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60A BDP Series

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このカタログ(60A BDP Series)の内容


Page 1:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series1Bellnix DC-DC Converter BDD20141215本製品は、シリアル通信(PMBus)により、動作中の設定変更が可能なステップダウンDC-DC コンバータです。出力電圧、立ち上がり、立ち下がりシーケンス等を、出力を維持したまま変更することが可能です。さらに、デジタル制御の採用により、極めて高い出力電圧設定精度を実現しています。並列運転機能によって最大 100A の出力が可能です。■ 特徴・出力電圧設定精度 ±0.5% ・2 つのシリアル通信 Bus を搭載・超高効率 89% ・シリアル通信(PMBus)により・超小型、高電力密度 動作中に設定変更、モニタリング可能・非絶縁型コンバータ ・立ち上がり、立ち下がり・過電流保護回路内蔵 シーケンス設定可能(PMBus)・低入力電圧保護機能付 ・シリアル通信(専用 Bus)により・ON/OFF 制御機能付 並列運転時の高い電流バランスを実現・出力電圧可変機能付(PMBus による) ・高信頼性、高性能・出力過電圧保護機能付 ・SMD パッケージ・並列運転機能付(PMBus による) ・動作温度 −40℃~ 85℃(ディレーティング要) (温度ディレーティング要)・RoHS 指令対応■ 機種・定格 表 1形 名ModelsBDP Series入力電圧Input VVdc出力電圧Output VVdc出力電流Output IA入力変動Line Reg.%(typ.)負荷変動Load Reg.%(typ.)リップルノイズNoisemVpp(typ.)効率Efficiency%(typ.)BDP12-0.6S60R012V(8.0-14.0)1.2(0.6~1.5)0~60 1.0 0.2 15 89注記 1 : 断り無き場合、入力電圧 12V、出力電圧 1.2V、出力電流 60A、周囲温度 25℃±5℃、発振周波数 500kHz×2phase にて測定。注記 2: 効率は、入力電圧 12V、出力電圧 1.2V、出力電流 50A、周囲温度 25℃±5℃、発振周波数 375kHz×2phase、にて測定。注記 3 : リップルノイズの測定は、BW=20MHz にて行っております。注記 4 : 入周囲温度条件により温度ディレーティング及び強制空冷が必要です。■ 仕様 表 2入力電圧範囲 表 1 参照定格入力電圧 12V定格出力電圧 1.2V出力電圧初期設定値 0.6V出力電圧可変範囲 表 1 参照出力電圧設定精度 ±0.5%入力変動 表 1 参照(定格出力、表 1 の入力電圧範囲の変動に対して)負荷変動 表 1 参照(定格入出力電圧、負荷 0~100%の変動に対して)リップル・ノイズ 表 1 参照(定格入出力、測定周波数帯域 20MHz)効率 89% typ.(定格入出力、50A 出力、発振周波数 375kHz×2phase 時、表 1 参照)過電流保護回路 あり低入力電圧保護機能 あり出力過電圧保護機能 ありリモート ON/OFF ありP-Good 出力 ありリモートセンシング あり動作温度範囲 動作温度 −40℃~ 85℃(別記温度ディレーティングをご覧下さい)保存温度範囲 保存温度 −40℃~ 85℃湿度範囲 ~95%R.H.(ただし、最高湿球温度 35℃、結露なきこと)保管条件 コンバータを実装される前の保管状態では、30℃/60% R.H.以下にて保管して下さい。冷却条件 別記温度ディレーティングをご覧下さい。重量 10.7g typ.外形寸法 W=32.8 L=23.0 H=8.0(mm) (寸法詳細は別記形状・寸法をご参照ください)

Page 2:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series2Bellnix DC-DC Converter BDD201412151. 適用範囲本仕様書は直流入力、非絶縁型 DC/DC コンバータ BDP12-0.6S60R0 シリーズ に適用致します。2. 形名・定格形名 定格入力電圧 定格出力 形状 備考BDP12-0.6S60R0 DC12.0V 1.2V, 60.0A SMD本仕様書中で条件に記載のない場合、入力は定格入力、出力は定格出力、周囲温度は 25°C±5°C と致します。3. 環境条件3-1 温度範囲動作時 −40°C~ 85°C(ディレーティング要)保存時 −40°C~ 85°C3-2 湿度範囲動作時 ~95%R.H.(ただし、最高湿球温度 35°C、結露なきこと)保存時 ~95%R.H.(ただし、最高湿球温度 35°C、結露なきこと)注)実装前の保管時は 30°C/60%R.H.以内で保管して下さい。4. 仕様・規格本製品は RoHS 指令対応品です。4-1 入力条件項目 仕様・規格 条件入力電圧 8.0~14.0V(定格 12.0V)

