1/20ページ
カタログの表紙 カタログの表紙 カタログの表紙
カタログの表紙

このカタログをダウンロードして
すべてを見る

ダウンロード(8.3Mb)

ガスクロマトグラフ三連四重極質量分析計 JMS-TQ4000GC

製品カタログ

高性能GC-MSで培った技術と経験を注ぎ、全く新しいトリプルQMSをいまここに

ショートコリジョンセル搭載のハイスループットトリプルQMS!!

◆JMS-Q1500GC:高性能な汎用GC-MS
・高感度、高い再現性を活かした定性・定量分析
・比類なき堅牢性
・簡単なメンテナンス、操作性
◆JMS-T200GC:抜群の定性分析能力
・精密質量測定が可能にする未知成分の組成推定
・多様なイオン化法で得られる構造情報、分子量情報
・GCxGCの超高分離による数千成分ものノンターゲット分析が可能
◆JMS-800DUltraFOCUSTM:ダイオキシン分析のマーケットリーダー
・fgオーダーの検出が可能な超高感度測定
・最高分解能80,000

◆詳細はカタログをダウンロードしご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。

このカタログについて

ドキュメント名 ガスクロマトグラフ三連四重極質量分析計 JMS-TQ4000GC
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 8.3Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 メーカー:日本電子株式会社、 販売:サカタ理化学株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

この企業の関連カタログ

この企業の関連カタログの表紙
VIDEO DROP ナノ粒子イメージングアナライザー
製品カタログ

サカタ理化学株式会社

この企業の関連カタログの表紙
ハイブリッドレーザーマイクロスコープ
製品カタログ

サカタ理化学株式会社

このカタログの内容

Page1

Scientific / Metrology Instruments ガスクロマトグラフ三連四重極質量分析計 JMS-TQ4000GC
Page2

高性能 GC-MS で培った技術と経験を注ぎ 全く新しいトリプル QMS をいまここに シ ョ ー ト コ リ ジ ョ ン セ ル 搭 載 の ハ イ ス ル ー プ ッ ト ト リ プ ル Q M S !! Fast ! Fast !! Fast !!! JMS-TQ4000GC High-Throughput Triple Quad GC-MS 1 JMS-TQ4000GC
Page3

  JEOL MS の歴史 1962年 京都大学が開発したスパークイオン源を搭載したMattauch-Herzog 型質量分析器を製品化。日本電子初の質量分析計 JMS-01 として発売開始。 1976年 大阪大学松田久先生考案・設計の虚像型イオン光学系をもつ磁場型二重収束質量分析計 JMS-D300を発売。 有機分析用質量分析計として世界的ベストセラーとなる。 1985年 タンデム磁場型二重収束質量分析計、JMS-HX110/110を発表。 世界で初めて質量分析によるペプチドシーケンス解析を可能にし、マサチューセッツ工科大学を始め世界的研究機関で使用された。 多様なイオン化法と試料導入方法を簡便に切替可能にした JMS-DX303がGOOD DESIGN AWARDを受賞。 1987年 JMS-SX102はコンパクトな設計でありながら高分解能 SIM 法によるダイオキシン微量定量分析を可能にした。 1989年 JMS-AUTOMASSを販売開始。大型四重極と大容量真空ポンプで既存装置の 50 ~ 100 倍の感度を有し、一世を風靡した。 2001年 国産初の LC-TOFMS、 JMS-T100LC“ AccuTOFTM LC”を発売。 従来にはない広いダイナミックレンジを有し、ルーチン定量分析が可能な LC-TOFMS として、Pittcon Editors' Bronze Award を受賞。 2003年 AUTOMASSの設計思想を引き継ぎつつも、最新の回路技術やPCを採用した JMS-K9を開発。 高感度で堅牢なシステムは現在も多く稼働している QMS のベストセラーである。 2004年 国産初GC-TOFMS、JMS-T100GC“ AccuTOFTM GC”を発売。 GC x GC での精密質量測定を世界初で実現。本シリーズは高い定性能力を活かして多くの最先端材料の研究開発に使用されている。 2005年 大気圧下、開放系で前処理なしにイオン化する全く新しいアンビエントイオン源“DARTTM”を世界で初めて開発。 Pittcon Editors' Gold Award、R&D 100 Award を受賞。 2010年 オンリーワンの光学系でMALDI-TOFMSにおいて世界最高分解能を誇る、JMS-S3000“ SpiralTOFTM” を開発。 ポリマーをはじめ、材料分析に新領域の定性分析を切り拓いた。 2015年 コンパクト卓上TOFMS、JMS-MT3010HRGA“INFITOF”を販売開始。 高分解能、可搬、水素測定可能といった特徴を活かし、電池や水素エネルギー分野でニーズの高い In-situ ガスモニタリングを可能にした。 JEOL の高性能 GC-MS シリーズ JMS-Q1500GC 高性能な汎用 GC-MS ・高感度、高い再現性を活かした定性・定量分析 ・比類なき堅牢性 ・簡単なメンテナンス、操作性 JMS-T200GC 抜群の定性分析能力 ・精密質量測定が可能にする未知成分の組成推定 ・多様なイオン化法で得られる構造情報、分子量情報 ・GC x GC の超高分離による数千成分ものノンターゲット分析が可能 JMS-800D UltraFOCUSTM ダイオキシン分析のマーケットリーダー ・fg オーダーの検出が可能な超高感度測定 ・最高分解能 80,000 JMS-TQ4000GC 2
Page4

