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「エアコンではなぜ空気が冷えるの?」 「冷凍サイクル、ヒートポンプの仕組みってどんなの?」 基礎的なところを解説します!
みなさんの家や職場、また、駅やビルの中など、あらゆるところに空調機は設置されています。空調機やクーラーの仕組みをネットで調べてみると、「冷凍サイクル」「ヒートポンプ」などの言葉が挙がってきます。
それらの原理は多くの記事や書籍でも紹介されていますが、「なぜ冷媒を使うのか?」「圧縮機はなぜ必要なのか?」などの問いに答えてくれるものはそれほど多くないと思います。本資料では、そのような素朴な疑問を解消することを目的とします。
※本資料はなるべく簡単に説明することを心掛けて作成しました。詳しい説明は別途市販書等をご参考ください。
このカタログについて
| ドキュメント名 | 冷凍サイクルの原理(エアコン設計の基礎) |
|---|---|
| ドキュメント種別 | その他 |
| ファイルサイズ | 834.3Kb |
| 取り扱い企業 | 株式会社松井製作所 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
Page1
冷凍サイクルの原理
~エアコン設計の基礎~
URL http://matsui-ss.com/
(2022年3月作成)
Page2
目次
前書き・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.2
冷凍サイクル概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・p.3
蒸発器 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・p.4
凝縮器・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ p.5
圧縮機と膨張弁 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・p.6
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前書き
みなさんの家や職場、また、駅やビルの中など、あらゆるとこ
ろに空調機は設置されています。空調機やクーラーの仕組みを
ネットで調べてみると、「冷凍サイクル」「ヒートポンプ」など
の言葉が挙がってきます。
それらの原理は多くの記事や書籍でも紹介されていますが、
「なぜ冷媒を使うのか?」「圧縮機はなぜ必要なのか?」などの
問いに答えてくれるものはそれほど多くないと思います。本資料
では、そのような素朴な疑問を解消することを目的とします。
※本資料はなるべく簡単に説明することを心掛けて作成しました。
詳しい説明は別途市販書等をご参考ください。
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冷凍サイクル概要
ネットや書籍にて冷凍サイクルを調べると、以下の様な説明が
書かれていることが多いと思います。
【冷房時の冷凍サイクル】
高温・高圧気体 低温・低圧気体
室外へ 圧縮機 室内から
熱を放出 熱を奪う
凝縮器 蒸発器
膨張弁
中温・高圧液体 低温・低圧液体
「冷媒において、蒸発器によって低温・低圧の液体が低温・低
圧の気体となり、次の工程では圧縮機により高温・高圧への気体
と変化し、そのあと凝縮器により中温・高圧の液体へと変化する。
その後、膨張弁によって低温・低圧の液体へと変化し、再び蒸発
器によって低温・低圧の気体へと変化する。蒸発器における気化
熱により室内の温度が奪われ、冷房となる。一方、室内から奪っ
た熱は凝縮器にて室外に放出される。」というのが一般的な説明
だと思います。
本資料では、「上記の説明を聞くとトータルでうまくいくこと
は何となくわかったけど、なぜそれぞれの機器が必要なのかいま
いちピンとこない」という方に向けて説明を試みます。
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蒸発器
昔の冷蔵庫は電気式でなく、氷を使ったものだったといいます。
断熱された入れ物の中に氷が入っており、水へと溶ける際の融解
熱で冷蔵庫の中身を冷やしていました。
氷 昔の冷蔵庫のイメージ
氷(固体)⇒水(液体)の状態変化によって
冷やしたいものから熱を奪う
現在の冷蔵庫では氷の代わりに一般的に「冷媒」という、通常
液体の物質のものが使われています。冷媒は液体のため取扱いが
容易で、また、低い温度で液体から気体へと蒸発する性質を持ち
ます。氷の場合は“固体⇒液体“の状態変化に伴う融解熱により周り
の温度を下げていましたが、冷媒の場合は”液体⇒気体”の状態変化
によって温度を下げます。簡単な例を以下に図示します。
弁
気体となった冷媒
冷媒
液体⇒気体の状態変化によって
周囲から熱を奪う
内部を十分高圧に保ったボンベ内に、液体の冷媒を入れておき
ます。弁を開けると冷媒は大気中に放出され、大気圧下では気体
に状態変化します。このときに周囲から熱を奪うため、周りの温
度は低下します。これでも冷蔵庫として使用できますが、冷媒を
常に補充してやる必要があり経済的ではありません。なお、上記
の様に冷媒を内部で液体から気体に蒸発させる機器を、蒸発器と
呼びます。
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凝縮器
冷媒が大気中に開放されず、また戻ってきて再利用できるよう
な仕組みがあれば経済的です。そこで以下の様な装置を考えます。
熱を奪って気体となった冷媒
冷却水投入
周囲へ 周囲から
熱を放出 熱を奪う
冷却水放出
凝縮器 蒸発器
先ほどの蒸発器から出た冷媒(熱を奪って気体の状態)を、冷
却水によって冷却することで元の冷たい液体状態の冷媒に戻しま
す。このとき、冷却水によって冷媒が気体から液体に凝縮される
機器を凝縮器と呼びます。
上記の装置によって、冷媒を再利用しながらモノを冷やすこと
ができるようになりました。しかし、ここでふと疑問が浮かびま
す。「そもそもその冷たい冷却水でモノを冷やしたら良いので
は・・・?」
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圧縮機と膨張弁
要するに、熱を奪って気体となった冷媒を液体に戻したいので
すが、それには2つのアプローチがあります。温度を下げるか、
圧力を上げるかです。圧力が上がるとより高い温度でも気体が液
体へと変化します。そこで、圧力の効果を追加するために以下図
の様に圧縮機を装置に組み込みます。すると、凝縮器で使用する
冷却水の温度がさほど低くなくても冷媒が気体から液体へ凝縮し
ます。また、これでは圧力が高いままなので、冷媒の圧力を低下
させるために膨張弁を、冷媒が液体へ凝縮した後の段階で組み込
みます。
冷却水投入
圧縮機
周囲へ 周囲から
熱を放出 熱を奪う
冷却水放出
凝縮器 蒸発器
膨張弁
膨張弁では“オリフィス”と呼ばれる細い穴を通ることで、
圧力が低下します。
膨張弁のオリフィス
高圧 低圧
以上のことから、ページ3で示した装置の通りとなりました。
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