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★活用事例集★動画マニュアルの活用で効率的な現場指導と確実な技術伝承を狙う

製品カタログ

技能伝承、作業標準化から労働生産性向上を目指す

工場改善ソフトウェア 【デジタル作業分析システム】
作業手順書は、新人教育や作業標準化のためのツールの1つとして製造業現場で広く用いられている。しかし、作成に多くの手間や時間がかかるわりに作業時の微妙なニュアンスなど現場での実用的な情報を伝えづらい側面がある。
この課題を解決するために、様々な業界で動画による作業マニュアル作成が可能なデジタル作業分析システム(DPA Pro)の活用が進んでいる。
工作機械向けXY軸カバーやロボット関節部カバー、N700系新幹線の車両連結部に用いる全周ホロなどを製造する株式会社ジャバラ(本社:大阪市中央区)は、ペガサスミシン製造のデジタル作業分析システムを2019年3月に導入、動画を活用した工場改善に取り組んでいる。

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このカタログについて

ドキュメント名 ★活用事例集★動画マニュアルの活用で効率的な現場指導と確実な技術伝承を狙う
ドキュメント種別 製品カタログ
ファイルサイズ 1.1Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 ペガサスミシン製造株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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動画マニュアルの活用で効率的な 現場指導と確実な技能伝承を狙う ジャバラ 作業手順書は、 新人教育や作業標準化のための する企業としてスター トした。 創業間もないころ ツ ー ルの1つとして製造業現場で広く用いられて から鉄道車両向けの製品製造にも参入し、 現在で いるが、 作成に多くの手間や時間がかかるわりに はエ作機械分野 ・産業機器分野 ・ 輸送機器分野の 作業時の微妙なニュアンスなど現場での実用的な 3つの事業を、 として展開。 これら 情報を伝えづらい側面がある。 ジャバラたつのエ の分野ではエ作機械向けXY軸カバー やロボット 場(兵庫県たつの市・写真1)はこの課題を解決す 関節部カバー 、 N700系新幹線の車両連結部に用い るために、 動画による作業マニュアルの作成など る全周ホロなどを主力製品として製造している。 が可能なデジタル作業分析システム「Digital また、 ジャバラ製品の製造技術はさまざまな業界 Process Analysis System Pro( DPA Pro)」(ペガ に展開しやすいという特徴もあるといい、 同社の サスミシン製造)を導入した。 DPA Proはペガサ これらにとどまらず広い。 スミシン製造が顧客である縫製工場でのモノづく てきたジャバラ製品の製造ノウハウを他分野にも りの経験を基に開発したソフトウェアで、 自動車 適用し、 港湾・空港・物流などに代表される大型 メ ー カ ーや電子部品メ ー カ ー など製造業で幅広く 設備関連のカバー や、 配管ジョイント、 免震継手 採用が進んでいる。 ジャバラは作業手順書の動画 なども手がける。 創業者の藤中基弘氏が掲げてき マニュアル化のほか、 きたるべき現場の世代交代 た、 天台宗の開祖•最澄の言葉に着想を得た企業 に向けた技能伝承のためのツ ー ルとしてもDPA 理念「社会の一 隅を照らす企業たらん」の考えの Proに期待を寄せる。 下、 創立以来一貫して産業社会に広く目を配り、 多種多様なニー ズに応じたジャバラ製品を提供し つづけてきた。 ジャバラは、 工業用ジャバラ製品を設計・製造 写真1 ジャバラたつの工場内の様子 会社名:(株ジャバラ 所在地:〒541-0053 大阪市中央区本町3-5-7(本社) 〒679-4016 兵庫県たつの市揖西町南山3_8 (たつの工場) 設 立:1961年 従業員数:70名 事業内容:車輌関連機器用、 伸縮継手、 排煙脱硫・脱 硝、 EP用継手、 各種機械用カバーなど 2
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動画マニュアルの活用で効率的な現場指導と確実な技能伝承を狙う 写真2 藤岡剛士製造部課長 写真3 山根直剛氏 呻 暉 ジャバラたつの工場は同社唯一の製造 工場であり、 上述した製品を含む同社製 品のすべての製造を行う。 たつの工場で は、 多品種の製品を扱うがゆえの課題を 抱えていた。 その課題とは、 それぞれの 製品製造で必要となる作業手順書の作成 だ。 多くの企業がそうであるように、 同 社も写真と文書で構成される作業手順書 をExcelなどのソフトを使って作成して きた。 実際に作業手順書の作成に関わっ てきた製造部の藤岡剛士課長(写真2)は、「作業手 マニュアルだ。 実作業の動画を編集して作成する 順書の作成には、 以前から煩雑さを感じていまし 動画マニュアルなら、 写真や文章では表現できな た」 と心情を吐露する。 