【DLyte】　乾式電解研磨装置

THE METAL SURFACE FINISHING REVOLUTION DLyte_V.1ENG_06/ 2022

02 | DLyte Introduction DLyte Introduction - Benefits | 03 DISRUPTIVE SURFACE FINISHING TECHNOLOGY GPAINNOVA は金属・合金部品の表 DLyte は、高性能で優れた仕上げを必要とする金属部品用 材料範囲 面仕上げソリューションに特化した企 の研磨装置です。製品名の由来となったドライライト ( イ + コバルトクロム + ニッケル合金 業で、2013 年にバルセロナで設立し、 オン交換樹脂メディア ) は、従来の研削・研磨システムな + ステンレス鋼 + アルミニウム合金 サンライズ（アメリカ・フロリダ州）、 どの競合技術に対して、次の３つの点で大きな技術的優位 + 炭素鋼 + 銅合金 香港、深セン（中国本土）に拠点を置 性をもたらします。 + 炭化物 + チタン合金 いています。特許を取得した革新的な ・ 手作業による研削・研磨と同等の品質を、迅速かつ低コ 乾式電解研磨技術に基づく高度な表面 仕上げ工程 　ストで得ることができます。 仕上げ機械やその付属品、研磨剤など ・ 従来の研磨装置とは異なり、表面にある微細な傷も残さ + 精密研磨 + バリ取り の消耗品を開発・製造し、世界中の顧 　ず、安定した仕上がりを得ることができます。また、表 + ツヤ出し + 鏡面仕上げ 客に提供しています。 　面に研磨痕を発生させずに複雑な形状の研磨を行うこと + 平滑化 + 耐腐食性 　ができます。 + AM 造形品の後処理 医療機器から産業分野の量産に至るま で、自社ブランドである乾式電解研磨 ・ 加工物の寸法を維持しながらの鏡面仕上げが可能です。 装置の DLyte を通じて高品質の金属 表面仕上げの自動化を実現し、市場の 真のニーズを満たすため、用途別にカ DLYTE. TECHNICAL BENEFITS スタマイズされた手頃でコスト効率の 01. 綺麗な仕上げ 高いソリューションを打ち出していま 研磨剤による研磨とは異なり、表面全体で均質な仕上がり きます。湿式電解研磨では、同じ条件だと初期粗さに対し す。 を実現し、微細な傷をなくすことができます。 て 50％以上の粗さを低減することはできません。また、独 さらに、オレンジピールやピッティングのような製品への 自の研磨技術のため研削痕もつきません。これによって、 悪影響を与えずに、表面粗さを 80％以上低減することがで 耐欠損性や耐疲労性を向上させることが可能です。 THE RISE OF A NEW TECHNOLOGY FOR THE INDUSTRY Distance Point 9 Distance Point 10 Distance Point 9 Distance Point 10 Reel 0.0095 Reel 0.0087 Reel 0.0029 Reel 0.0133 金属や合金部品の電解研磨に液体ではなく固体粒子を使用する特許技術は、既存 Nom 0.0000 Nom 0.0000 Nom 0.0000 Nom 0.0000 Ect 0.0095 Ect 0.0087 Ect 0.0029 Ect 0.0133 方法よりも高品質な金属表面仕上げを可能とします。電解研磨システムと物理研 10 年にわたる Distance Point 8 Distance Point 11 Distance Point 8 Distance Point 11 磨システムの利点を組み合わせたことで、1 回の処理で部品の形状を維持しなが 表面研磨加工のスキル Reel 0.0105 Reel 0.0090 Reel 0.0025 Reel 0.0062 Nom 0.0000 Nom 0.0000 Nom 0.0000 Nom 0.0000 ら表面品質を向上させ、同時に耐食性を高めることができます。 Ect 0.0105 Ect 0.0090 Ect 0.0025 Ect 0.0062 Distance Point 13 Distance Point 12 Distance Point 13 Distance Point 12 Reel 0.0100 Reel 0.0086 Reel 0.0111 Reel 0.0042 800 台以上の導入実績 Nom 0.0000 Nom 0.0000 Nom 0.0000 Nom 0.0000 DLyte は、表面処理の工程数を減らすことで、作業スペースだけでなく、従来の Ect 0.0100 Ect 0.0086 Ect 0.0111 Ect 0.0042 金属処理に関連する二酸化炭素排出量と廃棄物発生量を大幅に削減することがで DLyte 仕上げ前の距離ポイント DLyte 仕上げ後の距離ポイント きるシステムです。あらゆるニーズに対応するため、 表面処理用に特別に設計さ れた乾式電解研磨装置には幅広い種類のラインナップがあり、歯科、医療、自動 全世界に 55 社の販売代理店 車、航空宇宙、その他の産業分野、宝飾品、ファッションなど、さまざまな分野 で高品質な金属表面仕上げを自動で行うことができます。 