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IoT・知能化を支えるキープレイヤー『インテルの本当の姿』

ホワイトペーパー

意外と知らない“半導体の巨人“、その本当の姿とは?

 インテルは言わずと知れた世界トップの半導体専業メーカー。パソコンを中心としたマイクロプロセッサで圧倒的なシェアを持ち、名前を聞いたことがない、知らないという人はほぼいないと言ってもいいほどの有名企業だ。しかしその一方で、なぜここまで支持され、成長を続けていけるのか?その理由や企業の実態、特徴は意外と知られていない。

 IoT時代の進展にともない、あらゆる機器が知能化するなかで、ますます重要な役割を担うインテル。実際はどんな企業で、どんな強みがあるのだろうか。知られざるインテルの実態、そしてその取り組みを取材した。

企画編集:株式会社アペルザ(聞き手:オートメーション新聞 編集長 剱持知久)

このカタログについて

ドキュメント名 IoT・知能化を支えるキープレイヤー『インテルの本当の姿』
ドキュメント種別 ホワイトペーパー
ファイルサイズ 5Mb
取り扱い企業 インテル株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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意外と知らない半導体の巨人 インテルの本当の姿 Io T ・知能化を支える重要なキープレイヤー
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意外と知らない半導体の巨人 インテルの本当の姿 I o T ・知能化を支える重要なキープレイヤー インテル株式会社 取材・文 ▶株式会社アペルザ オートメーション新聞 編集長 剱持知久 インテルは言わずと知れた世界トップの半導体専業メーカー。パソコンを中心としたマイクロプロセッサで圧倒的な シェアを持ち、名前を聞いたことがない、知らないという人はほぼいないと言ってもいいほどの有名企業です。しかし その一方で、なぜここまで支持され、成長を続けていけるのか?その理由や企業の実態、特徴は知らなかったりします。 IoT時代の進展にともない、あらゆる機器が知能化するなかで、ますます重要な役割を担うインテル。実際はどんな 企業で、どんな強みがあるのでしょうか? 半導体メーカーとして50年の実績と経験 業務用だったコンピュータがPC(パーソナルコンピュータ) 機器の知能化の裏にはいつもインテルが となり、個人がコンピュータを使う時代になり、社会が大き く変わりました。そのキーデバイスとなったのが産業の米と 近年、IoTやビッグデータ、AI、ロボットなど新しい技術が 言われた半導体であり、その頭脳を担ったのがインテルのプ 次々と登場し、それらのテストや活用が始まり、第4次産業 ロセッサです。 革命の初期段階を迎えています。機器が知能化するなかで、 また、1980年代ころからプロセッサにハードウェアの制 インテルはその鍵を握るリーダー企業の一つとして見られて 御機能をもたせた、いわゆる組込システムが生まれ、そこで いますが、実際にはその前から業界をリードしてきたことは もインテルのプロセッサが活躍しました。これが今のIoT機 意外と見落とされがちです。 器のはしりです。 第1次産業革命は18世紀のイギリスではじまり、蒸気機関 インテルのプロセッサは50年にわたって、あらゆる分野の とそれによる機械化が変革を引っ張りました。第2次産業革 コンピュータ機器に搭載されてきました。民需から官需、産 命は19世紀のアメリカ。エジソンやベル、フォードといった 業向け、カスタムから量産、ローエンドからハイエンド、モ 人物が次々に登場し、電気と電気製品が中心となりました。 バイルデバイス向けから大型装置向けまで、あらゆる産業の 続く第3次産業革命は20世紀半ばからのコンピュータ化に 多種多様な利用方法に対応してきた経験と実績があります。 よって起こりました。インテルはまさにその時期に生まれ、 第3次産業革命を牽引してきました。 自社製造にこだわるものづくり企業 インテルは1968年、ムーアの法則で知られるゴードン・ 最先端の半導体工場でIoT実践も ムーア、ロバート・ノイスらが中心となって、アメリカ・サ ンフランシスコ州サンタクララに設立されました。今年 2018年はちょうど創業50周年に当たります。 半導体メーカーには、インテルやサムスン、東芝など自社 で設計から製造まで行う企業と、アップルやQualcomなどの コンピュータによってデータ処理能力が飛躍的に向上し、 ように製造をファウンドリーと呼ばれる外部企業にまかせる 1
