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【消防庁からも高い評価】MOBOTIX導入事例・境港エネルギーパワー様

製品カタログ

火災予防ソリューションの実際の事例をご紹介

バイオマス発電所を運営する境港エネルギーパワー様では、24時間操業する発電所での火事を未然に防ぐ方法を模索していました。コニカミノルタのサーマルカメラを用いた火災予防ソリューションを導入したところ、燃料貯蔵庫を24時間監視することができるようになり、火災対策として消防庁からも高い評価を得ています。

このカタログについて

ドキュメント名 【消防庁からも高い評価】MOBOTIX導入事例・境港エネルギーパワー様
ドキュメント種別 製品カタログ
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取り扱い企業 コニカミノルタジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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コニカミノルタ担当者から 導入事例 vol.132 火災予防 再エネ発電の安全性を担保し地域社会に貢献 ソリューション 実運用の知見を吸収し今後の展開に生かす ICW事業統括部 画像 IoTソリューション推進部 ICW事業統括部 画像 IoTソリューション推進部 部長 マーケティング企画グループ 新妻 雅人 福永 夢真 弊社からの電話をきっかけに始まった今回のプロジェクト 普段はオフィスでコンテンツの作成・運用を行っておりますが、 は、発電所内でのデモ、仮設置を経て、わずか 4カ月と 今回は現場の生の声を届けるべく現地へお伺いしました。事 合同会社境港エネルギーパワー 様 いう短い期間でのご導入となりました。突然のご案内だっ 前に平面的な資料に目を通していましたが、実際に目にする たのにも関わらず、弊社を信頼してくださり、現場の隅々 横幅 20mの燃料貯蔵庫や 5mに及ぶ燃料の山の高さに圧倒 までご案内いただくなど丁寧な対応をいただいたことに感 されました。燃料貯蔵庫内のどこかで異常な発熱が発生しても、 謝をしております。単なる技術導入にとどまらず、境港エ 人間の目やピンポイントの温度測定ではすぐに気づくのは難 ネルギーパワー様の安全性向上と持続可能なエネルギー しいということがよく分かりました。事務所のモニターを見た 供給を支える重要な取り組みと理解しており、今後も、 いという要望もご快諾いただき、実運用をイメージしやすい 貴社を支える取り組みにお力添えできればと思います。 内容となりました。今後は広くお客様へお届けしてまいります。 コニカミノルタの ・燃料貯蔵庫の温度を「面」で常時監視し、消防署の要望や条例に対応 火災予防ソリューション ・誰でも状況が分かるサーマル画面から温度変化をリアルタイムで把握でき、 火災リスクを抑制し業務効率化にも寄与 満足ポイント ・火災予防のノウハウに長けたコニカミノルタ社員の専門性により スムーズな導入を支援 お客様プロフィール 名  称: 合同会社境港エネルギーパワー バイオマス発電所における燃料貯蔵庫の温度を 住  所 : 鳥取県境港市昭和町二丁目 9 リモートで常時把握し火災を予防 設  立 : 2017年(平成 29年)4 月 従業員数 :26人(2024年 11月現在) サーマルカメラを活用し、燃料貯蔵庫の表面温度を「面」で常時監視 事業内容 : 木質バイオマス発電所の運営 U R L : https://sakaibp.p-kit.com/ 株式会社東京エネシス様が 100%出資して建設したバイオマス発電所を運営する合同会社境港エネル 電力事業の建設・保守工事を中心に社会課題解決に取り組む総合エンジニアリング企業の株式会社東京エネシスが 100% 出資して建設 ギーパワー様は、出火事故を未然に防ぐための方法を模索していました。この発電所は 24時間操業 した、初の「自社で運営する発電所」。地元自治体の協力のもと、パーム椰子殻(PKS)、バーク(樹皮)材を使用したバイオマス発電事業を、 しており、常時監視する必要があります。そこで、コニカミノルタのサーマルカメラを用いた火災予防 安全最優先で進めている。