Ra 0.692 µm Rz 3.626 µm Rt 4.07 µm Ra 0.125 µm Rz 0.843 µm Rt 1.77 µm Profil:R [LC GS: 0.8 mm] Profil:R [LC GS: 0.8 mm] GPAINNOVA は設立以来、コスト効率、資源効率、タイムリーな生産技術によっ 200 人の従業員と 5.00 2.00 3 つの表面処理センター て、仕上げ加工業界に革命を起こすことを主な目標としてきました。表面処理工 [µm] [µm] 程開発のためのエンジニアリングサービス、トレーニング、オンサイトコンサル 0.00 0.00 ティング、機械設置、研磨ライン設置のための技術サービスなど、幅広いサポー トとコンサルティングサービスを提供しています。 -5.00 -2.00 [0.8mm/div] 4.0mm [0.8mm/div] 4.0mm DLyte 仕上げ前の表面粗さ DLyte 仕上げ後の表面粗さ ®2022 DLyte. Brand of GPAINNOVA. All rights reserved. Subject to change without notice. dlyte.com

04 | DLyte Benefit DLyte Benefit | 05 02. エッジがダレない ≒ 寸法維持 05. 耐食性を向上 DLyte プロセスは、粒子の直径が表面粗さの凹凸よりも大 部分を残します。表面を機械的に研磨しないので、エッジ 製造工程における工程数を削減しながら、金属片の表面粗 耐腐食性試験研究 きいため、粗さのピーク部分のみを削り、谷となっている が丸くならず、表面を均質に仕上げることが可能です。 さを改善し、耐食性を向上させることができる唯一の技術 試験の結果、DLyte は液体電解研磨よりも優 れた耐食性を実現することが分かりました。 です。 乾式電解材は、従来の湿式電解液材よりも腐 食速度が遅いと言えます。 QR - Download the Corrosion Resistance Study DLYTE. OPERATIONAL BENEFITS 06. 外注などの工程が不要 DLyte は、複数の仕上げ工程や、液状電解研磨のような特 49,92 μm 8,75 μm 別な環境ライセンスを必要とする外注工程を不要にします。 40,00 その結果、リードタイムの短縮や、品質向上ができるだけ 4,00 でなく、社内での工程管理が可能となります。 20,00 0,00 0,00 07. コスト削減 プロセス、物流、品質向上などの面を考慮すると、DLyte -20,00 -4,00 の導入で生産コストを 50％以上削減できると考えられます。 -40,00 -47,46 μm -8,58 μm 08. 機器設置面積の削減 DLyte 仕上げ前の粗さ測定 DLyte 仕上げ後の粗さ測定 DLyte プロセスは、非常にコンパクトな設計でありながら 高出力を実現しています。排水処理装置や汚泥処理装置の ような周辺機器は必要ありません。 03. 安定した再現性 DryLyte テクノロジーは、エレクトロライト ( イオン交換 Ceramic polishing station 樹脂メディア ) の使用可能時間に左右されず、様々なバッ Plastic polishing station チで安定した結果を保証します。一般的な研磨粒子のよう Nutshell polishing station Ceramic polishing station な物理的な摩耗はありません。 Manual buffing station Waste recycling station Waste recycling station DLyte PRO500 04. 生体適合性証明済 DLyte は酸を含む高分子粒子を用いて表面改質を行ってお り、この技術で加工された製品の生体適合性を証明してい 膝関節用インプラントの表面仕上げにおける従来の工業プロセスと DLyte を用いた工業プロセスの比較 ます。 DLyte 研磨前の加工パターン (500 倍レンズ ) プロセスの生体適合性テストスタディ DLyte は、DLyte System で加工された製品の 生体適合性を証明しました。この製品には、 細胞毒性がないと見なすことができます。こ の試験は、UNE-EN-ISO 10993-5:2009 の規格 に準拠して行われました。 09. 容易な廃棄物処理と低い水消費量 QR - Download the Cytotoxicity Study 従来の研磨工程は非常に埃が多く、騒音の多い環境ですが、 不要なため、スペース、人件費、水、環境ライセンスにか DLyte はクリーンな環境で、廃棄物処理も有害性なく容易 かるコストも削減することができます。 DLyte 研磨後の均一な表面（500 倍レンズ） に行えます。水や汚泥を再利用するための閉鎖的な設備が ®2022 DLyte. Brand of GPAINNOVA. All rights reserved. Subject to change without notice. dlyte.com

