1/18ページ
カタログの表紙 カタログの表紙 カタログの表紙
カタログの表紙

このカタログをダウンロードして
すべてを見る

ダウンロード(853.2Kb)

工業炉用語集

その他

今更聞けない「工業炉用語集」

工業炉に関する基礎用語をまとめました。
炉や素材の種類、処理方法の名称など約160語を収録しています。

このカタログについて

ドキュメント名 工業炉用語集
ドキュメント種別 その他
ファイルサイズ 853.2Kb
取り扱い企業 サンファーネス株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

この企業の関連カタログ

この企業の関連カタログの表紙
サンファーネス 工業炉カタログ
製品カタログ

サンファーネス株式会社

このカタログの内容

Page1

工業炉用語集 工業炉の設計・製作 https://www.sunfa.co.jp Email info@sunfa.co.jp TEL:06-6338-3900 FAX:06-6338-3955
Page2

工業炉用語集 あ 亜共析鋼 あきょうせきこう 共析鋼(炭素約 0.8%)より炭素量が少ない鋼のこと。 圧延前焼鈍 あつえんまえしょうどん 圧延前に加工しやすいように鋼の組織が均一になるように軟らかくすること。 アニール あにーる →焼きなまし 油洗浄 あぶらせんじょう 焼入時に付着した焼入油をおもに炭化水素系の洗浄剤で取り除くこと。 油焼入れ あぶらやきいれ 焼入れ処理を行う際に加熱後の冷却剤として油を使用すること。 アルミT4熱処理 あるみてぃーよんねつしょり 溶体化処理でアルミニウム合金に含まれる元素を維持したまま十分に安定な状態まで自然時効を行う処理のこと。 アルミT5熱処理 あるみてぃーごねつしょり 急冷後、人工的に時効処理を行って強度や性質を安定させること。 アルミT6熱処理 あるみてぃーろくねつしょり 溶体化処理後に焼戻しを行いマグネシウム・銅・シリコンなどの化合物を析出させ、人工的に時効処理をすることにより対象物の硬さ や機械的強度をあげること。 アルミT7熱処理 あるみてぃーななねつしょり アルミT6 熱処理と同様の処理をするが、寸法安定性の確保などの目的で人工時効処理を高温または長時間行うこと。 い イオン窒化 いおんちっか 真空に近い状態の窒素・水素ガス中で直流グロー放電により窒素イオン(N+)を対象物に浸透させて表面硬化を行うこと。 2 工業炉の設計・製作
Page3

工業炉用語集 え エイジング えいじんぐ →時効 エレベーター式炉 えれべーたーしきろ 台に載せた対象物を上下に移動させる搬送方法を用いた炉のこと。 塩浴 えんよく 塩化ナトリウムや塩化バリウムなどの塩浴剤を用いて熱処理をすること。処理炉をソルトバス(塩浴炉)という。 お 応力 おうりょく 物質が外部からの力を受けて発生する力のこと。 応力除去 おうりょくじょきょ 物質が加工などにより外から力を受けた時に内部に発生する歪みを低減させること。 応力除去焼鈍 おうりょくじょきょしょうどん 内部応力の除去を目的とした焼きなましのこと。 オーステナイト おーすてないと 炭素原子が固溶した1 種類以上の元素を含むγ鉄のこと。 温度調節計 おんどちょうせつけい 目標値と測定値を一致させるために制御する機器のこと。温調計ともいう。 温度ムラ おんどむら 目的としている空間や対象物に対して温度差が生じること。 か 回転レトルト式炉 かいてんれとるとしきろ 対象物をレトルト(マッフル)に入れて回転させながら熱処理を行う炉のこと。 3 工業炉の設計・製作
Page4