燃料の原産地である東南アジアに比較的近い、西日本の良港境港に立地。再生可能エネルギーを通じて脱炭 素社会の実現を目指す。 ソリューションを導入。燃料貯蔵庫の温度を 24時間可視化できるようになり、消防署からもその対策 が評価されているといいます。 記載されている情報は取材時のものであり、閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。(取材日:2024年 11月) © 2024 KONICA MINOLTA JAPAN, INC. お問い合せは下記まで 課題 解決 ・燃料貯蔵庫の温度を常時監視できる仕組みが MOBOTIX サーマルカメラ活用した 求められる 火災予防ソリューションで常時監視を実現 ・ピンポイントでなく「面」で燃料貯蔵庫の温度を捉えたい サーマルカメラにより「面」での温度監視が可能に ・誰でも一目で温度変化が分かる表示が必要に 温度により色が変わるサーマル映像で 温度変化を可視化
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導入の背景  「コニカミノルタのサーマルカメラは以前、工事を実施したお サーマルカメラを活用し 客様の工場で見たことがあったのでなじみもあり、大体の機能も 燃料貯蔵庫の温度を常時監視 把握していました。事務所に設置したモニターのサーマル映像で 表面温度の色が変化するので、誰が見ても温度が上がっているこ  廃材や間伐材、木質ペレッ とがすぐに分かります。一定以上の温度になれば自動的にアラー トなどを燃やして発電するバイ トを出すように設定できるので、異常を見逃すことはありません」 オマス発電所は、再生可能エ  コニカミノルタのサーマルカメラでは、無償のアプリケーシ ネルギーへの注目度の高さか ョンが利用できます。それによりネットワーク経由でモニター ら、日本各地で誕生しています。 に映しだしたサーマル映像では、温度帯によって細かく色が変 一方で爆発・火災事故も多い わるため、赤や白といった高温帯が表示されると温度が上昇し 燃料貯蔵庫内に設置されたMOBOTIXサーマルカメラの実機 発電所では PKS を燃料として貯蔵している。サーマルカメラ 1台で長辺約 20 メートル分の 範囲(燃料貯蔵庫の横幅半分程度)を「面」で捉え監視する のが特性で、経済産業省によ ていることをすぐに把握可能です。発電所では燃料貯蔵庫全 ると 2019 年から2024 年 3月 体を計測しており、細かい場所の特定が不要なため利用して が義務づけられている建物に対し、一定間隔で立ち入り検査 れば温度が分かりませんでしたが、現在は事務所で確認可能 髙橋 仁様 合同会社境港エネルギーパワー までに14 件の事故が起きてい いませんが、可視画像を同時に映し出せる機能もあり、これで を行います。多くの場合は事前に連絡が入りますが、まれに になっており、少なからず効率化に役立っています。 常務 境港バイオマス発電所長 る※といいます。バイオマス発 状況把握をさらに容易にすることもできます。 抜き打ちで検査に来ることもあります。発電所にはサーマル  一般的なバイオマス発電所は、問題が起きると操業を止め 電所は比較的小規模で運営で  境港バイオマス発電所は24時間稼働しているため、日中は カメラを導入してから1回、消防署が抜き打ち検査に訪れまし て修理を実施しますが、境港バイオマス発電所ではメンテナ きるため住宅地の近くに設置されることも多く、一旦事故を 高橋様を始めとする管理スタッフが見守っていますが、夜間は た。そのときの経緯を高橋様は話します。 ンス事業を行う親会社の東京エネシス様が持つ知見やノウハウ 起こしてしまうと再稼働まで困難な道のりが予想されます。 より少人数の夜勤スタッフが安全管理を行います。多様なスタ  「消防立合いは建設中に終了していましたし、サーマルカメ により、操業を止めずに修理をする方法を確立し、24 時間操 元々高額な保険金もさらに増額するため、火災は発電所にとっ ッフが温度監視を行うため、誰が見てもすぐに分かる視認性は ラは消防法に定められた消防用設備でもないため、消防署に 業を続けています。 て大きなビジネス上のリスクです。実際に近隣のバイオマス 重要でした。 対してその設置を報告していませんでした。