Page 3:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series3Bellnix DC-DC Converter BDD201412154-2 出力特性・付属機能項目 仕様・規格 条件定格出力電圧 1.2V ※3出力電圧初期設定値 0.6V出力電圧設定偏差 1.2V±0.5% max. 出力電流 0A 時出力電圧可変範囲 0.6~1.5V シリアル通信による出力電流 0~60A ※4入力変動 1% typ. 1.5% max. 入力 8.0~14V の変動に対して負荷変動 0.2% typ. 0.5% max. 負荷 0~60A の変動に対して温度変動 ±0.003%/°C typ. 出力電流 30A 時−40~ 85°C の変動に対してリップル・ノイズ 15mVp-p typ. 50mVp-p max. BW = 20MHz効率 88% typ. 入力電圧 12V,出力電圧 1.2V,出力電流 50A,発振周波数 500kHz×2phase 時89% typ. 入力電圧 12V,出力電圧 1.2V,出力電流 50A,発振周波数 375kHz×2phase 時過電流保護回路 105%以上にて動作(自動復帰) シリアル通信で動作値変更可能最大出力付加容量 2200μF max. ※4低入力電圧保護機能 あり動作開始電圧:7.5V typ.動作停止電圧:7.0V typ.ON/OFF 制御 ON/OFF 端子 – GND 端子間オープンで ONショート or Low で OFFオープン、Low 時の電圧は8-8-1 項を参照のことP-Good 出力 正常出力時:オープン出力低下時:Lowオープン、Low 時の電圧は8-11 項を参照のこと出力過電圧保護機能 自動復帰通信機能 あり(PMBus Rev.1.2 準拠)シーケンス設定機能 あり(シリアル通信による)動作状態モニタ機能 あり(シリアル通信による)並列運転機能 あり(シリアル通信による) ※5発振周波数設定機能 あり(シリアル通信による)※1 0 項の測定回路において。※2 断り無き場合、入力電圧 12.0V、出力電圧 1.2V、出力電流 60A、周囲温度 25°C±5°C、発振周波数 500kHz×2phase にて測定。※3 出荷時は、出力電圧は 0.6V に設定されています。他の出力電圧で使用する際は、シリアル通信により出力電圧を変更する必要があります。※4 最大出力付加容量接続時の最大出力電流は 50A。※5 出荷時は、並列運転機能は無効になっています。並列運転をする際は、シリアル通信により並列運転機能を有効にする必要があります。※1、※2

Page 4:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series4Bellnix DC-DC Converter BDD201412154-3 測定回路LoadVinSW1(ON/OFFコントロール)Open = 出力ONShort = 出力OFFV1,2,3,29VIN8Cin1:88μF(22uF×4) 積層セラミックコンデンサCout:400uF(100uF×4) 積層セラミックコンデンサRaddr:アドレス設定抵抗PMBusI/F C0R0同軸ケーブル: 50Ω, 1.5mR0: 51ΩC0: 0.1μFオシロスコープ(リップル・ノイズの測定)FC19PG10FC211FC312ON/OFF13SALRT14SDA15SCL16DGND4,5,6,7,17,18,19PGNDA 20,21,22VOUTVA2827NC26ADDR24 S25-S23AGNDSW1Cin1 CoutRaddrBDP12-0.6S60R0シリーズNC