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ファブレスがあります。それぞれに一長一短はありますが、 れば性能が高くパワーの出るプロセッサの方が適していたり インテルは最良の製品を最も早く作って顧客に提供するため、 します。インテルはさまざまなプロセッサをラインナップし 自社工場での製造にこだわっています。半導体業界ではファ ており、ユーザーはそのなかから種類や用途によって適した ブレスが普通に行われるなかで異例とも言えます。しかも現 プロセッサを選ぶことができるというメリットがあります。 場ではIoTを使った改善も行っており、その姿は現場を持つ メカトロニクスやエレクトロニクス企業とまったく同じです。 高信頼性、高セキュリティ、長期安定供給 例えばインテルは、2013年に組み立てとテスト工程でIoT 産業向けにも多くの実績と採用例 とビッグデータ分析を試験的に利用することを全社的に決定 し、世界各地の工場で実証実験を進めています。 インテルは、パソコンなどコンシューマ向けから、サー マレーシアのペナン工場はアメリカ国外にある工場として バーや組込機器など産業向けまで幅広く製品を提供していま は最大規模となりますが、ここでは半導体テスターとボール す。特に産業向けは社会インフラや企業の情報システム、製 取付モジュール、画像分析を対象にIoT機器を取り付けて実 造システム等、厳しい環境や条件で使われる機器に多くのプ 証実験を実施。機器稼動時間の向上、歩留まりと生産性の増 ロセッサが搭載されています。 加、障害予知メンテナンスの実施、コンポーネントの故障の 産業機器の場合、止まらずに動き続けるという最大のミッ 低減を実現し、年間約900万米ドルの削減効果につなげまし ションがあります。そのためそこで使われる部品には高耐久 た。 性や耐環境性、高セキュリティといった製品そのものの性能 また2017年には富士通と共同で、IoTを活用した工場全体 に加え、長期間の安定供給とサポートが求められます。イン の環境情報(電力や水の使用量など)と半導体製造ラインの テルはそうした機器で採用されるに十分な条件を満たしてお 稼働状況を可視化するシステムの共同実証を実施。工場の設 り、IoT時代にも安心して使えるというメリットがあります。 備状況を一元管理し、リアルタイムに可視化することで、経 実際に多くの企業で採用されています。 営層の現場状況の把握と効率改善に向けた施策実施のスピー ドアップにつなげています。 三菱電機、シーメンス、富士通など採用多数 スマートファクトリー、エッジコンピューティング 歴史と実績、製造現場の経験に裏打ちされた製品群 実現に貢献 幅広いIoT用プロセッサラインナップ 例えば製造業、スマートファクトリーや自動化の例で言う と、三菱電機は2018年5月、FA制御やエッジコンピュー インテルは一般的にはパソコンのCPUのイメージが強く、 ティング用途に向け産業用PC「MELIPCシリーズ」3機種を 情報システムに詳しい人であればサーバー用のプロセッサ、 発売しました。これまでFA制御用としてはシーケンサ・PLC エレクトロニクス業界にいて、電子機器の設計開発を行って が中心でしたが、近年は産業用PCの活用が広がっています。 いる人であれば組込み機器のプロセッサを想像する人もいる また製造装置や生産ラインでのIoT活用にともない、エッジ と思います。 コンピュータとして情報処理能力に優れた産業用PCのニーズ インテルは、基幹システムなど情報インフラを構成する が高まっています。MELIPCは三菱電機としては初めての産 サーバーやネットワーク、ストレージ向け、業務レベルの 業用PCとなりますが、この頭脳として選ばれたのがインテル ワークステーションやパソコン向け、フィールドレベルの各 のインテル® Core™ i7-5700EQプロセッサー(2.6GHz)で 機器の組み込みシステム向けまで、各階層に合わせたプロ す。 セッサを供給している唯一のメーカーです。 インダストリー4.0は世界のIoTブームの火付け役となった IoT向けプロセッサというと、センサやカメラ、エッジデ ドイツ発の製造業の変革運動ですが、その中心的存在である バイスなどに適した小型省電力の組み込み用プロセッサをイ シーメンスとその最先端工場にもインテルのIoTが採用され メージしがちですが、実際には使う用途や環境によって最適 ています。PLCを製造するシーメンスのアンベルク工場は なプロセッサは異なります。エッジデバイスであっても、電 PLC、製造工程の75%がオートメーション化されています。 源が確保できる環境で、処理するデータ量が大きなものであ そこでのデータを収集し、分析するためのデータセンターは 2