求められるものは、早さと正確さ 匠の技術を注いだハードウェアで 正確な定量値をより早く イオンの蓄積と瞬間排出が可能な ショートコリジョンセルで高感度・超高速を実現! 新機軸のショートコリジョンセル (特許 5296505、5543912、 5657278) イオンを蓄積した後、瞬間的に排出し、イオンパルスを発生させます。このイオンパルスのみを データとして取り込むことでノイズを最小限に減らすことが可能となり、高感度化に成功しました。 また、イオンパルスは瞬間的に排出されるため、SRM の高速化と干渉イオンの排除を実現しました。 測定時間の短縮によってスループットが向上! 1,000 トランジション/s という業界最速の SRM 速度により、FastGC への対応が可能となり、 測定時間の短縮につながります。 と   の技 が分析のスループットを高めます 200 成分一斉分析の一例 測定時間 200 成分 従来のトリプルQMS 40 min 200 成分 JMS-TQ4000GC 15 3 倍のスループット! min スループットを p.d. SRM*  ショートコリジョンセル  Fast GC技術  引き上げる技術 ⇒P5 ⇒P7 ⇒ P8 効率的なチャンネル設定 超高速データ取込でも高感度 測定時間の短縮 3 JMS-TQ4000GC * p.d.SRM: peak dependent SRM
Page5

顧客 ニーズに応えた巧みなソフトウェアで オペレーションをより早く 見やすいレイアウトと最小限のクリックで データ解析を快適に! 多成分一斉定量解析向けにデザインされたプログラム“EscrimeTM” クロマトグラムを縦1列に並べた独自の表示方式は検体間の比較がしやすく、化合物スライド ショー機能と合わせればクリックなしに全検体、全成分の確認が容易に行えます。ワンクリックで 多検体のピーク面積を一括変更できるなど、作業量を最小化する機能が盛り込まれています。 定量解析 - C:\ ほうれん草測定 .qns 条件設定 解析・レポート SRM 測定のための条件設定が煩雑で自動化されておらず、 クリック数の多さと、多成分処理に不向きな表示形式で 条件設定が長時間化、、、 解析作業が長時間化、、、 自動化! 簡単!見易い!最小の作業量に! SRM化合物データファイル SRM条件 ⇒P5 自動生成 ⇒P5 データベース 自動化機能 EscrimeTM  ⇒ P9, 10 SRM最適化ツール p.d. SRM  簡単解析 ⇒P6 ⇒P5 トランジション・CE* の最適化 効率的なチャンネル設定 JMS-TQ4000GC 4 *コリジョンエネルギー
Page6

