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”工場の生産性”と経営指標の”ROE”、実は深いつながりがあります! 経営的な目線も知りたい現場組長の方など必見!
「工場の生産性を向上させる必要がある」
「ROEの向上がわが社の課題である」
“生産性”というと工場の話、“ROE”というと経営層が口にする話
で両者には一見直接的な関係が無い様にも聞こえます。
しかし、両者には密接な関係があるのです。
生産ラインのロボット化の例を通して、両者の関係性を具体的
に確認していきましょう。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 効率的な工場って何だろう?(生産性向上とROE) |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 事例紹介 |
| ファイルサイズ | 1.3Mb |
| 取り扱い企業 | 株式会社松井製作所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
Page1
「効率的な工場」ってどういうこと?
~ROEと生産性の関係~
URL http://matsui-ss.com/
(2021年9月作成)
Page2
目次
• 前書き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p.2
• ROEの分解・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・p.3
• ロボット化による生産性向上の例 ・・・・・・・・p.4
• ROEから見た生産性 ・・・・・・・・・・・・・・p.7
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Page3
前書き
「工場の生産性を向上させる必要がある」
「ROEの向上がわが社の課題である」
“生産性”というと工場の話、“ROE”というと経営層が口にする話
で両者には一見直接的な関係が無い様にも聞こえます。
しかし、両者には密接な関係があるのです。
生産ラインのロボット化の例を通して、両者の関係性を具体的
に確認していきましょう。
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ROEの分解
ROEは「利益/自己資本」と定義されますが、以下の様に分
解してみます。
利益 総資産 売上高 利益
ROE= = × ×
自己資本 自己資本 総資産 売上高
① ② ③
上記のように3つに分解したとき、上記②は生産性を表し
ます。例えばある工作機械があって、製品を1日で100個製作
するとします。改善活動の結果、同じ機械で1日に150個製作
できるようになったとすると、上記②について、分母の総資
産は同じで分子の売上高は増加します(※単純化の為、作れ
ば作っただけ売れるものとしています)。よって生産性は
1.5倍となり、上記②の値も1.5倍となります。その結果、
ROEも増加します。
このように、「生産性」とはある意味ROEの構成要素の1
つであり、互いに密接に関わり合うものとなっています。
上記の事から、言葉の定義上ではROEと生産性は互いに関
連していることが示せました。では、ある製造ラインにて生
産性を向上させるための具体例を見ていきましょう。
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ロボット化による生産性向上の例
今回、下図のように①NC旋盤、②マシニングセンター、③
ボール盤といった計三工程で製作される金属製品について見て
みます。
NC旋盤 マシニング
センター ボール盤
材料 仕掛品1 仕掛品2 完成品
〈加工時間〉2分 5分 1分
現在全ての工程の着脱作業を人で行っており、それぞれの加
工時間は順に、2分(NC旋盤)、5分(マシニングセンター)、
1分(ボール盤)とします。ロボットを1台導入して生産速度を
上昇させるとした際、どの工程をロボット化するのが良いで
しょうか?
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ロボット化による生産性向上の例
NC旋盤の工程をロボット化し、加工時間が2分から1分に短
縮されたとしましょう。
【変更前】
NC旋盤 マシニング
センター ボール盤
材料 仕掛品1 仕掛品2 完成品
〈加工時間〉 2分 5分 1分
製品が完成されるペース:5分/個
【変更後】
NC旋盤 マシニング
センター ボール盤
材料 仕掛品1 仕掛品2 完成品
〈加工時間〉1分 溜まる 5分 1分
製品が完成されるペース:5分/個
ライン全体の生産性は一番⾧いマシニングセンターの加工時
間に制限されるため、ライン全体の生産性は改善されません。
「仕掛品1が溜まることによる在庫増加」という現象が発生し
てしまいます。
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ロボット化による生産性向上の例
次に、マシニングセンターの工程をロボット化し、加工時間
が5分から3分に短縮されたとしましょう。
【変更前】
NC旋盤 マシニング
センター ボール盤
材料 仕掛品1 仕掛品2 完成品
〈加工時間〉 2分 5分 1分
製品が完成されるペース:5分/個
【変更後】
NC旋盤 マシニング
センター ボール盤
材料 仕掛品1 仕掛品2 完成品
〈加工時間〉2分 3分 1分
製品が完成されるペース:3分/個
製品が完成されるペースが短縮され、ライン全体の生産性が
改善されました。以上より、加工時間が一番⾧い工程に対しロ
ボット化することが有効であることがわかります。
このとき、1日8時間当たりの生産量は48個(=8時間/5分)
から80個(=8時間/3分)と、約1.7倍に増加します。
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ROEから見た生産性
ここで再度、ROEの式に戻ってみましょう。
利益 総資産 売上高 利益
ROE= = × ×
自己資本 自己資本 総資産 売上高
① ② ③
上記のように3つに分解したとき、生産性と関連するのは
上記②です。先ほどの例では生産量が1.7倍となりましたが、
新たにロボットを1台購入しました。よって、結果的に上記
②が増加したかどうかはロボットの購入金額や製品売価に
よって結果が異なってきます(生産量が増加したからといっ
ても、ロボットの購入費用が高すぎると分子(売上高)
の増加以上に分母(総資産)が増加して、②全体としては低
下してしまいます。また、製品売価が安いと分子(売上高)
があまり増加せず、それ以上に分母(総資産)が増加して②
全体としてはやはり低下してしまう可能性があります)。
誰かが「生産性の向上」といった際には、単に生産個数の
増加のことを言っているのか、それとも上記②の様な金額
ベースでの割合のことを言っているのか注意が必要でしょう。
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