工業炉用語集 過共析鋼 かきょうせきこう 共析鋼(炭素約 0.8%) より炭素量が多い鋼のこと。 拡散焼きなまし かくさんやきなまし 素材を加熱して原子を拡散させることにより素材全体の組織を均一化させて内部応力や歪を除去する方法のこと。ソーキングともいう。 攪拌 かくはん 液体や粉粒体などをかき混ぜること。 攪拌ファン かくはんふぁん 炉内の温度分布を均一にするために炉内雰囲気をかき混ぜるための機械のこと。 過時効 かじこう 時効が過度に進行して脆くなったり粘り強さがなくなったりする状態になること。オーバーエイジングともいう。 ガスシール がすしーる 軸封部品などを用いて炉内を密封して気体の漏れを防止すること。 可鍛化焼きなまし かたんかやきなまし 白鋳鉄(白銑)に対して行われる焼きなましのこと。 カテナリー式炉 かてなりーしきろ 対象物が炉床に当たらないように宙に浮いた状態で加熱するための搬送方法を用いた炉のこと。 還元 かんげん 酸素と結合した化学物質(酸化物)から酸素を取り除くこと。 完全焼きなまし かんぜんやきなまし 加工硬化による内部のひずみを取り除き、組織を軟化させる処理のこと。 4 工業炉の設計・製作
Page5

工業炉用語集 き 球体化焼きなまし きゅうたいかやきなまし 板状の結晶が交互に折り重なっている形で凝固しているものを加熱し、金属の結晶を板状から球状に変化させること。 急冷 きゅうれい 対象物を高温状態から急激に下げること。 共晶 きょうしょう 冷却の過程で液相が分離して 2 種類以上の固相を形成したときにできる結晶組織のことであり、合金などの凝固形態のこと。 強靭 きょうじん しなやかでねばり強いこと。 共析 きょうせき 冷却の過程で 1つの固溶体から2つの固相が密に混合した組織への変態またはその変態で生じた組織のこと。 共析鋼 きょうせきこう 炭素を約 0.8%含有する鋼で高温から徐々に冷却してセ氏 723 度でフェライトとセメンタイトを同時に析出して交互の層になったもの のこと。 キルン きるん 燃焼や電熱などを用いて熱処理を行うための装置(窯)のこと。セメントキルン・ロータリーキルン・トンネルキルンなどがある。 均熱 きんねつ 温度をある範囲で一定に保つこと。 く 空気焼入れ くうきやきいれ 加熱後の冷却時に空気を用いて焼入れすること。 空冷 くうれい 加熱後に空気中で冷却や放冷を行うこと。 5 工業炉の設計・製作
Page6

工業炉用語集 け 傾動式 けいどうしき 炉体が必要に応じて傾いたり動いたりできること。 限界硬さ げんかいかたさ 硬化層深さ測定を行う際に鋼種ごとに JIS 規格で定められている値のこと。 研磨 けんま 表面部分をなめらかにするために削ったり磨いたりする機械加工の一種のこと。 こ 高温焼戻し こうおんやきもどし 500℃以上で焼戻しをすること。 硬化 こうか 時効・加熱・冷却などによって物質本来の組織や性質が硬くなること。 光輝焼鈍炉 こうきしょうどんろ 金属の光沢を失わないようにするために無酸化雰囲気で行う焼きなまし炉のこと。 光輝性 こうきせい 金属の表面が光り輝いている状態のこと。 合金鋼 ごうきんこう 鉄に他の金属元素を加えた鉄鋼素材のこと。 高周波焼入れ こうしゅうはやきいれ 高周波誘導電流を利用して対象物の表面だけを加熱・冷却することで硬化させること。 固溶化 こようか 温度を上げて金属材料内に析出されている組織などの合金成分を均一な固溶体に溶け込ませること。アルミニウム合金などの非鉄金 属では溶体化処理という場合が多い。 6 工業炉の設計・製作
Page7

工業炉用語集 固溶体 こようたい 2 種類以上の元素が独立した結晶を作らず、完全に溶け合って均一の固相となっているもののこと。非金属元素同士が互いに溶け合っ た場合は、混晶(こんしょう)ともいう。 さ サーボモータ さーぼもーた 回転角度(位置)・速度などを目標値に合わせて制御するモータのこと。 再結晶焼きなまし さいけっしょうやきなまし 再結晶化を利用して結晶粒を整えたり軟化させたりと組織を変化させる焼きなましのこと。 酸洗い さんあらい 金属の表面に付着した不純物を酸性の水溶液を使用して除去すること。 酸化 さんか 対象物と酸素が化合すること。 酸化スケール さんかすけーる 鋼材の酸化皮膜の一種で熱処理をする際に金属の表面に生じる黒い強固な酸化皮膜のこと。 酸化被膜 さんかひまく 金属が大気中の酸素に触れて自然発生する被膜のこと。 酸化物 さんかぶつ 酸素と他の元素が組み合わさった化合物のこと。 酸化雰囲気 さんかふんいき 酸素を含むガス雰囲気のこと。 酸素濃度 さんそのうど 炉内に含まれる雰囲気の中で酸素が占める濃度のこと。 7 工業炉の設計・製作
Page8