残留農薬分析 メソッド作成 測 定 解 析 レポート メンテナンス 自動化機能で簡単条件設定 初めて測定する場合   Step1 SRM データファイルから農薬選択 SRM データファイルには多数の農薬のトランジションとコリジョンエネルギー(CE)が登録されています。 ここから測定対象の農薬を選択します。 厚生労働省の表記に準拠した農薬名で登録してあり、農薬成分の追加や編集も可能です。 Step2 SRM 条件を自動作成 選択した農薬に対し、p.d.SRM を用いて最適なグルーピングを自動で行い、SRM 条件を生成します。 ■ p .d.SRM( peak dependent SRM) 一般的な SRM 成分数が多すぎるとチャンネル当たりの ピーク溶出時間に合わせて効率よくチャンネル時 積算時間が不足し、十分な感度が得られない。 間を設定する p.d.SRM を採用し、多成分一斉分 析のような高速チャンネル切替が要求される測定 でも、高感度分析を実現しています。 ピークの溶出時間に応じて、必要なチャンネルが p.d.SRM 自動的に設定されるため、より高感度な分析が期 待できる。 Step3 シーケンスを作成して測定 ルーチン分析なら Step3 だけ! 連続測定のシーケンスを作成し、測定をスタートします。 既存のシーケンスがあれば、それを使うだけ! ■ タイムスケジューリング機能 上図は、MS を起動し、チューニングを行い、検量線用の標準試料を測定し、 実サンプル 5 検体を測定後、装置を停止するまでを指示したシーケンスです。 MS の停止、起動、チューニング、分析のそれぞれの項目を時間指定で実行することができ、 ニーズに合わせた運用が可能です。 5 JMS-TQ4000GC
Page7

  SRM データファイルに新規農薬を追加する場合 1. スキャンモードで定性情報・保持時間を得る ■ SRM 最適化ツール 2. SRM 最適化ツールを用いてプロダクトイオンスキャンモード測定し、 プロダク トイオンスキャンモード条件 最適化されたトランジション、CE 条件を得る を自動生成し、各農薬に対する最適な 3. SRM 化合物データファイルに登録する トランジションと CE の組み合わせを 自動設定します。   今お使いの装置の測定条件を移行する場合 1. お使いの GC、MS 測定条件を JMS-TQ4000GC に登録する 2. 農薬名、保持時間、プリカーサーイオンを登録する   ( Excel® からコピー&ペースト可能) 3.2を元にSRM最適化ツールを用いてプロダクトイオンスキャンモード測定し、   最適化されたトランジション、CE 条件を得る 4. SRM 化合物データファイルに登録する 5.「初めて測定する場合」と同じ手順を実施する(P5 参照)   Fast GC 測定をする場合 ・Fast GC 用の測定条件も SRM データファイルに登録済み JMS-TQ4000GC の MS 測定モード ここでは定量分析を行うにあたって使用する主要な MS 測定モードについて、 192 農薬成分であるメビンホス分析を例に紹介します。 127 109 C7H13O6P ■ 条件検討モード(プロダクトイオンスキャン) ■ 定量分析モード(SRM) Q1 q2 Q3 200 Q1 q2 Q3 192 192 127 109 109 109 127 127 127 109 15 43 43 90 18 18 15 127 18 127 37 127 127 109 メビンホス由来イオン 夾雑由来イオン *数字はイオンの質量 イオン源で生成したイオンのうち、強度の高いイオンを Q1 Q1 と Q3 を同時に変化させ、トランジションに設定され で選択します。Q3はスキャン測定し、q2(コリジョンセル) たイオンを選択的に検出します。このとき、q2 の CE も で生成したイオンのマススペクトルを取得します。q2 のC 同期して変化します。夾雑の影響がほぼない高い選択性と、 E(コリジョンエネルギー)を変化させ、Q3で強度が最 ノイズを極限まで抑えた高い感度が特徴です。 大になるイオンを探します。このときのトランジション(Q 1とQ3で選択したイオンの組み合わせ)とCEをメビン ホスの化合物データとしてデータファイルに登録します。 ■ その他のモード 定性分析に使用する Scan モード、定量分析と同時に定性情報が得られる SRM/Scan モードでの測定も可能です。 JMS-TQ4000GC 6
Page8

