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Coat-X Japanの多機能高性能コーティング

その他

Coat-X JapanのPPXコーティングはPPX+セラミックの多層膜のコーティング。防水・防湿・絶縁・生体適合性のある高機能コーティング!

Coat-X Japanでは、電子機器の保護や埋め込み型機器の生体適合性封止を目的とした、
PPX(ポリパラキシリレン)コーティングを提供しています。
スイスのCoat-X SAとオーエスジーコーティングサービスの合同出資にて日本で始まったベンチャー企業。フレキシブルな対応と高機能コーティングでユーザー様のお悩みにお応えします!

弊社の被膜の特性は主に3つあります。この3つを一つずつ簡単にご紹介します。

◆防水/防湿性
弊社の一番の強みである防水/防湿性能。弊社の特徴として、ポリマー性の膜+セラミックの多層被膜により防湿性能をより良いものにしています。多層膜の種類にはCX-mCとCX-mFの2種類があります。ポリマー単層のものと防湿性能を比べた時に、CX-mFは約100倍、CX-mCは約1000倍の防湿性能を持っています!様々な膜厚でのカスタムも可能ですので、防水防湿にお困りのお方は一度テストしてみることをお勧めいたします!

◆絶縁性
弊社で提供する被膜は絶縁ができるコーテイングでもあります。成膜するもの全体にコーテイングを施せば、電気を通さないようになります。逆に言えば、電気を通したいところまで絶縁が可能になってしまいます。弊社ではコーテイングの際にマスキングを行い、コーテイングを付けないところを防ぐことによって通電を保つことができます。一度ご興味のある方はご相談ください。

◆生体適合性
スイスの親会社、Coat-X SAの発足は水頭症患者向けのインプラントセンサーの軽量化というのが目的で始まりました。Coat-X SAはISO13485の認証を取得、医療装置を取り扱うことに強みを持っています。医療分野への進出も計画しているCoat-X Japanで一度コーテイングを試してみるのはいかがでしょうか?

Coat-X Japanではテストサンプル、開発案件などのコーティングも行っています。是非一度お困りの方はご相談からでもお気軽にご連絡いただけると幸いです。弊社では目的に応じたコーティングを提案し、お客様のご希望に添えるようにしております。

◆通常PPXコーティングと比較し2000倍の耐水性!
◆体内埋め込み部品への実績を持つ生体適合性!
◆立体部品のすべてを覆う高い細部浸透性!
◆WVTR-10-4を達成し10年以上交換不要な持続性!
◆CVD技術での低温成膜!

◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。

お問合せ先:coat-xjapan@osg.co.jp

このカタログについて

ドキュメント名 Coat-X Japanの多機能高性能コーティング
ドキュメント種別 その他
ファイルサイズ 2.4Mb
取り扱い企業 Coat-X Japan株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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Coat-X Japan 株式会社
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Coat-X Japanの紹介 目次 コーティングの特徴 被膜特性の詳細
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Coat-X Japanの強み 多くの特徴を持つ被膜 ニーズに沿った 機材を選ばない 選択肢 常温処理 耐水・耐湿性 多層化技術 柔軟な対応力 絶縁性 薄膜 生体適合性 耐熱性
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Coat-X被膜の特徴 耐水性 + 耐湿性 + 生体適合性 + 絶縁性 + 耐熱性 + 薄膜化 + 持続性 現在、以下全ての耐性を同時に確立するのは難しいとされており、 頻繁に部品・製品の交換を余儀なくされています。 交換に伴うお客様への費用負担、 人体に係る部品であれば体力面などのリスクは逃れられません。
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Coat-X Japan CXコーティング コーティング種類 特徴 PPX-C単層膜。最もスタンダードなPPXコーティング。 CX-C 耐水性:◎ 最大耐熱温度:115℃ 入り込み:〇 コスト:☆ PPX-F単層膜。耐熱性に優れたPPXコーティング。 CX-F 耐水性:◎ 最大耐熱温度:350℃ 入り込み:◎ コスト:◎ PPX-N単層膜。極小部まで侵入できるPPXコーティング。 CX-N 耐水性:〇 最大耐熱温度:95℃ 入り込み:◎ コスト:△ PPX-C+セラミック複合膜。 CX-mC あらゆる分子の侵入を阻害するCoat-X独自のコーティング。 耐水性:☆ 最大耐熱温度:115℃ 入り込み:△ コスト:〇 PPX-F+セラミック複合膜。 CX-mF 高い耐熱性も有するCoat-X独自のコーティング。 耐水性:☆ 最大耐熱温度:350℃ 入り込み:△ コスト:〇 セラミック特有の特性を示すセラミック単相膜。 CX-Ceramic 耐水性:〇 最大耐熱温度:1050℃ 入り込み:× コスト:△ ×:不適当⇒△:適当⇒〇:有効⇒◎:推奨⇒☆:Special ニーズに合わせた被膜の選定、さらには要望に合わせてカスタマイズ可能 ※通常、標準膜厚3~5μm 積層セット3セットでの提供
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ポリパラキシリレン層単体、セラミック層単体、 ポリパラキシリレン+セラミックの多層の特性比較
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Coat-X Japan 4つのビジネスモデル • 受託塗工 1 コーティング お客様のニーズ合わせ、ポリパラキシリレン層とセラミック層の 組合せ及び膜厚をカスタマイズ化 • 各種保護膜の機密性試験、腐食性試験、 2 検証サービス 劣化加速試験、剥離試験、耐熱試験・・・ • コーティング炉のリース + 技術・製造特許のリース 3 リース • コーティング炉の販売 + 技術・製造特許のリース 4 共同開発 • 特殊保護膜の共同開発
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オーエスジーコーティングサービス株式会社 プロフィール • 設立 :2001年12月3日 • 資本金 :1億円 • 従業員 :175名 (出向社員及び派遣社員含む) • 本社所在地 :愛知県新城市有海字丸山1-2 :群馬県 関東工場 :兵庫県 関西工場 • 事業内容 :切削工具への表面処理受託加工 • 主な設備 – コーティング炉 – PVD 45台 CVD 15台 – 全自動超音波式洗浄装置 4台 – 蛍光X線膜厚測定器 4台 – 鏡面ショットマシン 5台 – ショットブラストマシン 2台
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Coat-X SA プロフィール Coat-X SAはスイス、La-Chaux-de-Fondsに拠点を置くベンチャー企業です。 CVD技術を応用し過去最高クラスの防水性、防湿性と薄膜による 小型化という特徴を合わせ持った被膜を提供します。
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Coat-Xスイス工場 クリーン生産方式 超低粒子汚染フィルターユニット ✓ シングルチャンバープロセス ✓ 耐熱性(CX-C、N :120℃まで試験済み) ✓ 生体適合性膜の採用 (CX-F :350℃まで試験済み) ✓ 第1層膜の形成時間2時間 ✓ ISO 5 EDS(静電気放電耐性)クリーンルーム下での生産耐性 ✓ 幅広い部材に対する高い密着性 ✓ 医療部品向け認証ISO 13485:2016取得 (エポキシ、Cu、Au、Ag、鉛・・・) ✓ 真空炉サイズ750㎜ x 750㎜ x 600㎜ (積載サイズ 600㎜ × 600㎜ × 500㎜)
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Coat-X SAの始まり 水頭症患者向けインプラントセンサーの軽量小形化を目的にJohnson&Johnsonと共同開発。 12mm 15mm
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水頭症患者向けインプラントセンサー① COAT-Xが開発した防水薄膜フィルムにより 軽量小形を実現 対従来品小形化数値 高さ -53% 縦 -17% 横 -21% 体積 -69%(体積1/3) Coat-X SA CEO Andreas Hogg氏
