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【導入事例】共伸プラスチック 3DCADビューア 提案型見積作成 3DTascalX

事例紹介

樹脂部品の見積りを迅速・正確に作成でき、金型製作指示の精度も向上 営業力強化と客先との信頼関係づくりに大きな成果

自動車用内装部品等を製作している共伸プラスチック株式会社(以降、共伸プラスチック)は、客先からハイエンド3次元CADの設計データを受け取り、見積りを作成し、金型業者へ製作指示をする一連の業務を支援するツールとして、3DTascalXを活用している。断面切り、肉厚測定、高精度な体積計算などの機能を駆使して、正確な見積りをスピーディに作成。利益を確保しつつ、受注を獲得しやすい体制を確立することに成功した。

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このカタログについて

ドキュメント名 【導入事例】共伸プラスチック 3DCADビューア 提案型見積作成 3DTascalX
ドキュメント種別 事例紹介
ファイルサイズ 468.7Kb
登録カテゴリ
取り扱い企業 株式会社シーセット (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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C a s e S t u d y 共伸プラスチック株式会社様 樹脂部品の見積りを迅速・正確に作成でき、金型製作指示の精度も向上 営業力強化と客先との信頼関係づくりに大きな成果 自動車用内装部品等を製作している共伸プラスチック株式会社(以降、共伸プラスチック)は、客先からハイエンド3次元CADの 設計データを受け取り、見積りを作成し、金型業者へ製作指示をする一連の業務を支援するツールとして、3D Tascal Xを活用 している。断面切り、肉厚測定、高精度な体積計算などの機能を駆使して、正確な見積りをスピーディに作成。利益を確保し つつ、受注を獲得しやすい体制を確立することに成功した。 樹脂成形の技術力とノウハウの深さに定評 動き」を、トータル支援できるのが3D Tascal Xであった。 埼玉県飯能市に本社を置く、プラスチック部品メーカーの共伸プラス 「営業プロセスで不可欠な作業としては、断面切り、肉厚測定、高精 チック。自動車内装のインパネ周辺部品を中心に、射出成形、バイブ 度な体積計算の3つが挙げられます。3D Tascal Xは、これらが非常 レーション溶着、塗装、組立検査に至る一貫生産体制を確立してい に簡単にできて、セールスエンジニアが『使いやすい』と感じるツール る。また、大型・複雑形状に適した「RIM成形」についても福島県に専 でした」と山本氏。 用工場を設けて独自技術を蓄積しており、農業機械・建設機械・産業 さらに、営業部営業技術二課の塩田哲也氏は、「通常のビューワ製 機械の部品を製造している。 品では、『抜き方向基準での断面が切れない、断面上で寸法が測り 「多品種小量から大量生産までフレキシブルに対応できることに加 にくい、任意で座標軸の設定ができない』ので、完全に力不足。3D えて、『共伸プラスチックでないとできないもの』を作ることにこだわっ Tascal Xは、3次元データを見るだけでなく、新しい情報を付加するこ ています」と、飯能工場 取締役工場長 兼 営業技術部部長の山本 ともできる『3次元ハンドリングツール』だからこそ、当社の営業プロセ 雅人氏は紹介する。たとえば、溶解樹脂の流れの合わせ目に発生す スでやりたいことがすべてでき、CATIA無しでも不便や我慢を生じさ るウェルドラインを、生産設備の追加投資を行わずになくす工夫を施 せることがありません」と語る。 して、自動車外装に取り付ける部品の滑らかな曲面を作り上げるこ しかも、導入にかかるコストは、CATIA V5の「数分の1」の安さである。 とに成功するなど、技術力とノウハウの深さは業界から高く評価され ている。 CATIA V5の数分の1の低コストで、 CATIAデータを自在に扱う環境を実現 自動車業界は早くから3次元設計が進んできた。共伸プラスチックも 1990年代からCATIA V4を導入して、客先からの3次元データ提供に 対応していた。しかし、次に登場したCATIA V5は、CATIA V4とは アーキテクチャが根本的に異なっていたり、導入や維持管理の費 用、使用出来る人が限られるなどの課題があった。 「当社はもともと、CATIAのフル機能が必要なわけではありません。 セールスエンジニアが使いやすく、その業務を1製品で一貫して支援 正確・迅速な見積作成は できれば、むしろ新しい仕事の流れを作れて有利だと考えたのです」 競争力強化につながる と山本氏は言う。 2006年、共伸プラスチックは、3D Tascal Xを3ライセンス導入した。 共伸プラスチックでは、営業技術部のセールスエンジニアが、客先 「客先から提供される設計データを使って、体積、重量を高精度で計 打ち合わせ、見積り作成、量産用金型製作指示までを一貫して担当 算できるため、正確な見積りを速く出せます。これが営業の力となるの する。営業/営業技術/生産技術と組織が分かれることなく、同じ です」と山本氏。スピーディかつ正確な見積りは、利益を確保しつつ、 担当者が顧客との接点をワンストップで担うため、顧客ニーズを的確 競合他社との競争に打ち勝って受注を獲得するうえでの強い味方 に反映した量産立ち上げをスピーディに行えるのである。 だ。また、精度の高い見積りを出せば、仕事完了時に客先から信頼感 同社の強みともなっているこの「セールスエンジニアのワンストップの を獲得でき、長期的な関係を築いていくうえでも役に立つ。 共伸プラスチック株式会社 共伸プラスチック株式会社 飯能工場 営業部営業技術二課 取締役工場長 兼 営業技術部部長 山本 雅人 様 塩田 哲也 様