Page 5:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series5Bellnix DC-DC Converter BDD201412155. 温度ディレーティング本製品は対流の良好な場所に設置して下さい。使用する環境に合わせたディレーティングを行って下さい。周囲温度及び入力電圧によってディレーティングを行って下さい。コンバータの温度は、搭載される基板や周囲の状態により大きく左右されます。この為、最終的にはコンバータを実際搭載される装置内に搭載して頂き、ご利用頂く機器での最高周囲温度にて動作させた場合に、コンバータの基板又は部品の表面温度が 115℃を超えないようにお使い下さい。-30 -20-40 0 10-10 30 4020 50 70 8060 906050403020100出力電流[A]周囲温度[℃]:風速0.0[m/s]出力電圧1.2[V]入力電圧12[V]■通電条件:風速1.0[m/s]発振周波数500[kHz] :風速2.0[m/s]-30 -20-40 0 10-10 30 4020 50 70 8060 906050403020100出力電流[A]周囲温度[℃]:風速0.0[m/s]出力電圧1.2[V]入力電圧12[V] :風速1.0[m/s]■通電条件発振周波数375[kHz] :風速2.0[m/s]<放熱パターン条件> <風冷方向、温度測定条件>・銅箔面積120×120mm、銅箔厚70μm・4層基板実装時温度測定部品Airflow(Top View)

Page 6:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series6Bellnix DC-DC Converter BDD201412156. 外形寸法及び端子説明6-1 形状・寸法1ピン表示 社名形名 Lot.No.23.032.88mmmax1.61.573.64.53.63.61.31.5253.9758×2.07=16.565.71516 1722293.63.5φ1.5±0.055×2.07=10.35 3.9751.5252.842.0(1.525)(2.05)2.05(1.3)20.4±0.2719.95(1.525)(Bottom View)(Top View)(Side View)単位:mm指定なき寸法公差:±0.2mm角端子寸法丸端子 間隙:0.2mm 以上 0.94mm 以下

Page 7:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series7Bellnix DC-DC Converter BDD201412156-2 推奨フットプリント3.64.53.63.61.31.5253.9758×2.07=16.561622293.63.55×2.07=10.353.9751.525(2.05)2.05(1.3)20.419.95(1.525)(1.525)5.715(A)(B)73.32.35(A)1.771.77(B)1~7, 17~22, 29pin17 8~16, 23~28pin角端子丸端子(Top View)6-3 端子説明Pin Name Function1, 2, 3, 29 VIN 電源入力端子4, 5, 6, 7 PGND パワー・グラウンド端子8 FC1 ファンクション端子 19 PG パワー・グッド出力端子10 FC2 ファンクション端子 211 FC3 ファンクション端子 312 ON/OFF リモート ON/OFF 制御入力端子13 SALRT シリアル通信アラーム出力端子14 SDA シリアル通信データ入出力端子15 SCL シリアル通信クロック入力端子16 DGND デジタルグラウンド端子。内部で GND 端子と接続されています。17, 18, 19 PGND パワー・グラウンド端子20, 21, 22 VOUT コンバータ出力端子23 AGND アナロググラウンド端子。内部で GND 端子と接続されています。24 S 正側リモート・センシング端子25 -S 負側リモート・センシング端子26 ADDR デバイス・アドレス設定端子27 NC 無接続。電気的にどこにも接続しないで下さい。28 NC 無接続。電気的にどこにも接続しないで下さい。

Page 8:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series8Bellnix DC-DC Converter BDD201412156-4 ロット表示2 12 D 2製造管理密番(無表示の場合もあり。)製造月(1~9月=1~9、10月=O、11月=N、12月=D)製造年(西暦末尾1桁)(2012年 1月製造)(2012年12月製造)7. 標準接続回路LoadVinSW1(ON/OFFコントロール)Open = 出力ONShort = 出力OFF1,2,3,29VIN8Cin1:88μF(22uF×4) 積層セラミックコンデンサCout:400uF(100uF×4) 積層セラミックコンデンサRaddr:アドレス設定抵抗PMBusI/FFC19PG10FC211FC312ON/OFF13SALRT14SDA15SCL16DGND4,5,6,7,17,18,19PGND20,21,22VOUT2827NC26ADDR24 S25-S23AGNDSW1Cin1 CoutRaddrBDP12-0.6S60R0シリーズCin2 NC注1 S 端子、−S 端子は必ず接続して下さい。注2 Raddr はシリアル通信のデバイス・アドレス設定抵抗です。必要なアドレスに応じた値の抵抗を接続して下さい。注3 シリアル通信機能を使用しない場合は、SALRT 端子、SDA 端子、SCL 端子、DGND 端子は openとして下さい。注4 パワー・グッド機能を使用しない場合は、PG 端子は open として下さい。注5 入出力コンデンサ Cin、Cout は、必ず付加して下さい。付加する際は、コンバータ端子の根元に極力近いところに接続して下さい。注6 入力電源とコンバータの配線は、ラインインピーダンスが低くなるように接続して下さい。ラインインピーダンスが高くなる場合には、電解コンデンサ Cin2(2200µF 程度)を挿入して下さい。注7 出力コンデンサ Cout を追加する場合、容量によってはコンバータが起動しない場合があります。必ず実機にてご確認下さい。