工業炉用語集 残留応力 ざんりゅうおうりょく 外部からの力が加わることで内部の組織不均一化が生じ応力が残ってしまうこと。 し シーケンサ しーけんさ 機械や装置を決められた条件に従って制御するためのコントローラのこと。 時効 じこう 物質の特性が時間の経過とともに変化すること。 磁性粉末 じせいふんまつ 強磁性を示す金属粉末のこと。 充填 じゅうてん 炉内や容器に中身を詰めること。 焼結炉 しょうけつろ 金属粉末を金型に入れて成形したものを加熱して焼き固める炉のこと。 晶出 しょうしゅつ 結晶性の物質が溶け込んでいる液体から結晶が析出すること。 焼準炉 しょうじゅんろ 鋼を所定の高温まで加熱した後、歪んだ鋼の組織を均一化させて強度や機械的性質を持たせる炉のこと。 焼成炉 しょうせいろ セラミックスの粉末を金型に入れて成形したものを加熱して焼き固める炉のこと。 焼鈍炉 しょうどんろ 対象物の内部の組織を均一化して加工しやすいよう軟化させたり内部応力の除去を行ったりする炉のこと。焼きなまし炉、アニール炉 とも言う。 8 工業炉の設計・製作
Page9

工業炉用語集 触媒 しょくばい 物質が混ざり合うときに起こる化学反応において反応の前後で状態が変化せずに化学反応を手助けする物質のこと。 徐冷 じょれい 目的の温度までゆっくりと下げること。 真空置換 しんくうちかん 加熱室(加熱容器)の雰囲気を真空状態にして別のガスを入れること。 真空雰囲気 しんくうふんいき 加熱室(加熱容器)を大気圧以下に設定した炉内雰囲気のこと。 浸炭窒化炉 しんたんちっかろ 浸炭と同時に窒化処理も行う炉のこと。 浸炭焼入れ しんたんやきいれ 浸炭後に連続して焼入れをすること。 浸炭炉 しんたんろ 鋼の強度を向上させるために雰囲気ガスを利用して炭素を浸透させる炉のこと。 す 水溶液焼入れ すいようえきやきいれ 焼入れ処理を行う際に加熱後の冷却剤として水溶液を使用すること。 水冷 すいれい 加熱後、水に浸漬して行う冷却方法のこと。 ストランド式炉 すとらんどしきろ コイル状に巻いた金属などの線材を伸ばした状態で加熱・冷却を行い巻き取っていく搬送方法を用いた炉のこと。 9 工業炉の設計・製作
Page10

工業炉用語集 ストレスリリーフ すとれすりりーふ →応力除去焼鈍 せ 脆化 ぜいか 物質がもろく壊れやすくなること。 絶対圧 ぜったいあつ 絶対真空で気圧ゼロの状態を基準とした圧力のこと。 絶対真空 ぜったいしんくう 大気中に物質・圧力が全くない状態のこと。 セメンタイト せめんたいと 鉄と炭素の化合物のこと。 セラミックス せらみっくす 無機物を加熱して焼き固めたもののこと。 た 耐火物 たいかぶつ 1500℃以上の耐火煉瓦などの定形耐火物及び最高使用温度 800℃以上の不定形耐火物のこと。 台車式炉 だいしゃしきろ 台車に対象物を載せて炉への出し入れを行う炉のこと。横にスライドするタイプや上下に昇降するタイプなどがある。 耐食性 たいしょくせい 酸・アルカリ・高温ガスなどの化学反応によって生じる材料劣化に対する耐久性のこと。 耐摩耗性 たいまもうせい 物質同士の接触により表面が摩耗する度合いに対する耐久性のこと。 10 工業炉の設計・製作
Page11