06 | DryLyte Technology ･ DLyte Solutions DLyte Solutions ･ Immersion Systems | 07 DRYLYTE TECHNOLOGY PROCESS DLYTE SOLUTIONS IMMERSION SYSTEMS DryLyte は、粒状のメディアを用いてイオン輸送を行うこ DLyte にはパーツを電解研磨材に浸すイマージョンシステ 01. DRY 02. DRY SUSPENSION とにより金属を研削・研磨する特許技術です。高精度の整 ムと、電解ブラスト液をパーツに吹きかけるプロジェクショ 流器によって作られる電気の流れと、電解研磨メディアを ンシステムの 2 つのタイプがあります。 PROJECTION SYSTEMS 通過するワークの動きを組み合わせることで機能します。 03. ELECTRO-BLASTING この結果、イオン交換が行われ、表面粗さのピーク部分か ら材料が削られます。このプロセスではエッジが丸くなら ず、機械的にアクセスしにくいコーナーも研磨することが DLYTE SOLUTIONS. IMMERSION SYSTEMS カソード（マイナス極性） 電解質粒子 できます。 部品表面（ プラス極性） イオン輸送による除去物質 PRO500 をフルロードで使用した例 01. ドライ 02. ドライサスペンション しくみ しくみ イマージョンシステム用の個体のポリマー粒子が、相互に イマージョンシステム用の個体のポリマー粒子に非導電性液 作用し合う。 体を組み合わせた新しい電解液で、粒子が相互に作用し合う。 ドライのメリット ドライサスペンションのメリット + より単純な形状向き + 複雑な形状向き + 研磨工程を短縮できる。 + 最も光沢のある仕上がり。 + 管理が容易 + 液体に保護された部分：望ましくない酸化を最小限に抑え、 　　　　　　　　　　　　接触面を減少させます。 Air Air Liquid(non conductive) Liquid(non conductive) Particle Particle イオン輸送による DLyte 研磨加工 Part Part ®2022 DLyte. Brand of GPAINNOVA. All rights reserved. Subject to change without notice. dlyte.com

08 | DLyte Solutions･Projection System DLyte Applications | 09 DLYTE SOLUTIONS. PROJECTION SYSTEM FIELDS OF APPLICATION ドライライトテクノロジーは、さまざまな産業において、幅広い部品に適用できます。 DENTISTRY MEDICAL DEVICE PRECISION MECHANICS AEROSPACE AUTOMOTIVE MARINE TOOLS PUNCHES プロジェクションシステム - 電解ブラスト液で作業する eBlast 03. 電解ブラスト 2021 年にリリースされたドライプロジェクション技術は、 非導電性の液体媒体によって個体電解質粒子を促進させ、 表面品質を向上させる新しいソリューションです。 DLyte eBlast は、メディアをの局所的なエリアに電解液 を噴射させて利用するため、従来の物理研磨装置や電解研 磨装置で課題となっている部品のサイズや重量の制限を克 ADDITIVE MANUFACTURING DYES & MOULDS LUXURY & FASHION FOOD INDUSTRY 服しました。 液体電解研磨と比較すると、この非導電性液体は研磨工程 に直接影響しません。非導電性液体の主な機能は粒子の運 しくみ 搬であり、特別に開発された組織によって、プロセス中に プロジェクションシステム用の固体粒子と液体の混合物。 粒子 粒子間の接続性と導電性を維持することができます。また、 は、攪拌されると導電性を持つ液体エマルジョンを介して互い DLYTE SERVICES この液体は金属表面に保護膜を形成し、特に粗さの谷の部 に伝達します。 DLyte を利用してより良い仕上げを得るためには、次の 3 つの要素が非常に重要となります。 分に蓄積されるため、表面をピッティングから保護します。 電解ブラストのメリット 01. 材料ごとのパラメータ 02. パーツの状態ごとのパラメータ 03. 形状とサイズでのパラメータ この新しい電解研磨は、粗さが不均一な金属表面や、大型で + 高い適応性とカスタマイズ性 様々な材料に合わせてプロセスもカス 初期の表面粗さや最終的に求める仕上 製品の形状や大きさによって、製品全 重い部品、そして現在の AM 部品の主な障害となっている複 + 複雑な形状向き タマイズする必要があります。