Page 9:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series9Bellnix DC-DC Converter BDD201412158. 各種機能8-1 デジタル制御本製品は、PMBus インタフェースを通じて通信(シリアル通信)することにより、出力電圧、シーケンス等の各種設定の変更や、入力電圧、出力電流等の情報取得を行うことができます。シリアル通信によって設定できるのは制御目標値であり、実際の動作は製品のバラツキの影響を受ける為、設定値と実際の動作値は若干異なります。オペレーティングメモリ(揮発性)ユーザ・ストアメモリ(不揮発性)STORE_DEFAULT_ALL命令実行時にコピー電源投入時又はRESTORE_DEFAULT_ALL命令実行時にコピー制御回路PMBusインタフェースステータスレジスタ実行時に参照設定読み出し時に参照ステータス・レジスタ読み出し時に参照動作状態に応じて書き換え動作状態モニタ時に参照設定変更時に書き換えバス・マスタ・デバイスと通信PMBusバス・マスタデバイスBDPシリーズデジタル制御概念図’

Page 10:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series10Bellnix DC-DC Converter BDD201412158-1-1 内蔵メモリ本製品は、揮発性のオペレーティング・メモリと、不揮発性のユーザ・ストア・メモリを内蔵しています。ユーザ・ストア・メモリにはコンバータの設定値が保存されており、入力電源投入時にユーザ・ストア・メモリの内容がオペレーティング・メモリに複写されます。本製品の制御回路はオペレーティング・メモリの内容を参照して動作します。シリアル通信により設定値を変更した際は、オペレーティング・メモリの内容が書き換えられます。オペレーティング・メモリは揮発性の為、入力電源を切断すると変更した設定値は失われます。入力電源投入時の設定値を変更したい場合は、オペレーティング・メモリを書き換えた後に、STORE_DEFAULT_ALL 命令により、設定値を不揮発性のユーザ・ストア・メモリに保存する必要があります。また、RESTORE_DEFAULT_ALL 命令により、オペレーティング・メモリの内容を、ユーザ・ストア・メモリに保存されている内容に変更する(直前の STORE_DEFAULT_ALL 命令実行時の設定に戻す)ことができます。注 不揮発性メモリはアンチヒューズ型のため、設定を保存する度に空き容量が減少します。STORE_DEFAULT_ALL の使用回数は 2 回として下さい。設定項目 PMBus 命令設定値の保存 STORE_DEFAULT_ALL設定値の復元 RESTORE_DEFAULT_ALL8-2 出力電圧設定方法本製品は、シリアル通信により出力電圧を 0.6~1.5V の範囲で設定することができます。外部端子による出力電圧の変更はできませんので、出荷時設定以外の出力電圧で使用する際は、シリアル通信により出力電圧の設定を変更する必要があります。設定項目 PMBus 命令 設定範囲 設定分解能 出荷時設定出力電圧設定値 VOUT_COMMAND 0.6~1.5V 195µV 0.6V

