1/7ページ
ダウンロード(1Mb)
「生産ロットを変更すると、賃率はどの様に違ってくるの?」具体的な数字を用いて説明します。
製造原価は、加工方法、使用する機械、段取り時間、加工時間などによって変わってきます。本資料では金属加工業を例に、マシニングセンターやNC旋盤での大量生産時に生産ロット数を変更すると製造費用はどのように変化するのかについて、具体的な数字を用いて見ていきたいと思います。
※「見積価格の決め方~シリーズ1:賃率の基本的な考え方~」からお読み頂くとより分かりやすいと思います。
※本資料で使用している数字はあくまで例であり、個社ごとの実態にそぐわない場合が多々ありますことご了承ください。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 見積価格の決め方~シリーズ4:生産ロットの変更~ |
|---|---|
| ドキュメント種別 | 事例紹介 |
| ファイルサイズ | 1Mb |
| 取り扱い企業 | 株式会社松井製作所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
この企業の関連カタログ
このカタログの内容
Page1
見積価格の決め方
~シリーズ4:生産ロットの変更~
URL http://matsui-ss.com/
(2022年8月作成)
Page2
目次
前書き・・・・・・・・・・・・・・・・・p.2
機械の賃率・・・・・・・・・・・・・・・p.3
ロット100個での製造費用 ・・・・・・・・p.4
小ロット化した時の製造費用・・・・・・・p.5
注意事項 ・・・・・・・・・・・・・・・p.6
1
Page3
前書き
製造原価は、加工方法、使用する機械、段取り時間、
加工時間などによって変わってきます。本資料では金属
加工業を例に、マシニングセンターやNC旋盤での大量
生産時に生産ロット数を変更すると製造費用はどのよう
に変化するのかについて、具体的な数字を用いて見てい
きたいと思います。
※「見積価格の決め方~シリーズ1:賃率の基本的な考
え方~」からお読み頂くとより分かりやすいと思います。
※本資料で使用している数字はあくまで例であり、個社
ごとの実態にそぐわない場合が多々ありますことご了承
ください。
2
Page4
機械の賃率
機械の賃率(1分間当たりの加工費単価)は以下の様に
計算されます。
機械の年間費用
賃率(機械)=
稼働時間
減価償却費+ランニングコスト
=
稼働時間
※ランニングコストとしては電気代が代表的
今、マシニングセンターの年間費用が以下の様とします。
(円)
減価償却費 ランニングコスト 年間費用
マシニングセンター 800,000 200,000 1,000,000
3
Page5
ロット100個での製造費用
ある工場では現在、マシニングセンターで加工を行って
いるとします。段取り時間は1時間、生産ロット数は100個、
1個当たりの加工時間と着脱時間はそれぞれ0.1時間と0.01
時間、また、その人件費の賃率は3000円/時間とします。
人に関する費用をまず考えます。このとき製品1個当た
りにかかる段取り時間は0.01時間(=1時間/100個)なので、
製造費用(人:段取り)=3000×0.01=30円
また、着脱に対する賃率は以下の様になります。
製造費用(人:着脱)=3000×0.01=30円
一方、稼働時間を年間2000時間とすると、マシニングセ
ンター自体の賃率は以下の様に計算できます。
10,00,000
賃率(マシニング)= = 500円/時間
2,000
このとき、加工時間は0.1時間なので、
製造費用(マシニング)=500×0.1=50円
よって、マシニングセンタでロット100個で加工している時
の製造費用は以下の様になります。
製造費用=30+30+50=110円
3
Page6
小ロット化した時の製造費用
生産ロットを50個に減少させたときの製造費用を考えま
す。このとき、製品1個当たりにかかる段取り時間は0.02時
間(=1/50)なので、
製造費用(人:段取り)=3000×0.02=60円
加工時間や着脱時間は変化がないのでそのままの費用と
なります。
よって、生産ロットを50個にした時の製造費用は以下の
様になります。
製造費用(生産ロット50個)=60+30+50=140円
同様な計算により生産ロットを変化させていくと製造費
用は以下の様となります。
製造費用(生産ロット20個)=150+30+50=230円
製造費用(生産ロット10個)=300+30+50=380円
製造費用(生産ロット5個)=600+30+50=680円
製造費用(生産ロット2個)=1500+30+50=1580円
製造費用(生産ロット1個)=3000+30+50=3080円
以上の様、生産ロットが小さくなっていくほど製造費用
は急激に高くなっていくことが分かります。
3
Page7
注意事項
生産ロットが多ければ多いほど製造原価は安くなります
が、多く作ればよいというものでもありません。作った分
の受注があれば良いですが、なければ過剰在庫となってし
まうので注意が必要となります。
3