立ち入り時に新た  高橋様は「設備が止められない工場等に、サーマルカメラ 発電所で火災が起きたこともあり、同発電所としても火災防 ※出所:経済産業省『令和 2 年度 電気保安統計』 にサーマルカメラを導入したと説明したところ、じゃあ問題な による火災予防ソリューションはオススメです。特に万一火災 止は重要なビジネス課題でした。 いですね、とカメラの写真だけ撮ってすぐに帰られました」 が起きると重大事故につながりやすく、古い設備が使われて  境港エネルギーパワー様は建設中から、地域の消防署と協  サーマルカメラは消防用設備には指定されていませんが、 いることも多い石油化学プラントには有効です。発熱状況を 議を行っていました。その際に燃料のパーム椰子殻(PKS)、 消防署もその効果を認識されているようです。 常時監視することは、火災防止だけでなく熱効率を高めたり、 バーク(樹皮)材が貯蔵時に熱を持つことから、リスク管理 効果的なメンテナンスにも活用できます」と語っています。 のために表面温度の計測を求められました。加えて当時、火 災予防条例の「温度監視する」という文言が「発熱の状況を 「燃料の山」への登頂も不要に 常に監視する」へ変更されることが予定されていました。そ 24 時間操業を支えるソリューション のため今後に備え、表面温度を計測するだけでなく発熱の状 況を常に監視できる仕組みを探し始めたといいます。様々な  境港バイオマス発電所では、異常の発見は人が五感で捉え 製品を比較検討した結果、コニカミノルタのサーマルカメラに ることが重要と考え、カメラや温度計による計測はあくまで よる「火災予防ソリューション」の導入を決められました。同 補助的な手段とみなされています。そのためサーマルカメラ 社の常務で境港バイオマス発電所長の高橋仁様は当時の判断 導入後も、基本は以前と同様のフローで巡回を行っています。 を次のように振り返ります。 実際に事務所に設置されたモニターの映像。2画面表示で、サーマル映像(右側)で異常を 見つけ、可視映像(左側)で現場の状況をリアルタイムで容易に把握できる ただし、以前は燃料を積んでいる約 5mの山に登って状況を 確認していましたが、現在は山に登ることはなくなり、その分 作業者の負担は減っています。また、従来は現場に行かなけ 境港バイオマス発電所の外観(一部) 導入の効果 います。「火災を起こさないことは、リスクを高めないために 温度変化を「面」で可視化し 今後の展開 最低限必要です。そのために温度の上昇を可視化できるよう 火災リスクを大幅に低減 になったことは、大きなメリットです。温度計を挿して温度を います。「現在100%のリサイクルを目指して取り組んでいます」 測っている場所もありますが、それではその場所の温度しか分 持続可能な未来に向けて (高橋様)。  設置にあたっては、実現したい内容をコニカミノルタの技術 かりません。サーマルカメラは、『面』で温度を計測できるの さらなる取り組みを進める  一方、親会社である東京エネシス様でも2022年5月、グリーン 者に伝えました。その内容を踏まえた技術者から、最適と思 がいいですね」 エネルギー事業本部を新設し、再生エネルギー分野への取り組 われる場所を提案。そこにサーマルカメラを設置しました。「実  サーマルカメラ導入前は、燃料貯蔵庫に行って接触型の温  境港バイオマス発電所ではリサイクルに取り組んでいます。 みを強化しています。その取り組みを支えるため、境港バイオマ 際に現場を見て一番良い場所を決めていただき、現場の状況 度計を挿して計測していました。そのため計測頻度は1日1 バイオマス発電は元々二酸化炭素を吸収して成長する植物を ス発電所で得たノウハウを活用しています。 に合うように調整の上、設置してもらいました」(高橋様)。 回程度でしたが、サーマルカメラを利用することで常時監視 利用するためカーボンニュートラルとみなすことができます  境港バイオマス発電所は境港エネルギーパワー様と東京エネ  2023 年末頃に導入し、約 1年連続稼働していますが、大き が可能になりました。 が、燃焼させるとどうしても灰が残ってしまいます。そこで、灰 シス様とともに、持続可能な未来に向けて社会に新たな価値を な問題なく監視を続けています。その効果を次のように語って  消防署は工場や飲食店など消防法に基づいて消防用設備等 を肥料やコンクリートの材料として活用する取り組みを進めて 提供していくことでしょう。