残留農薬分析 メソッド作成 測 定 解 析 レポート メンテナンス 3つのTechnologyで正確な定量値をより早く   余裕のある感度が欲しい   多成分一斉分析でも高い選択性が欲しい Technology 1 イオン蓄積 Technology 2 ショートセル ショートコリジョンセルはイオンを蓄積してパルス化し 短いコリジョンセルの採用により、セル内の全イオンの瞬間排 ます。イオンパルスが検出される時間だけデータを取込み、 出が可能であるため、干渉イオンを排除した高い選択性と業界 ノイズしか存在しないその他の時間は取り込まないことで 最速の SRM 速度を両立しました。 シグナルノイズ比が格段に向上し、かつてない高感度と再 現性をもたらします。 超高速&高感度 !! ショートコリジョンセル イオンの蓄積と瞬間排出を行う全く新しい概念のコリジョンセルであり、 高速トランジション測定においても高感度・高い選択性を実現します。 パルス化したイオンを検出 Q3 * 検出イオンイメージ 瞬間排出で Q1 ショートコリジョンセル(q2) 干渉イオンなし 排 出  ⇒高い選択性 蓄 積 イオンパルスのみデータ取込み ノイズは取込みしない ⇒高感度   汚れにくいハードが欲しい   広いダイナミックレンジが欲しい 高品質 Ti(チタン)チャンバー MS の心臓部には JEOL QMS 伝統の高精度加工の大型双曲 イオン源チャンバーには高品質 Ti を採用し、極微量成分測 四重極 "HyperboQ" を採用。四重極が小さいと大量のイオ 定に重要な不活性を実現しました。 ンが透過する際に損失が起こり、定量精度低下の原因となり ますが、HyperboQ は透過イオン量が多く、業界最大のダ 大排気量ターボ分子ポンプ イナミックレンジが得られます。 業界最大、大型装置並みの真空ポンプを最大限に性能を発揮 大量のマトリックス中の微量化合物を正確に分析します。 できるジオメトリで搭載し、安定した高真空を保ちます。ガ ス成分を速やかに排気するため、イオン源・分析部は非常に 汚れ難くなっています。また、高感度・高い再現性にも大き 大型高精度双曲四重極 く寄与しています。 “HyperboQ ” 7 JMS-TQ4000GC
Page9

  スループットを高めたい Technology 1 + 2 + 3 Technology 3 FastGC 高感度・高精度なハイスループット分析 内径が小さく、短いキャピラリーカラムを使用し、GC オー FastGC 条件で農薬 266 成分 (10 ppb) を測定したときの ブンを高速昇温させることで、測定の短時間化が可能であり、 TIC クロマトグラム 時間あたりのサンプル処理数を格段に向上できます。 良好な保持時間の再現性が得られました。 クロマトグラムのピーク幅が短くなるために高速トランジ 農薬 266 成分 10 ppb ションが求められますが、ショートコリジョンセルが威力を 発揮します。 FastGC による農薬 266 成分測定の時間短縮 通常のカラムでは 40 分必要な測定(上段)が、FastGC では クロマトグラムの分離を維持したまま 15 分に短縮できました (下段)。 通常の GC-MS 測定 各成分 (10 ppb) の抽出イオンクロマトグラム(8 データの重ね書き) Column : 30 m length, FastGC 条件においても、良好なピーク形状と安定した面積の再 0.25 mm I.D., 現性が得られました。 0.25 µm film thicknes Total 40 min Fast GC-MS 測定 Isoprocarb Benthiocarb Column : (m/z 136 → 121) (m/z 100 → 72) 20 m length, CV = 3.9% CV = 4.2% 0.18 mm I.D., 0.18 µm film thickness Total 15 min Permethrin Etofenprox (m/z 183 → 153) (m/z 163 → 135) CV = 3.7% CV = 3.0%   高い再現性が欲しい オクタフルオロナフタレン(OFN)の感度と再現性 農薬測定での面積値の再現性 イオン蓄積によりノイズを極限まで除去することで、フェム QuEChERS 法を用いて抽出したほうれんそう試料に農薬標準試 トグラム領域の注入量でも優れた感度と再現性が得られます。 料を 10 ppb 相当添加し、繰り返し測定を行った結果、安定し た面積値再現性が得られました。 また、下記成分の CV(n=50) を算出した結果、全て 5% 以内の OFN 100 fg 結果が得られました。 S/N=50,600 5500000 4500000 3500000 2500000 OFN 2 fg 1500000 IDL=0.32 fg (N=8) JMS-TQ4000GC 8
Page10

残留農薬分析 メソッド作成 測 定 解 析 レポート メンテナンス 解析作業を簡単に   解析プログラム“EscrimeTM” 見やすいレイアウト、簡単な操作に徹底的にこだわり、できそうでできなかった様々なご要望に応える、 「実作業者の方の痒い所に手が届く」をデザインしたソフトウェアです。 測定シーケンス終了後、自動解析された結果が表示されます。 定量結果が一目でわかる一覧表示 ・定量値が基準値を超えたかどうか「基準値判定」で直ぐ確認  (基準値を超えた成分は「×」と表示) ・正しく定性できているか、「信頼性評価」ですぐ確認 定量解析 - C:¥ ほうれん草 .qns 検量線 定量イオン ・ 使用データ選択や再計算が可能 ・定量イオンと参照イオンをクリック作業で簡単に入れ替え可能 9 JMS-TQ4000GC
Page11