Page 11:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series11Bellnix DC-DC Converter BDD201412158-3 Margin State の変更本製品の出力電圧設定機能には Margin State という設定項目があり、Margin OFF、Margin High、Margin Lowの 3 つの状態を持っています。各 Margin State に対して異なる出力電圧値を設定することができ、出力電圧は、その時に選択されている Margin State の出力電圧設定値になるように制御されます。各 Margin State における出力電圧設定値は、シリアル通信により 0.6~1.5V の範囲でそれぞれ独立した値を設定できます。設定項目 PMBus 命令 設定範囲 設定分解能出荷時設定出力電圧設定値(Margin OFF 時)VOUT_COMMAND 0.6~1.5V 195µV 0.6V出力電圧設定値(Margin High 時)VOUT_MARGIN_HIGH 0.6~1.5V 195µV 0.6V出力電圧設定値(Margin Low 時)VOUT_MARGIN_LOW 0.6~1.5V 195µV 0.6V通常は Margin State を Margin OFF にして使用し、一時的に出力電圧を増減したい時に、Margin State を MarginHigh または Margin Low に切り替えます。出荷時は、Margin State は Margin OFF に設定されています。MarginState の切り替えはシリアル通信により行います。設定項目 PMBus 命令 出荷時設定Margin State の切り替え OPERATION Margin OFF

Page 12:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series12Bellnix DC-DC Converter BDD201412158-4 出力電圧トリミング機能出力電圧トリミング機能を使用することにより、出力電圧を以下の範囲で増減することができます。出力電圧トリミング機能の設定値は、シリアル通信により設定できます。出力電圧トリミングによって設定された出力電圧の設定範囲は、VOUT_COMMAND の設定範囲内として下さい。設定項目 PMBus 命令 設定範囲 設定分解能 出荷時設定出力電圧トリミング設定値 VOUT_TRIM -0.9V~0.9V 195µV 0V8-5 出力電圧設定値制限機能出力電圧設定値制限機能により、VOUT_COMMAND、VOUT_MARGIN_HIGH、及び VOUT_MARGIN_LOW命令の設定可能な値の最大値を設定することができます。本機能により、不用意に過大な電圧に設定してしまった場合でも、出力電圧設定値制限設定値に制限することができます。本機能は、設定の最大値を制限するだけですので、過電圧保護の機能はありません。出力電圧設定値制限機能の設定値は、シリアル通信により設定できます。設定項目 PMBus 命令 設定範囲 設定分解能出荷時設定出力電圧設定値制限設定値 VOUT_MAX 0.6~1.6V 195µV 1.6V8-6 発振周波数設定機能発振周波数設定機能を使用することにより、発振周波数を 500kHz または 375kHz に設定することができます。発振周波数の設定値は、シリアル通信により設定できます。設定項目 PMBus 命令 設定範囲 設定分解能 出荷時設定発振周波数設定値 FREQUENCY_SWITCH 500kHz×2phase(定格)375kHz×2phase― 500kHz ×2phase8-7 リモート・センシング機能リモート・センシング機能を使用することにより、負荷側にて良好な負荷変動特性を得ることができます。センシング・ラインはフィードバック・ループの一部であり、非常に敏感な為、引き回しには十分な配慮が必要です。 S 端子と−S 端子は寄り添うように負荷まで配線して下さい。本機能を使用しない場合は、VOUT 端子と S 端子、PGND 端子と−S 端子を必ず接続して下さい。8-8 ON/OFF 制御機能ON/OFF 制御機能を使用することにより、入力を投入、切断せずに出力電圧の ON/OFF を制御することができます。本製品は、ON/OFF 端子による方法と、シリアル通信による方法の 2 種類の方法で ON/OFF 制御を行うことができます。ON/OFF 端子による ON/OFF 制御と、シリアル通信による ON/OFF 制御のそれぞれについて、有効・無効を設定できます。ON/OFF 制御の有効・無効の設定は、シリアル通信により行います。出荷時は ON/OFF端子による ON/OFF 制御が有効となるように設定されています。注 ON/OFF 制御指令は OFF の優先度が高い為、ON/OFF 端子による ON/OFF 制御と、シリアル通信による ON/OFF 制御の双方が有効になっている場合は、双方の ON/OFF 指令が ON にならないと、出力は ON になりません。