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インテルのアーキテクチャーで構成されています。 が多いことに気づきます。実際に導入企業が費用を全額支 払っている例はまだ少なく、多くのユーザーがIoT導入に踏 島根富士通は、富士通製ノートパソコンやタブレットの製 み切れない、躊躇する理由はそこにあったりします。新しい 造でマスカスタマイズを実現している日本発のスマートファ ことに挑戦できる社風の企業はともかく、ごく一般的な企業 クトリーとしても有名な工場です。要リペア品の位置情報と が、サービス提供者の実績を重視するのは当然のこと。イン 作業進捗状況をリアルタイムで見える化し、リペア工程の効 テルはIoTに対し、そうしたサービス提供者とユーザーの架 率化を行っていますが、そこには富士通のクラウドベース け橋になるための施策にも力を入れています。 IoTプラットフォームとインテルIoTゲートウェイが使われて います。 それが「インテル® IoT マーケット・レディー・ソリュー ション」で、IoT製品やサービスで販売実績があるものをイ また製造現場以外にも、物流倉庫やインフラ、リテールな ンテルが認定し、WEBサイトへの掲載や各種販促の支援など ど、世界中のさまざまな業界で実績があります。 を行っています。IoT製品・サービスが行えること、システ ムとデバイスの構成、導入から運用方法、価格まで、詳細が IoT時代の進化に対するインテルの戦略① すべて具体的になっていることが認定の条件。サービス提供 顧客のAI活用をサポート 者側はインテルと共同販促ができ、ユーザーはどんなシステ ム、いくらの投資でどこまでできるかが分かり、実績がある これからの機器の知能化にAIは欠かせません。エッジコン ので安心して検討できるメリットがあります。インテルは ピュータやフィールドデバイスにもAI機能を組み込んだ製品 「商用サービスとして実績があり、経験もあるソリューショ が登場するなど、AIが身近になっています。インテルもAIに ンを提供し、一緒にIoTを広めていこうと考えています」と 対応したプロセッサを揃え、AIに力を入れていますが、その しています。 アプローチは他社とは少し異なっています。 彼らが顧客に提供する価値は、単にAIを載せられる製品、 社会・産業のコンピュータ化を支えて50年 高い処理能力ということだけではなく、実際にAI機能を組み IoT時代も不可欠な存在に 込んだ製品が高いパフォーマンスを長い間維持し、産業機器 としての役割を果たせるようなサポートを行うことだと言い インテルは、半導体やコンピュータ化の黎明期から今にい ます。 たる経緯をすべて知っている企業であり、社会と産業の発展 厳しい環境や長期間使われても壊れずに使える強靭さ、耐 を支えてきました。社内にはその実績と経験、技術が蓄積し 久性、信頼性と、一気に世界中で普及した時でも納期どおり ています。特に社会や産業インフラの頭脳として支えてきた に安定して供給できる生産供給能力、世界どこでも同じ品質 ノウハウは他社とは比較になりません。 で作って提供できるグローバル対応、何年何十年と使う産業 コンピュータ化してきた時代の頭脳の多くはインテル製品 機器でも長い間製品を供給してもらえる信頼感。さらに、開 であり、膨大なデータ、複雑な信号処理をこなし、さらにイ 発環境や設計のしやすさなども整っています。 ンフラとして止まらず動き続ける、セキュリティを守る、長 い間供給し続けるというインフラに求められる要素をすべて 製品レベルでなく、顧客のビジネスレベルで価値を提供す 満たし続け、今もそれを行っています。高い性能と処理能力 ることで他社と差別化を図っています。インテルによると だけでなく、インフラや産業、事業を支えてきた技術力と安 「限定された短い期間、整った環境下、あくまでテストや実 験レベルで使えるAI対応プロセッサは多数あります。しかし 定性、それがインテルの真の強みであり、今後もそれを活か ビジネス全体で考えたら当社に優位性がある」と言います。 して社会の発展に貢献していくと話しています。 IoT時代の進化に対するインテルの戦略② IoT普及に向けた共創 IoTサービスや導入事例が出てきているとは言え、その実 を見ると、自社工場や現場での活用やテスト導入したケース 3