い作業速度や手加減などの動きのニュアンスが目 同社の従来の作業手順書作成では、 ある作業に で見て理解でき、 わからないところは繰り返し確 ついて、 熟練作業者が実際に行っているところを 認できる。 1コマずつ区切って写真に撮る。 それらをパソコ 動画マニュアルの必要性は同社の現場でも以前 ン上で作業順に配置しながら、 必要な解説や注意 から理解はされていた。 だが、 さまざまな障壁に 点、 コメントなどを記載していく。 自社のそれぞ よってうまく実行に移されずにいたという。 心理 れの製品に対応した作業手順書を作成するとなれ 的な障壁もその1つだった。「社内でまず作る必要 ば、 これらの作業は各製品の各作業工程で必要と があった書類形式の作業手順書の作成後に、 それ なる。 多品種を扱う同社では、 当然ながら作成に と同じ内容を説明する動画を改めて作るのは、 い かかる時間的なコストは無視できない。 作業手順 わば二度手間だという意識がありました。 書の作成者だけでなく、 作成のために協力を 式のものができてしまうと、『もうこれでいいじゃ された熟練作業者にかかる負担も大きい。 ないか』という気持ちが働いて動画マニュアルヘ 「作業者の動きを実際に見ればひと目でわかるこ の着手が遅れる、 ということがたびたび起こって とを文章で説明するのは、 説明文を作るほうも読 いました」 (藤岡課長)。 むほうもまどろっこしいということもありました」 こうした状況は、 別の面から考えても見過ごせ と話すのは、 品質保証部の山根直剛氏(写真3)だ。 ないと藤岡課長らは捉えていた。 その別の面とは、 「たとえば、 『このパー ツのこの部分の切欠きをこ 同社が早急に取り組む必要があった技能伝承への ちらのこの部分の切欠きと組み合わせる』という 取組みだ。 説明も、 その作業を実際に見れば一 目瞭然ですが、 同社は、 5~10年に一度という長期のタイムス 書類形式の作業手順書ではそうはいきません。 写 パンで受注が発生する製品を抱えている。 それら 真の中でどの部分の切欠きかを図示し、 それをど の製造に関わる技術・知識・ ノウハウは、 のように組み合わせるのか る必要が 業者の習得する機会が少なく、 一部の熟練作業者 あります」。 が理解しているのみだった。 近い将来、 彼らが引 退する前に、 後世にその技能や暗黙知をわかりや 動画マ すい形で残し、 今後入社してくる若手も含めた後 世に引き継いでいく必要を藤岡課長らは感じてい こうした課題をクリアするのに有効なのが動画 た。「その意味でも、 動画マニュアルの導入推進は 工場管理2019/11 3
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図l DPA Proで作成したエ作機械向けカバー組立工程 とも、 DPA Proを選んだ大きな契機となった。動 の書類形式の作業手順書 画マニュアル作成支援ツ ー ルを提供する企業はペ ガサスミシン製造以外にもいくつかあるが、 試用 制度を設けているところはそれほど多くなく、 行 っていてもせいぜい1週間程度だという。「それが DPA Proの場合は、 1カ月の試用期間を提案して もらえました」 と、 藤岡課長は顔をほころばせる。 「試用は実際の業務の中で行うことを想定していま したが、 たとえば試用期間が1週間程度だと、 そ の期間中にマニュアル作成が必要となる仕事が入 るとは限りません。試用期間が短すぎるので試す にも試せない。1カ月もの期間がもらえたことで な試用が行え、 十分に吟味できました」。 営業担当の対応も良く、 試用期間中の操作など に関する相談も、 時には同社まで足を運んで聞い てもらえたという。「親身な対応で、 当社のやりた いことに寄り添って共に考えてくれていると感じ たのも、 導入決定の理由の1つです」(藤岡課長)。 ’ /ゞぷ ベロ冒:□/二攣疇冒誓`` 短時間でも三□冒/言 忍パ危三ダ峰ロニロ なじ 現在、 DPA Proを導入して約半年だが、 同製品 避けては通れない課題でした」(藤岡課長)。 への期待感はすでに社内で高まっているという。 籐岡課長は、 新幹線車両で採用されているホロ の製造で動画マニュアルの作成を進めているが、 従来の作業手順書の欠点がしっかり補えるという そうした課題を抱えていた2018年10 月、 同社 ごたえを感じている。 はたまたま訪れた展示会場でDPA Proの存在を知 ホロの製造工程の中には、 布にハサミで切込み った。同製品を提供するペガサスミシン製造と を入れる作業があるが、 切り込みの長さやハサミ 入検討を進める中で、 同社はDPA Proならではの を入れる個所にはバラッキが出がちだという。こ 魅力を実感じ、 今年3月には正式に採用した。「選 うしたバラッキの発生を矯正するにも、 書類形式 定の決め手となったのは、 操作画面を左右2分割 の作業手順書では限界があった。「この部分からこ して同一の作業を行う熟練者と若手の動画を並べ の角度でこの方向にハサミを向けて切る、 と文章 て表示し比較できる動画比較機能があること、 動 で説明されても、 すんなり理解できる人はほとん 画マニュアル作成のための専用カメラを用意する どいません。