工業炉用語集 脱ガス だつがす ガスを強制的に放出させること。 脱脂炉 だっしろ 金属粉末射出成形などのバインダを除去するための炉のこと。 脱炭 だったん 酸化雰囲気で加熱する際に酸素と炭素が結合して金属の表面から炭素が失われること。 断熱材 だんねつざい 保温や熱の遮断のために用いる熱を伝えにくい物質のこと。 ち チェーンコンベヤ式炉 ちぇーんこんべやしきろ 駆動部分にチェーンを用いたコンベヤにより対象物を運び送る炉のこと。 窒化炉 ちっかろ 金属に窒素を拡散浸透させて表面硬化する炉のこと。 中間焼鈍 ちゅうかんしょうどん 冷間加工で硬化した物質を軟化させることにより後加工の効率化や加工時の割れなどを低減する目的で行う焼きなましのこと。 張力焼鈍 ちょうりょくしょうどん 応力除去焼鈍の一種で熱処理中に金属に張力を加えて形状の修正などを行う焼きなましのこと。 て 低温焼きなまし ていおんやきなまし 軟化や応力除去のために変態点以下で行う焼きなましのこと。 低温焼戻し ていおんやきもどし 150 ~ 350℃前後で再加熱した後、1時間以上保持し空冷すること。 11 工業炉の設計・製作
Page12

工業炉用語集 抵抗加熱 ていこうかねつ 対象物に電気を流す際に生じるジュール熱を利用した加熱方法のこと。 滴注 てきちゅう 液体を目的の場所に滴下することで分解ガスを発生させること。 テンションアニール てんしょんあにーる →張力焼鈍 と トレー式炉 とれーしきろ 対象物をトレーに並べて処理を行う炉のこと。 トレープルプッシャー式炉 とれーぷるぷっしゃーしきろ 対象物をトレーに並べて1トレーずつ連続で押したり引いたりして加熱するための搬送方法を用いた炉のこと。 な 内部応力 ないぶおうりょく 外部から力を加えた際に内部に力が残ってしまうこと。また外部からの力に関係なく物質自体が内部に保有しているものや発生してし まう応力もある。 軟化焼鈍 なんかしょうどん 物質の硬度を低下させる目的で行う焼きなましのこと。 に 二次硬化 にじこうか 焼入れ硬化後に約 500℃で焼戻しを行って再硬化すること。 ね 熱交換器 ねつこうかんき 二つの流体の間でお互いが持っている熱エネルギーをやりとりするための装置のこと。 熱履歴 ねつりれき 物質が溶融・成形・焼結・冷却などの過程で受けてきた温度変化のこと。 12 工業炉の設計・製作
Page13

工業炉用語集 は パーライト ぱーらいと オーステナイトの共析反応によってできたフェライトとセメンタイトの層状組織のこと。 排ガス はいがす 工業炉などから外部へ排出されるガスのこと。 バッチ型炉 ばっちがたろ 対象物を箱やカゴなどにひとまとめにして同時に加熱や冷却などを行う炉のこと。 ひ ピーリング処理 ぴーりんぐしょり 金属表面の付着物や被膜を取り除く加工処理のこと。 ピット型炉 ぴっとがたろ 穴の中に加熱部分を設けて処理を行う炉のこと。 非鉄金属 ひてつきんぞく 鉄および鉄を主成分とした合金鋼を除く金属の総称のこと。 ふ フェライト ふぇらいと 炭素原子が固溶した1 種類以上の元素を含むα鉄のこと。 不活性ガス ふかっせいがす 窒素・アルゴンに代表される化学反応を起こしにくい気体のこと。 輻射 ふくしゃ 熱が電磁波となって放出され、対象物から対象物へ伝わること。 プッシャー式炉 ぷっしゃーしきろ 対象物を載せたトレーを連続で押す搬送方法を用いた炉のこと。 13 工業炉の設計・製作
Page14

工業炉用語集 歩留まり ぶどまり 使用する原材料に対する対象物の出来高の比率のこと。歩留まりがよいとは良品の割合が多いことをいう。 フロートコンベヤ式炉 ふろーとこんべやしきろ ガスを下から吹き上げて対象物を浮かせた状態で加熱する炉のこと。 雰囲気ガス ふんいきがす 工業炉内で熱処理時に物質の周囲に存在する気体のこと。 粉末冶金 ふんまつやきん 金属の粉末を成形して焼結し、金属製品を作る製法のこと。 へ ベル型炉 べるがたろ ベルに似た形のカバーを被せて熱処理を行う炉のこと。 変成ガス へんせいがす 原料ガスを変成させたガスのこと。 変態 へんたい 素材を加熱処理すると金属の組織構造が変化すること。 変態応力 へんたいおうりょく 変態による体積変化や時間差による変形のこと。 ほ 補償導線 ほしょうどうせん 熱電対と温度計測器の間を接続するために使用する導線のこと。 ま 前洗浄 まえせんじょう 熱処理前に対象物に付着した切削油やプレス油を炭化水素系などの洗浄剤で取り除くこと。 14 工業炉の設計・製作
Page15