  化合物スライドショー機能 農薬成分ごとの検量線と一列表示クロマトグ ラムをスライドショーで確認可能です。 複数検体の一列表示クロマトグラム ・ピーク面積が正しく取れているか、目視で確認 ・同一成分のクロマトグラムを縦に並べることで、 検体間の比較が容易 ・ピーク面積はマウスドラッグ操作で一斉変更(個別も可能) 農薬 A OK 標準試料 農薬 B OK 標準試料 農薬 C NG click!! 定量試料 OK 一定の時間で切り替わる検量線と クロマトグラムを目視で確認します。 修正箇所があれば、スライドショー を停止して再ピーク判定します。 JMS-TQ4000GC 10
Page12

残留農薬分析 メソッド作成 測 定 解 析 レポート メンテナンス レポート出力を簡単に   ご要望の多いテンプレートは標準登録 測定農薬名、結果値(未検出、もしくは検出された値)、基準値などで構成される報告書がテンプレート登録されています。 クロマトグラムや検量線についても複数のテンプレートが用意されていますので用途に応じて選択が可能です。   カスタマイズ可能 測定結果の表やクロマトグラムはカスタマイズも可能です。 好みの配置に設定できます。   定量結果を xml 出力可能 定量分析結果は xml 出力が可能ですのでアレンジが容易に行えます。 例えば、GC-MS 結果を xml から抽出し、Excel Ⓡ上で他の装置での 測定結果と合わせてお客様のテンプレートでレポート化することができます。 Excel は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他における登録商標または商標です。 11 JMS-TQ4000GC
Page13

残留農薬分析 メソッド作成 測 定 解 析 レポート メンテナンス らくらくメンテナンス   GC ライナー交換は工具なし、MS 真空解除なし GC 注入口はフリットトップ方式で、工具なしのライナー交換が 可能です。 MS の排気能力が高いため、真空解除の必要はありません。   カラムの長さが変わっても保持時間補正機能で対応 保持時間補正用標準物質の保持時間から、農薬の保持時間を予測します。 カラムカット後に農薬標準物質を測定し直す必要はありません。   イオン源洗浄は簡単、迅速復帰 イオン源の取り外しに工具は一切不要です。 真空ポンプの排気能力が高いため、分析復帰時間が非常に短いことが特徴です。 Wide! フランジを開ける 広いメンテナンススペース 止ねじを外してチャンバーソ ピンを外せばチャンバーが取 ケットを取り出す れるので洗浄する   より長くお使い頂くために 装置性能を維持するために JEOL では年間保守・点検契約をお勧めしています。 サービスのプロフェッショナルが装置性能を引き出し、お客様のデータの信頼性を高めます。 約 20%お得! 定期点検 修理対応 交通費 講習会 契約名 *1 or 各プランをお薦めする稼働状況 回数 交換部品 作業費 交換部品 操作説明*2 使用頻度:ほぼ毎日の場合 基本契約Ⅰ 年2回 ○ ○ ○ ○ ○ 稼働率の高い装置にお薦めする手厚いサポートプラン 使用頻度:毎週の場合 基本契約Ⅱ 年 1 回 ○ ○ ○ ○ ○ コストパフォーマンスの良いスタンダードプラン 限定契約 年 1 回 △*3 ○ △*3 ○ ○ 使用頻度:隔週以下の場合 高額部品を契約外としたご予算重視プラン ・基本契約Ⅰ・Ⅱはロータリーポンプ、ターボ分子ポンプ、検出器を必要に応じて契約内で交換します。 ・上記プランの 3 年パックご契約は単年度契約よりも約 20%もコストダウンでおすすめです。 3 年パック 単年度 「〇」は「契約内に含まれる」の意味です。 *1 契約対象は GC 本体と MS 本体です。オートサンプラー等その他の周辺機器は別途追加料金となります。 *2 講習会は日本電子(東京・大阪)で開催。操作説明はサービスエンジニアによる現地基本操作説明です。 *3 10 万円(税別)以上の部品は有償です。 JMS-TQ4000GC 12
Page14