Page 13:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series13Bellnix DC-DC Converter BDD201412158-8-1 ON/OFF 端子による ON/OFF 制御ON/OFF 端子 – GND 端子間をオープン又はショートすることにより、出力電圧の ON/OFF を制御できます。ON/OFF 端子の開放電圧は 3.3V typ.です。ON/OFF 端子による ON/OFF 制御で出力を OFF する際、即座にスイッチングを停止するか、シーケンスを適用して停止するかを設定できます。どちらの停止方法を適用するかは、シリアル通信(ON_OFF_CONFIG命令)により設定できます。出荷時は、即座にスイッチングを停止するように設定されています。ON/OFF 端子 – GND 端子間オープンショート(0~0.8V、0.35mA max.)注 ON/OFF 端子 – GND 端子間は、チャタリングが発生しないようにして下さい。8-8-2 シリアル通信による ON/OFF 制御シリアル通信により出力電圧の ON/OFF を制御することができます。シリアル通信により出力を OFF する際、即座にスイッチングを停止するか、立ち下がりシーケンスを適用して停止するかを選択することができます。項目 PMBus 命令 出荷時設定シ リ ア ル 通 信 に よ るON/OFF 制御OPERATION 出力 OFFON/OFF 制御の動作設定 ON_OFF_CONFIG ON/OFF 端子による ON/OFF 制御有効シリアル通信による ON/OFF 制御無効ON/OFF 端子で OFF する際にシーケンスを適用しない

Page 14:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series14Bellnix DC-DC Converter BDD201412158-9 シーケンス設定機能シーケンス設定機能を使用することにより、以下の項目を設定できます。 立ち上がりディレイ(Turn-on Delay) 立ち上がり時間(Turn-on Rise) 立ち下がりディレイ(Turn-off Delay)立ち上がりディレイとは、ON/OFF 制御(ON/OFF 端子又はシリアル通信)により ON の指令が出されてから、出力電圧が上昇を始めるまでの時間です(下図参照)。立ち下がりディレイとは、ON/OFF 制御(ON/OFF 端子又はシリアル通信)により OFF の指令が出されてから、出力電圧が下降を始めるまでの時間です(下図参照)。立ち上がりディレイ ディレイONOFF出力電圧ON/OFF制御信号時間立ち上がり 立ち下がり0V入力電圧投入時は、立ち上がりシーケンスを開始するまでに 10ms typ.の遅延時間があります(下図参照)。シーケンス機能のそれぞれの設定値は、シリアル通信により設定できます。ただし、立ち上がり時間は、負荷容量によっては設定通りの時間にならないことがあります。0V出力電圧入力電圧ONOFFON/OFF制御信号0V10ms typ.

Page 15:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series15Bellnix DC-DC Converter BDD20141215設定項目 PMBus 命令 設定範囲 設定分解能 出荷時設定立ち上がりディレイ TON_DELAY 0~500ms 0.016ms 0ms立ち上がり時間 TON_RISE 0.192 ~49.152ms下記参照 1.3ms立ち下がりディレイ TOFF_DELAY 0~500ms 0.016ms 0ms立ち上がり時間の設定分解能は、以下の式で求められます。設定分解能(ms) =16384×A2^12×64000 A: VOUT_COMMAND 命令の Data Word で読み書きする値(2 の補数表現の 2 バイト符号付き整数)立ち下がりディレイの設定は、次の場合には適用されません。 シリアル通信により OFF する際、立ち下がりシーケンス無しを選択した時 ON/OFF 端子で OFF する際にシーケンスを適用しない設定の状態で、ON/OFF 端子により OFF する時 各種保護機能(低入力電圧保護、入力過電圧保護、出力過電圧保護、過電流保護、サーマルシャットダウン)の動作により停止する時8-10 出力電圧変化率設定機能出力電圧変化率設定機能により、出力電圧変更時の電圧変化率を設定することができます。出力電圧変化率設定機能の設定値は、シリアル通信により設定できます。設定項目 PMBus 命令 設定範囲 出荷時設定出力電圧変化率設定値 VOUT_TRANSITION_RATE 0.012 ~3.125mV/µs1.043mV/µs出力電圧変化率は、以下の式より設定して下さい。B=64×10620480×A-1D=64×10620480×(C 1) A: 希望する出力電圧変化率(V/s) B: 変数 C: 変数を四捨五入した値(0~255 の値) D: 実際の出力電圧変化率(V/s)