その点、 動画マニュアルなら見れば 必要がなく、 すでに持っている市販カメラで対応 目瞭然です」(藤岡課長)。現場の若手作業者に できることなどでした。また、 作成した動画マニ は、 見たいときに見たい作業個所 に検索し ュアルからExcelの作業手順書を簡単に出力でき、 て確認できることや、 動画に音声も入っているの さらにそこから動画を動かせる(図1)。さまざま で耳からも作業に関する情報が得られることなど な機能が1つのソフトで対応できているところに をメリットとして感じてもらえているという。 も惹かれました」(藤岡課長)。 品質保証部の田中敬氏(写真4)は、 ちょうど 正式導入前に試用できるサー ビスを利用したこ DPA Proでの動画マニュアル作成作業に携わり始 4
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動画マニュアルの活用で効率的な現場指導と確実な技能伝承を狙う めたところだ。「実際に操作するまでは難しそうだ 写真4 田中敬氏 という抵抗感がありましたが、扱いに慣れた人に 付き添ってもらって操作方法などを指導してもら うと、30分ほどで動画をコマ割りにして並べる程 度の作業は何とかできるほどになりました」(田中 氏)。 当初DPA Proに抱いていた先入観も、 1度 の使用で払拭されたという。 一方、工作機械分野の製造に関わっている山根 氏は、DPA Proを工作機械向けカバー の組立工程 の動画マニュアル作成に利用しはじめている。 工作機械向けカバ ー の製造では鋼板の曲げや穴 あけなどの板金加工の後に組立てを行うが、その 際に用いる部品点数は最大で300個程度と多い。 労 しかも、大きさや長さが異なる多種多様なねじゃ 働活 リベットを、それぞれ定められた位置に取り付け ていく必要がある。 部品選択や取付位置の把握は DPA Proは、動画マニュアル作成ツ ー ルとして 非常に煩雑なものとなり、 ミスも起こりやすくな 社内で利用拡大を図るのが当面の目標だが、将来 るという。「こうしたところが動画マニュアル化で 的には同製品に備わるさまざまな作業分析機能も きれば、教える側も教えられる側も非常に楽にな 活用していく方針だ。 るし、理解も早くなります」(山根氏)。 現在、どの企業も課題として抱えているように、 また、例えばシ ー ル材を延ばす作業も、これま も労働生産性を高めていくことの必要性をひ では「グ ー ツと塗る」など、擬音に頼ったニュア しひしと感じている。「われわれのような大きくな ンスを表現するだけの伝わりづらい指導になりが い企業ではこれを意識しないと業績を上げること ちだったという。「使用するシ ー ル材の分量や延ば はできません」(藤岡課長)。 同社はその実現にも す速度、力加減なども、動画マニュアルを使えば DPA Proが強い味方になると考えている。 「DPA 従来に比べてかなりわかりやすく伝えられます」 Proを使えば、労働生産性の向上に欠かせない作 (山根氏)。 業時間の標準化にも役立ちます。 DPA Proの動画 ただ、動画マニュアルを作成する中で多少の気 を作業単位で分割する機能を用いれば、ある作業 がかりがないわけではない、と山根氏は明かす。 にかかる時間が正確に割り出せます。 これを利用 「軍手を装着する現場でパソコンなどを操作して動 すれば、その作業の標準時間を決定できる。 これ 画マニュアルを見てもらえるのか、という思いが は管理者側の人工配分を考える上でも活用できま をよぎる瞬間もあります。 しかし、当社の技能 す」(藤岡課長)。 やノウハウを残す意味でもこれはやらなければな また、品質保証部では後々の取組みとして、製 らないこと。 それゆえ、若手が便利だと感じ、自 品に不具合が出たときに製造工程でどのよう 然と使いたいと思ってもらえるものに仕上げなけ いが出たのか、DPA Proの動画比較機能を用いて ればなりません。 これは、われわれ作成者の仕事 比較・分析するといった活用も検討中だ。 実際、 です。 若手の意見をじっくりと吸い上げながら丁 同社では、今後 DPA Proの活用の範囲が社内で広 寧に作り上げ、 立場が上の者が自ら率先して使う がっていくことを見込んで、アカウントを新たに 姿を見せることが重要だと肝に銘じています」(山 取得することも予定しているという。 根氏)。 製造部門の中核的な役割を担う熟練作業者らが いずれ退職し、若手らが彼らの製造技術やノウハ ウを引き継がなければならない時が必ずやってく 5
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るという現実を、 同社はしつかりと直視している。 「きたるべき世代交代のためにも、 われわれが企業 の財産ともいえる技能をわかりやすい形で残さな ければなりません。 DPA Proを現在の業務に役立 てることはもちろんですが、 将来を見据えた運用 にも大きな期待を寄せています」と、 藤岡課長は 意気込みを示す。 (編集部)