幅広い有機分析を行うために JMS-TQ4000GC は標準イオン化法である電子イオン化(EI:Electron Ionization)以外に、分子量情報が得られやすい光 イオン化(PI:Photoionization)法と化学イオン化(CI:Chemical Ionization)法が選択可能です。 GC-MS だけでなく、2 種類の直接導入プローブによる分析にも対応可能です。 なぜ GC-MS 分析ではソフトイオン化法が重要なの? EI は市販のマススペクトルライブラリーとの検索を行うことができるため、GC-MS による既知成分の定性分析において定番のイオン化法です。 しかし EI はハードなイオン化法であるため、フラグメントイオン(構造情報)が多く得られますが、分子イオン(分子量情報)が全く観 測されないこともあります。そのため、ライブラリーに未登録の化合物は EI の測定結果だけでは信頼性の高い定性分析が困難です。 PI や CI のようなソフトイオン化法は分子イオンやプロトン付加分子を観測しやすいことから、EI 測定で失われやすい分子量情報を補完す るという非常に重要な役割を担います。 JEOL の GC-MS は多くのイオン化法、試料導入法を備えており、有機分析に最もアプローチできる MS です。   光イオン化(PI:Photoionization) ・VUV ランプを用いてイオン化(反応ガス不要) ・イオン付加分子が生成せず、M+・イオンが生成するので 分子量情報の解釈が容易 PI 装着時写真   化学イオン化(CI:Chemical Ionization)   直接導入プローブ ・反応ガスはメタン、イソブタン、アンモニアから選択 試料をプローブ先端にサンプリングしてイオン源に導入し、 ・マスフロー制御により、再現性の高い CI 反応 加熱発生したガスを EI もしくは CI でイオン化します。 ・Negative CI も可能 直接導入プローブ /C DIP 2-Octanone (Direct Insertion Probe: DIP) 固体あるいは溶液 EI ヒーター加熱(室温~ 500℃) C H O=128 ガラス細管 M+・ 8 16 直接導入プローブ /F (Direct Exposure Probe: DEP) DEP [M+H]+ CI 電流による急速加熱(0 ~ 1000 mA) 溶液(拡散粉体も可) (Methane) 白金フィラメント [M+C H ]+ [M+C H ]+2 5 3 5 プローブ先端概要図 13 JMS-TQ4000GC
Page15

2-Octanone EI C8H16O=128 M+・ M+・ PI フィラメント EI 【EI】 【PI】e- PI ABC 重水素ランプ e- MS へ ABC+・+ e- -B ABC AC+・ AB+ -A -C・-B -A ABC+・+ e- PI 使用時はランプ:ON、フィラメント:OFF、 EI 使用時はランプ:OFF、フィラメント:ON で使用します C+・ A+ B+ ※ VUV 光:真空紫外線 は転位反応を伴います EI/PI 共用イオン源の概要図 EI と PI のイオン化機構の概念図 ■ 熱分析・発生ガス分析 TG/DTA MS システム TG/DTA-MS を用いることで、試料を連続加熱した際の重量減少、吸熱・ 発熱を観測しながら、さらに発生したガス成分の分析が可能となります。  NETZSCH 社製 STA 2500 Regulus ■ 熱分解・熱抽出・発生ガス分析 Pyrolyzer GC-MS システム 熱分解、あるいは熱抽出によって生成する有機化合物分析に威力を発揮します。 フロンティア・ラボ社製  マルチショット・パイロライザー EGA/PY-3030D  オートショット・サンプラー AS-1020E JMS-TQ4000GC 14
Page16