Page 16:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series16Bellnix DC-DC Converter BDD201412158-11 P-Good 信号出力P-Good 端子を利用する事で、DC-DC コンバータの出力の状態を知ることができます。この端子は、オープン・ドレイン出力になっています。出力電圧が出力電圧設定値の±12.5%以内にある時にオープン(ハイ・インピーダンス)、それ以外の場合は Low(0.4V max.)になります。P-Good 端子に印加される電圧は、最大 3.6V として下さい。P-Good 端子のシンク電流は、2.9mA 以下として下さい。注 動作中に出力電圧を変更する場合、電圧変更期間中の P-good 端子は Low になります。

Page 17:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series17Bellnix DC-DC Converter BDD201412158-12 並列運転機能BDP12-0.6S60R0 シリーズは、並列運転機能を使用することにより、2 台並列時で最大 100A、3 台並列時で最大 150A まで出力することができます。下記並列接続図のように接続して下さい。LoadVin1,2,3,29VIN8PMBusI/FFC19PG10FC211FC312ON/OFF13SALRT14SDA15SCL16DGND4,5,6,7,17,18,19PGND20,21,22VOUT2827NC26ADDR24 S25-S23AGNDSW1Cin2Cout1Raddr1BDP12-0.6S60R0シリーズマスタ1,2,3,29VIN8FC19PG10FC211FC312ON/OFF13SALRT14SDA15SCL16DGND4,5,6,7,17,18,19PGND20,21,22VOUT2827NC26ADDR24 S25-S23AGNDCin4Raddr2BDP12-0.6S60R0シリーズスレーブCin1Cin3Cout2Cout3 Cout4Cin1:88μF(22uF×4) 積層セラミックコンデンサCin3:88μF(22uF×4) 積層セラミックコンデンサCout1:400uF(100uF×4) 積層セラミックコンデンサCout2:400uF(100uF×4) 積層セラミックコンデンサCout3:300uF(100uF×3) 積層セラミックコンデンサCout4:600uF(150uF×4) 導電性高分子コンデンサRaddr1:アドレス設定抵抗Raddr2:アドレス設定抵抗NCNC2 台並列時接続図

Page 18:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series18Bellnix DC-DC Converter BDD20141215LoadVin1,2,3,29VIN8PMBusI/FFC19PG10FC211FC312ON/OFF13SALRT14SDA15SCL16DGND4,5,6,7,17,18,19PGND20,21,22VOUT2827NC26ADDR24 S25-S23AGNDSW1Cin2Cout1Raddr1BDP12-0.6S60R0シリーズマスタ1,2,3,29VIN8FC19PG10FC211FC312ON/OFF13SALRT14SDA15SCL16DGND4,5,6,7,17,18,19PGND20,21,22VOUT2827NC26ADDR24 S25-S23AGNDCin4Raddr2BDP12-0.6S60R0シリーズスレーブ1Cin1Cin3Cout2Cout4 Cout5Cin1:88μF(22uF×4) 積層セラミックコンデンサCin3:88μF(22uF×4) 積層セラミックコンデンサCin5:88μF(22uF×4) 積層セラミックコンデンサCout1:400uF(100uF×4) 積層セラミックコンデンサCout2:400uF(100uF×4) 積層セラミックコンデンサCout3:400uF(100uF×4) 積層セラミックコンデンサCout4:300uF(100uF×3) 積層セラミックコンデンサCout5:600uF(150uF×4) 導電性高分子コンデンサRaddr1:アドレス設定抵抗Raddr2:アドレス設定抵抗Raddr3:アドレス設定抵抗1,2,3,29VIN8FC19PG10FC211FC312ON/OFF13SALRT14SDA15SCL16DGND4,5,6,7,17,18,19PGND20,21,22VOUT2827NC26ADDR24 S25-S23AGNDCin6Raddr3BDP12-0.6S60R0シリーズスレーブ2Cin5Cout3NCNCNC3 台並列時接続図