工業炉用語集 マッフル まっふる 対象物を直接加熱せずに間接的に加熱するための容器のこと。レトルトとも言う。 マルテンサイト まるてんさいと オーステナイトを急冷することによって得られる組織のこと。 み 水焼入れ みずやきいれ 焼入れ処理を行う際に加熱後の冷却剤として水を使用すること。 む 無機物 むきぶつ 有機物以外のすべてのもののこと。 無酸化炉 むさんかろ 不活性ガスを炉内に充填させたり真空雰囲気にしたりするなどして酸素のない状態で加熱や冷却を行う炉のこと。 め メタノール滴注 めたのーるてきちゅう メタノールを高温下で滴注させ、熱分解によって生じる水素・一酸化炭素などの還元性ガス雰囲気とすること。 メッシュベルト式炉 めっしゅべるとしきろ 対象物をメッシュベルトに載せて加熱するための炉のこと。 や 焼入れ やきいれ 加熱してから急冷することにより対象物を硬くすること。 焼入れ応力 やきいれおうりょく 焼入れで生じた残留応力のこと。 焼入れ温度 やきいれおんど 焼入れをする直前の最終加熱保持温度(キープ温度)のこと。 15 工業炉の設計・製作
Page16

工業炉用語集 焼入れ硬さ やきいれかたさ 焼入れ後に焼戻しを行う前の硬さのこと。 焼入油槽 やきいれゆそう 油焼入れを行う際の油の入った容器のこと。 焼きならし やきならし 金属の組織を均一化して強度や機械的性質を持たせるために加熱して空冷すること。 焼きなまし やきまなし 金属の組織を均一化して加工しやすいよう軟らかくすること。 焼戻し やきもどし 焼入れや焼きならしを行った金属を再加熱して強くてしなやかにすること。 焼割れ やきわれ 焼入れによって生じる様々な応力により対象物が割れること。 ゆ 有機物 ゆうきぶつ 酸化物などを除く炭素原子を含む化合物のこと。 誘導加熱 ゆうどうかねつ 対象物のまわりにコイルを配置して電流を流し、電磁誘導の原理を利用して加熱すること。 よ 溶解 ようかい 金属などの固体が加熱により溶融して液状になること。 溶体化 ようたいか →固溶化 16 工業炉の設計・製作
Page17

工業炉用語集 予熱 よねつ 変形や温度ムラを防ぐために、目的とする加熱温度よりもあらかじめ低い温度で加熱・保持をすること。 り リミットスイッチ りみっとすいっち 弁の開閉などの機械的動作をさせる際に正しく動いたかどうかを確認するための電気スイッチのこと。 流量計 りゅうりょうけい 流体または気体の流量を測定する機器のこと。 る るつぼ型炉 るつぼがたろ るつぼに材料を入れて加熱する炉のこと。 れ 冷却帯 れいきゃくたい 対象物を加熱後に温度コントロールしながら徐冷や冷却を行う場所のこと。 ろ ロータリーキルン ろーたりーきるん 対象物を回転する炉芯管の中で加熱または冷却する炉のこと。 ローラーハース式炉 ろーらーはーすしきろ 対象物をローラーに載せて運び送る炉のこと。 炉芯管 ろしんかん 加熱時に用いられる細長い管のこと。ガラスやセラミックス製のものがある。 露点 ろてん 雰囲気中の水蒸気が結露しはじめる温度のこと。 英 AXガス えいえっくすがす アンモニアを熱分解して変成される窒素と水素の混合ガスのこと。 17 工業炉の設計・製作
Page18

工業炉用語集 CIM(セラミックス粉末射出成形) しむ(せらみっくすふんまつしゃしゅつせいけい) Ceramics Injection Molding の略。セラミックス粉末と樹脂を混合させて金型に射出して成形する加工製造方法のこと。 MIM(金属粉末射出成形) みむ(きんぞくふんまつしゃしゅつせいけい) Metal Injection Molding の略。樹脂を含んだ金属粉末を金型に射出して成形する金属部品製造方法のこと。 18 工業炉の設計・製作