内工場の不
良率は10%、海外工場の不良率は30%と仮定します。
上記のことを図で下記の様に表してみましょう。
国内工場 海外工場
0.3 0.7
良品
0.9 0.7
不良品 0.3
0.1
上記図の見方につきまして説明します。まず横軸は、生
産担当が国内工場か海外工場かで場合分けしています。
いま、国内工場の生産割合を30%としているので“国内工
場”には0.3、“海外工場”には0.7を割り振ります。また、縦
軸は“国内工場、“海外工場“それぞれの場合の”良品”と
“不良品”の割合を示しています。例えば“海外工場”が生
産担当のときの不良率は30%なので、上図の右下の部分
には0.3(30%)を割り振ります。
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検討する施策
いま、業界の品質基準が見直されたために今まで以上に高
品質なものづくりが求められるようになったとしましょう。その
ため会社全体の不良率低減が目標として掲げられました。今
回、不良率低減の為に以下2つの案を考えてみます。
(案1)海外工場の不良率を、国内工場並みに向上させる
(案2)海外工場の生産割合を下げ、代わりに国内工場の生
産割合を上げる
それぞれの案のイメージを図示すると以下の様になります。
(不良品部分をオレンジで色付けしています)
国内工場 海外工場
良品
不良品
案1 案2
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現状の不良率分析
それぞれの案を検討する前に、今現在の会社全体の不良
率を確認してみましょう。
以下の計算により求めることができます。
国内工場での不良発生:0.3×0.1=0.03
海外工場での不良発生:0.7×0.3=0.21
以上より、会社全体での不良発生確率は、24%(0.03+0.21)
上記計算を図で示すと下記の様になります。
国内工場 海外工場
0.3 0.7
良品
0.9 0.7
不良品 0.21 0.3
0.1 0.03
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施策ごとの費用対効果
次に各施策について、まずは“(案1)海外工場の不良率を
国内工場並みに向上させる“について見てみましょう。
具体的には、海外工場の不良率を30%から10%に低減さ
せます。
会社全体としての不良率は以下の様に計算されます。
国内工場での不良発生:0.3×0.1=0.03
海外工場での不良発生:0.7×0.1=0.07
以上より、会社全体での不良発生確率は、10%(0.03+0.07)
上記計算を図で示すと下記の様になります。
国内工場 海外工場
0.3 0.7
良品
0.9 0.9
不良品
0.1 0.03 0.07 0.1
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施策ごとの費用対効果
次に、“(案2)海外工場の生産割合を下げ、代わりに国内工
場の生産割合を上げる“について見てみましょう。
現在の国内生産割合は30%ですが、これを50%に増加さ
せる場合を考えてみます。
会社全体としての不良率は以下の様に計算されます。
国内工場での不良発生:0.5×0.1=0.05
海外工場での不良発生:0.5×0.3=0.15
以上より、会社全体での不良発生確率は、20%(0.05+0.15)
上記計算を図で示すと下記の様になります。
国内工場 海外工場
0.5 0.5
良品
0.9 0.7
不良品 0.15
0.1 0.05 0.3
以上から、案1の不良率低減効果は14%(24%-10%)、案
2の不良率低減効果は4%(24%-20%)となり、案1を採用し
た方が不良率は10%、より改善されることが計算できました。
実際に案を実行するかどうかは、上記“効果”に加えて“費
用”を考慮した“費用対効果”で検討するとよいでしょう。
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