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水頭症患者向けインプラントセンサー② Coat-Xコーティングにより問題は解決 Coat-X独自の技術による特許です。 世界共通規格 IP(International Protection) 最高等級を獲得しています。 → 薄膜化による更なる軽量小形化の実現 → 蒸着保護膜形成(*PE-CVD)による立体部品への均一な保護膜形成を実現 → フレキシブル+透明化 → 生体適合性確保 → バッチ式によるコスト低減 *PE-CVD: Plasma-Enhanced Chemical Vapor Deposition 原料ガスをプラズマ化し、部材に蒸着させるプラズマ化学気相蒸着(かがくきそうじょうちゃく)工法 セラミック(SiO2)層をポリパラキシリレン(PPX)層に挟み込むことにより、セラミックの高密度分子特性が加わります。 これにより、耐水性においてはPPXのみの時と比較して2,000倍向上しました。 また、硬いセラミック材質も薄膜化することによりフレキシビリティも兼ね備えました。 ※PPXはポリパラキシリレンの略称です。
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被膜断面 CX-mF(PPX 4層xSiO2 3層) PPX SiO2 基材
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Coat-X膜の技術 フレキシビリティ+高密度分子+薄膜化の共存フィルムの開発に成功 ポリマー(PPX-C)はピンホールが無く、 柔軟性もあり、更に多種部材との密着性にも優れていますが、 分子レベルでの密度が不足しています。 一方、セラミック(SiO2)は高密度分子であるが、 素材自体が硬く、ピンホールやクラックが起きやすい。 → 左記写真は弊社が開発したPPX層と セラミック層の混合層の断面SEM写真です。 → PPXとセラミックはPE-CVD工法により、 複雑な立体物、あらゆる隙間への塗布が可能です。 また、コーティング表面もなめらかに仕上がります。 ※PPXはポリパラキシリレンの略称です。
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食塩水での加速試験 食塩水に対する浸透性に関する比較試験 サンプル詳細 試験結果 基板:FR4 PCB+Solder mask ・コーティングなし 食塩水への浸漬 試験前 (80℃ 4週間) ・CX-C (Single layer) 5μm ・CX-mC (Multi layer) 5μm コーティング なし 試験条件 温度:80℃ 環境:塩水への浸漬(NaCl 8g/l) CX-C 浸漬時間:4週間(672時間) アレニウスの法則より本試験は CX-mC 室温(20℃)で約2年に相当します。 CX-mCは水の透過性が極めて低い
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耐水性試験結果 ASTM F 1249(変調赤外線センサを用いたプラスチックフィルムおよびシートを用いた水蒸気透過率の標準試験法) ・蒸気透過率(WVTR)は、1㎡のフィルムを24時間で透過する水蒸気の量をグラム数で表す。 ・単位は、g/㎡/day で表す。 ・水蒸気バリア性を示す指標として用いられている。測定した数値が低いほど水蒸気透過率が低く、水蒸気バリア性能が高い。 CX-C CX-mC Water Vapor Transmission Rate (WVTR) measured according ASTM F 1249 CX-C =Single Layer WVTR 材料 (水蒸気透過率) Improvement -1 -2 -1 [g um m day ] CX-mC シリコン 25000 625000 =Multi Layer アクリル 14000 350000 5時間 ポリウレタン 1500 37500 エポキシ 950 23750 PPX-N 590 14750 PET 500 12500 PPX-C 80 2000 8時間 SiOx (Single layer) 15 375 Coat-X社 被膜 0.04 1 PETの1/12500の水分透過量、SiOxの1/375の水分透過量 主要元素分子径 He:0.26nm H2:0.29nm H2O:0.27nm CO2:0.33nm O2:0.35nm
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高耐熱向け改良品 CX-mFのガス透過性、耐熱性 半導体のテストで使われるMIL750とMIL833規格に基づいたヘリウム拡散試験結果 8μmのポリミド(PI)フィルムにCOAT-X被膜を蒸着コート。 ↓ 300℃加熱前 300℃に加熱 ↓ 300℃加熱後 加熱前と300℃加熱後の試験体へ ヘリウムガスを試験体に射出し拡散率を図る。 <膜厚> ポリミド(PI)フィルム 8μm ポリパラキシリレンF 10μm ポリパラキシリレンF + セラミックの多層 5μm 主要元素分子径 He:0.26nm H2:0.29nm H2O:0.27nm CO2:0.33nm O2:0.35nm
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高い表面絶縁性 高湿度環境下における基板表面の絶縁性評価 サンプル詳細 電気測定結果 基板:FR4 PCB ・コーティング無 ・セラミック(0.15μm) 条件 温度:40℃ ・CX-F(5μm) 湿度:90±3% R.H ・CX-mF(5μm) 時間:72時間 サンプル構造 電圧:25±1V/mm 熱耐性を確認するため本試験は リフロー後に電気測定を実施 リフロー条件 温度:300℃、回数:1回、時間:5分 コーティング無 セラミック CX-F CX-mF 表面を介した漏れ電流を抑制
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生体適合性試験結果 (細胞・毒性試験) ReNCell cultures on Coat-X layer (ISO 10993-5) 生きている細胞 生きている細胞+死細胞 制御24時間後 制御72時間後 生きている細胞は増殖し、死細胞率の制御も良好。 ※Coat-Xの被膜が細胞の活動を阻害したり、毒としてふるまい細胞を 攻撃することはありません。