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見積りをするにあたって、セールスエンジニアは3D Tascal Xを使って 「お客様との打ち合わせ時 製品(ワーク)の重量、寸法(縦・横・深さ)、製品抜き方向を把握し最 に『、ここが設計のポイント 適な設備の設定を行う。この際、寸法は製品抜き方向での把握が必 なので、十分に注意してほ 要となるため、3D Tascal X のローカル座標機能は不可欠だ。 しい』という説明があれば、 「3D Tascal Xで投影面積を測定して、付帯設備に何を使うかを慎 2次元図でその部分を大き 重に判断する場合もあります。複雑な形状のときに、投影面積は便利 な赤丸で囲んで注意書き な機能です」と塩田氏。 することで、確実な情報伝 任意の箇所で断面を切る機能は、アンダーカット処理に不可欠だ。金 達ができます。3次元と2次元を目的に応じて柔軟に組み合わせること 型を開いたときに製品(ワーク)を取り出すことができないのがアン で、金型業者への情報伝達を少ない工数で的確に行えるようになりま ダーカットだが、3次元画像では把握しにくい。ところが抜き方向で断 した」と山本氏は語る。 面を切ると、アンダーカットがすぐにわかる。 「お客様から設計データをもらってから、生産にあたっての懸念事項を すべてつぶしたうえで見積りを作成する。この作業全体で3D Tascal 3次元/2次元データの柔軟なハンドリングを実現 Xは実に使いやすい」と山本氏。 利用を重ねるにつれて、3D Tascal Xの位置づけは少し変わってきた。 見積り作成にあたっては、客先への提案も積極的に行う。 導入目的は、高価なハイエンド3次元CADを導入するよりも低いコス 「3D Tascal Xのローカル座標と距離計測の機能を組み合わせれ トで、必要な業務をカバーすることだ。その後、使いこなすにつれて、3 ば、抜き方向の肉厚を測れるのも便利です。肉厚の差が大きいところ 次元と2次元の世界を柔軟に行き来しながらデータ・ハンドリングの自 はヒケ(収縮によるへこみ)が発生しやすいので、きちんとチェックして、 由度を高める効果がクローズアップされてきた。 何らかの対策を講じておく必要があります」と塩田氏。 客先でCATIAの大容量データを受け取るときも、3D Tascal Xへ取 現在では、設計データを受け取ってから短時間で問題点を把握できる り込むだけで、モバイルPCで持ち帰れるようになる。 ため、材料変更や設計変更などの提案を、図に示しながら具体的に 「お客様にIGES変換の手間をかけさせることなく、気持ちよくCATIA 行えるのである。 の生データを渡していただけます。CATIAを所有することなく、CATIA データを自在に扱うことができるのです」と山本氏は言う。 3D Tascal Xを使えば、情報共有も容易になる。3次元画像をExcel に貼り付けて、指示事項を書き込み、メール添付することで、従来より 正確な見積りをすばやく金型業者からもらえるようになった。 igsデータを受け取った金型業者が3次元CADでデータ修正を行って 金型製作期間を短縮した例もある。 「容量が非常に大きく、取り扱う環境づくりに苦労するハイエンド3次 元CADのデータを、ものづくりの全工程でどのようにうまく取り扱って いくかは、自動車業界に限定することなく、製造業に共通する課題と いえます」と山本氏は指摘する。 金型業者へ情報伝達する2次元図作成も この問題の解決に新たな道を開き、「共伸プラスチックでなければでき 簡単スピーディ ないものづくり」の追求をがっちりと下支えするのが、3D Tascal Xな 金型業者とのコミュニケーションにも3D Tascal Xは重要な役割を のである。 果たしている。 まず、CATIAを持っていない金型業者へは、提供するデータをIGES やDXF形式などに変換するが、3D Tascal XはCATIAデータからの 変換が高精度で行える。 「客先から設計変更の指示があれば、3D Tascal Xで色分け表示して 変更箇所を確認します。また、建設機械などの部品データはIGESで提 供されることが多いのですが」と塩田氏は言う。 さらに金型業者へ作業指示するために、作成するのが2次元図である。 3次元画像の任意の部分をマウスのドラッグ&ドロップ操作でコピーし、 Excelに貼り付け、寸法や製作上の注意事項などを書き込む。断面図 を添えることも多い。 断面切り、肉厚測定、体積計算などの機能を駆使して、正確な見積を速く出せるようになりました。 スピーディかつ正確な見積こそは、利益を確保しつつ、 競合に打ち勝って受注を獲得するうえで、強い味方となるのです。 株式会社シーセット http://www.3dtascal.com/ ユーザー様データ 共伸プラスチック株式会社 KYOSHIN PLASTIC CO.,LTD. 東京事業所: 〒169-0073 東京都新宿区百人町 2-4-8 ステアーズビル 7F http://www.kyoshin-plastic.co.jp/ 事業概要:自動車用内装部品、および農機・建機・産機のプラス TEL.03-5338-2725 FAX.03-5338-2710 本社:埼玉県飯能市下川崎507-2 チック部品メーカー。射出成形とRIM成形の両方に対応。工場は 本   社: 〒432-8021 静岡県浜松市中区佐鳴台4-14-28 創業:1968(昭和43)年11月 本社・飯能、埼玉県日高、福島、宮城の4カ所。電導射出成形機を 資本金:5千万円 意欲的に導入するなど、地球環境への配慮も手厚い。 3D Tascal Xは株式会社シーセットの商標登録です。 従業員数:250名 また、それ以外に記載されている会社名及び商品名も各社の商標または登録商標です。 売上高:30億円