Page 19:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series19Bellnix DC-DC Converter BDD20141215注1 S 端子、-S 端子はフィードバック・ループに関係している端子ですので、なるべくパターンを引き回さず、ノイズが飛び込まないよう注意して下さい。注2 パターン設計には十分注意が必要です。特にコンバータの VOUT 端子から負荷までの配線、及びGND の配線は、低インピーダンスとなるようにして下さい。配線のインピーダンスはマスタとスレーブでなるべく等しくなるようにして下さい。注3 入力電源とコンバータの配線は、ラインインピーダンスが低くなるように接続して下さい。ラインインピーダンスが高くなる場合には、電解コンデンサ Cin2,4,6(2200µF 程度)を挿入して下さい。注4 出力コンデンサは、推奨のものを使用して下さい。コンデンサの種類によっては、出力リップル・ノイズが大きくなる場合があります。注5 並列接続台数は最大 3 台です。注6 軽負荷時や出力電流のバランスが取れていない場合では、マスタとスレーブ間で電流が流れる事があります。並列運転機能は、出荷時設定は無効となっており、シリアル通信にて有効に設定することが可能です。並列運転機能を有効にする場合は、マスタとスレーブに対して以下の命令を使用して下さい。マスタとスレーブは、2 台並列時で 90°、3 台並列時で 60°の位相差で動作します。2 台並列時命令対象デバイス順序 命令コードデータ Transaction type データ長(Byte)備考マスタ 1 E7h 001Ah R/W Word 2 並列運転機能有効2 E8h 0501h R/W Word 23 E7h 0019h R/W Word 24 E8h B67Fh R/W Word 25 E7h 0016h R/W Word 26 E8h 0000h R/W Word 27 E7h 0011h R/W Word 2 デバイスをマスタに選択8 E8h 72BFh R/W Word 29 E7h 0019h R/W Word 210 E8h F67Fh R/W Word 2スレーブ 11 E7h 001Ah R/W Word 2 並列運転機能有効12 E8h 0501h R/W Word 213 E7h 0019h R/W Word 214 E8h B67Fh R/W Word 215 E7h 0016h R/W Word 216 E8h 0800h R/W Word 217 E7h 0011h R/W Word 2 デバイスをスレーブに選択18 E8h 727Fh R/W Word 219 E7h 0019h R/W Word 220 E8h F67Fh R/W Word 221 E7h 0012h R/W Word 2 インターリーブ設定22 E8h 003Fh R/W Word 223 37h 0041h R/W Word 2

Page 20:デジタル制御・大電流出力・非絶縁型 POL DC-DC コンバータ60A BDP Series20Bellnix DC-DC Converter BDD201412153 台並列時命令対象デバイス順序 命令コードデータ Transaction type データ長(Byte)備考マスタ 1 E7h 001Ah R/W Word 2 並列運転機能有効2 E8h 0501h R/W Word 23 E7h 0019h R/W Word 24 E8h B67Fh R/W Word 25 E7h 0016h R/W Word 26 E8h 0000h R/W Word 27 E7h 0011h R/W Word 2 デバイスをマスタに選択8 E8h 72BFh R/W Word 29 E7h 0019h R/W Word 210 E8h F67Fh R/W Word 2スレーブ111 E7h 001Ah R/W Word 2 並列運転機能有効12 E8h 0501h R/W Word 213 E7h 0019h R/W Word 214 E8h B67Fh R/W Word 215 E7h 0016h R/W Word 216 E8h 0800h R/W Word 217 E7h 0011h R/W Word 2 デバイスをスレーブ 1 に選択18 E8h 727Fh R/W Word 219 E7h 0019h R/W Word 220 E8h F67Fh R/W Word 221 E7h 0012h R/W Word 2 インターリーブ設定22 E8h 002Ah R/W Word 223 37h 0061h R/W Word 2スレーブ224 E7h 001Ah R/W Word 2 並列運転機能有効25 E8h 0501h R/W Word 226 E7h 0019h R/W Word 227 E8h B67Fh R/W Word 228 E7h 0016h R/W Word 229 E8h 0800h R/W Word 230 E7h 0011h R/W Word 2 デバイスをスレーブ 2 に選択31 E8h 727Fh R/W Word 232 E7h 0019h R/W Word 233 E8h F67Fh R/W Word 234 E7h 0012h R/W Word 2 インターリーブ設定35 E8h 0054h R/W Word 236 37h 0031h R/W Word 2上記表の Transaction type 内のデータ形式の正式名称は下表の通りです。Transaction type 通信プロトコルR/W Word Read Word Protocol 及び Write Word Protocol注 並列運転機能は、出力電圧が OFF の状態で機能を有効にして下さい。