電解液 がり、パーツの製造工程に基づいて、 体に均質性を持たせながら、表面全体 雑な形状の表面処理など、幅広い適用の可能性があります。 + 部品表面は液体で保護される の配合とプロセスパラメータが研磨結 研磨パラメータや処理時間、メディア にメディアと電気を適切に流すため、 果を左右します。 のサイズを使い分けます。 異なる動きと研磨のパラメータが必要 Air Air Liquid(non conductive) になります。 本製品をご導入いただいたお客様には、さまざまな分野の Particle 専門家からなるチームが個別のサポートを提供します。 Part SAMPLE TRAINING & FULL SERVICE MAINTENANCE SOFTWARE CUSTOMER PROCESSING CONSULTING PCAKAGE SERVICES UPDATES CARE ®2022 DLyte. Brand of GPAINNOVA. All rights reserved. Subject to change without notice. dlyte.com

10 | DLyte Introduction DLyte Product Portfolio | 11 SURFACE FINISHING SYSTEMS FROM CONSUMABLES RANGE SMALL TO LARGE PRODUCTIONS ドライライトテクノロジーでは、幅広い種類の仕上げ用メ 表面処理装置のラインナップ ディアをご用意しています。当社のテストラボで設計・開 発された消耗品は、お客様のご要望に的確にお応えするこ とが可能です。また、この技術では、ドライ電解液は標準 Powered by Technology 的な廃棄物処理サービスで簡単に処理できるため、廃水や 汚泥の処理機械は必要ありません。 01. 02. 03. 04. 05. 06. 07. 08. 各機器の最大研磨可能範囲 MACHINE DIMENSIONS MACHINE WEIGHT POWER WORKING VOLUMES AND WEIGHTS PIECES (*) ULTRA-COMPACT SERIES 01. DLyte Desktop PRO 450 x 521 x 471 mm 43 kg 1.7 kW 80 Ø mm x 60 mm - Up to 0.5 kg (work piece/s) ULTRA-COMPACT SERIES 02. DLyte 1 510 x 1,893 x 702 mm 143 kg 2 kW 90 Ø mm x 70 mm - Up to 1.5 kg (work piece/s) 03. DLyte 10 820 x 1,960 x 680 mm 260.5 kg 3 kW 140 Ø mm x 75 mm - Up to 2.5 kg (work piece/s) CUSTOMIZED FIXTURINGS 04. DLyte 100 950 x 2,110 x 740 mm 317.5 kg 5 kW 180 Ø mm x 80 mm - Up to 5 kg (work piece/s) DLyte のエンジニアリングチームと研究開発チームは、あ 05. DLyte 100PRO 950 x 2,394 x 889 mm 334 Kg 5 kW 180 Ø mm x 80 mm - Up to 5 kg (work piece/s) らゆる種類のニーズに適応できるチャッキング治具の開発 に取り組んでいます。 PRO SERIES 06. DLyte PRO500 1,300 x 2,770 x 1,380 mm 1,600 kg 25 kW 500 Ø mm x 250 mm (x1) - Up to 50 kg (work piece + holder) 200 Ø mm x 200 mm (x8) - Up to 20 kg (work piece/s + holder) MODULAR SOLUTIONS 07. DLyte 10,000 5,718 x 4,507 mm (footprint) C20/25 according to DIN EN 55 kW (125A) 750 Ø mm x 600 mm - Up to 100 kg PROJECTION SLOUTIONS 08. DLyte eBlast 2,040 x 1,209 x 1,863 mm ca. 1,000 kg 7.78 kW 1,000 mm x 500 mm x 500 mm - Up to 200 kg (*) 寸法は、寸法、揺動方法や仕上げの要件によって異なる 　 可能性があるため、指標として提供されるのみである。 PRO500（8 ホルダー / サイクル）の異なるフィクスチャリング例 ®2022 DLyte. Brand of GPAINNOVA. All rights reserved. Subject to change without notice. dlyte.com