150 検体 50 検体 16 検体 ■ 液体注入用オートサンプラー 16、50、150 検体のラインナップがあります。 写真は 150 検体用のインジェクター+トレーの装着写真です。高 速・高精度に液体試料注入が可能で、精度の高い定量分析を 支えます。 ■ GC 用大量注入口 最大 200 µL 注入可能な注入口です。スパイラルインサー ト内で溶媒を濃縮することにより大量注入を実現。注入量の 増大による感度向上がスキャンでの定量解析を可能とし、ま た前処理での濃縮省略、迅速・省力化に効果を発揮します。 アイスティサイエンス社製  LVI-S250  ■ 全自動固相抽出装置 固相カートリッジのコンディショニングから、固相抽出、溶 出まで完全自動処理装置です。複数種類の固相を用いた多段 精製処理も可能です。メソッドを自由に作成可能で様々な分 野に応用できます。食品中の残留農薬分析等、固相抽出分析 の自動化に最適です。 アイスティサイエンス社製  ST-L400  ■ 多機能オートサンプラー PAL システムは 1 台で液体注入、ヘッドスペース(HS)、 固相マイクロ抽出(SPME)、固相抽出(SPE) の自動化や 液体試料の分注、希釈などが可能な多機能オートサンプラー です。GC-MS と組み合わせることで、連続的に前処理を行 いながら GC-MS 測定を行うことができます。 CTC 社製 PAL RTC ■ ヘッドスペース オートサンプラー 固体、液体内に存在する揮発性成分を分析可能な前処理装置 で、水中 VOCs、食品、材料などに適用できます。 STRAP は、ループモードとトラップモードの二つのモード を標準装備したユニークな HS システムです。従来のループ モードでは困難であった水中カビ臭測定を 1 ppt まで検出 可能です(検出保証)。 日本電子製 MS-62071 STRAP 15 JMS-TQ4000GC
Page17

予期せぬ停電でも安心 フェイルセーフシステムの採用により、予期せぬ停電が起きても装置系全体が安全な状態で停止します。 1. オイル逆流による汚染が起こりません 停電時に真空部がゆっくりと大気圧になるよう設計されているので、 ロータリーポンプから MS 分析部にオイルが逆流 して汚染されることがありません。 2. 自動起動によるトラブルが起こりません 電力復帰後に自動で起動しないのでトラブルが起こりません。 MS(フィラメント、ヒーター、TMP、RP)と GC が瞬時に OFF 状態になる 測定中 急な停電 真空停止で待機 Z Z Z Z Z 設置条件 ■ 電源電圧 GC 用: AC 200 V(単相 50 Hz/60 Hz)20 A 配電盤1系統 もしくは3ピン引掛コンセント1口       標準構成 MS 用: AC 100 V(単相 50 Hz/60 Hz)15 A 3ピンコンセント1口 ユニット名称 幅(mm) 奥行(mm) 高さ(mm) 質量(kg) PC、ディスプレー、プリンター用: AC 100 V(単相 50 Hz/60 Hz)15 A 3ピンコンセント1口 MS基本体 415 870 445 80 * ロータリーポンプは MS から電源供給します(上記容量内にて供給可) *Agilnet 社製液体注入オートサンプラーは GC から電源供給します(上記容量内にて供給可) ガスクロマトグラフ 590 540 500 50 ■ 電圧変動 ロータリーポンプ 431 158 225 26 ±10%以内 ■ 設置室 室温 : 15~30℃ 室温変動 : ±3℃以内 湿度 : 20~70%(結露しないこと)  ■ 供給ガス  キャリアガス:He ガス(99.9999% 以上、および炭化水素含有量 0.5 ppm 以下を推奨)  コリジョンガス:窒素ガス(99.999% 以上を推奨) ■ 接 地 D種(100 Ω以下) 必ず接地すること ■ 換気設備 5 m3 /min 以上 ■ ガスレギュレーター(お客様準備となります) 標準構成の設置レイアウト例 記号 名 称 MS MS基本体 保守メンテナンス用作業スペース PDD GC ガスクロマトグラフ 5500 0 RRPP (床置き) PC PCGHBe LCD MS LCD ディスプレー LLPP PC GBBu 88000 PC LCD KB キーボードM 0 A S S GGCC KB LP レーザープリンター 262060 KB 00 RP ロータリーポンプ 1200 1500 PD 配電盤 GB ガスボンベ MSやGC、ASを DIP DIP/DEP直接導入プローブ用電源 3700 一時退却できる スペース AS GCオートサンプラー (出入口) 単位(mm) 900 * ロータリーポンプは床置きして MS 背面から出たホースと接続するため、設置台後ろにホースを通す隙間が必要です。 *MS 本体と PC を接続するケーブル長は 1.7m です。 JMS-TQ4000GC 16 DIP
Page18

17 JMS-TQ4000GC
Page19

JMS-TQ4000GC 18
Page20

*外観・仕様は改良のため予告なく変更することがあります。 No.2302H994C(Bn)