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DX時代のタブレットの現場活用法 情報端末だけじゃもったいない!これからは機械操作もタブレットで

ホワイトペーパー

IDEC セーフティコマンダTM HT3P形を活用した、DX時代の工場や倉庫、物流施設でのタブレット活用をご紹介

PCやスマートフォンと同じく、1人一台が当たり前の時代になりつつあるタブレット。工場や倉庫、物流施 設などの現場でも活用されているケースが多く見られるようになり、帳票や日報の記入やマニュアル閲覧など 現場の「情報端末」として欠かせなくなっています。タブレットも高性能化が進んでおり、単に情報を見るだ けではもったいない。もっと便利に活用するため、タブレットで現場にある機械や設備の操作もできるように
しよう。そんな動きが出てきています。しかしそこには現場で使う産業用途ならでは課題が大きく立ちはだかっ ています。それが「安全」です。現場安全のスペシャリストであるIDECは、タブレットに安全機能を付与す る安全ユニット「セーフティコマンダTM HT3P形」と、それを使ったソリューションを提供しています。今回は、 セーフティコマンダTMを活用した、DX時代の工場や倉庫、物流施設でのタブレット活用をご紹介します。

このカタログについて

ドキュメント名 DX時代のタブレットの現場活用法 情報端末だけじゃもったいない!これからは機械操作もタブレットで
ドキュメント種別 ホワイトペーパー
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取り扱い企業 IDEC株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

このカタログの内容

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セーフティコマンダ™ HT3P形 DX時代のタブレットの現場活用法 情報端末だけじゃもったいない! これからは機械操作もタブレットで IDEC セーフティコマンダ™ HT3P形 PCやスマートフォンと同じく、1人一台が当たり前の時代になりつつあるタブレット。工場や倉庫、物流施 設などの現場でも活用されているケースが多く見られるようになり、帳票や日報の記入やマニュアル閲覧など 現場の「情報端末」として欠かせなくなっています。タブレットも高性能化が進んでおり、単に情報を見るだ けではもったいない。もっと便利に活用するため、タブレットで現場にある機械や設備の操作もできるように しよう。そんな動きが出てきています。しかしそこには現場で使う産業用途ならでは課題が大きく立ちはだかっ ています。それが「安全」です。現場安全のスペシャリストであるIDECは、タブレットに安全機能を付与す る安全ユニット「セーフティコマンダ™ HT3P形」と、それを使ったソリューションを提供しています。今回は、 セーフティコマンダ™を活用した、DX時代の工場や倉庫、物流施設でのタブレット活用をご紹介します。 1
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セーフティコマンダ™ HT3P形 目 次 ● 世界に広がるタブレット ペーパーレスなど現場利用も定着 …………………… 2 ● タブレットが現場利用に適している理由  ………………………………………… 3 ● 現場の情報端末から操作端末へ範囲拡大 ……………………………………… 4 ● 操作利用へ立ちはだかる「安全」の壁 ………………………………………… 4 ● タブレットに安全機能をプラス セーフティコマンダ™  ………………………… 5 ● セーフティコマンダ™導入事例4選  ……………………………………………… 5 •ロボットシステムインテグレータ ……………………………………………… 5 •機械部品メーカー  …………………………………………………………… 6 •電子機器メーカー  …………………………………………………………… 6 •加工機械メーカー  …………………………………………………………… 6 ● 安全な自動化とタブレット活用を実現するセーフティコマンダ™………………… 7 世界に広がるタブレット ペーパーレスなど現場利用も定着 タブレットの歴史を紐解くと、初代iPadが発表されたのが2010年。サンフランシスコで行われたAppleの製 品発表会でスティーブ・ジョブス氏がiPadを手に登場し、その瞬間からタブレットコンピュータの歴史がスター トしました。それまでもタッチパネル搭載のモバイルコンピュータは存在しましたが、新型のコンピュータ、モバ イル端末として「タブレット」が市民権を得たのはこの時が最初です。それからすぐにAndroid OSを搭載した タブレットも登場し、パソコン、スマートフォンに続く第3のモバイルできるコンピュータとして世界中に普及して 今にいたります。 世界的な調査会社IDCによると、2020年の世界タブレット出荷台数は1億4600万台。前年比13.6%増となっ ています。2010年代初頭のタブレットのブームが過熱気味だった頃に比べて落ち着いてはいますが、年間で1 億5000万台近いタブレットが流通し、世界で着実に広がっています。日本国内に限ると、JEITA(一般社団 法人電子情報技術産業協会)統計によると、2020年度のタブレット端末国内出荷実績は1454万台(前年度 比160.2%増)。2012年度の統計開始以来、最多を記録しました。コロナ禍という特殊な背景とそれによる特 需があったとは言え、市場は急拡大しています。 国内タブレット出荷台数 1600 1400 1200 1000 800 600 400 200 0 2012 2020 *)JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)統計に基づきます。 2
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セーフティコマンダ™ HT3P形 近年、タブレットは工場や倉庫、物流施設、建設や店舗作業などの現場作業で急速に導入されています。 それまでの紙の帳票への手書き入力では書き間違いや書類の紛失、紙に記載した内容をPCに入力する手間な どがかかり、社会のペーパーレス化という追い風もあって広がっています。例えば倉庫内作業者の勤怠や作業 管理では、手書きの日報や作業記録等がタブレットに置き換っています。紙の分厚い作業マニュアルを持ち歩 かず、タブレットで表示して確認する。そんな姿が日常になっています。ほんの10年前までは紙が当たり前であっ たものが、いまではペーパーレスが常識。この流れは今後も続くのは間違いないでしょう。 タブレットが現場利用に適している理由 タブレットの登場当初、あくまでコンシューマ製品として発売され本体価格も高かったこともあり、現場への 導入は難しいとされてきました。しかし普及しはじめてみると、端末価格もこなれてきて、開発環境も整ってきま した。加えて、現場利用では落としても壊れない、粉塵でも大丈夫なタフなものでなければならないという古く からの習慣があり、それが現場導入を阻んできましたが、先進的な現場で実験的にタブレットを使ったところ、 汎用タブレットでも十分に現場で使えるというケースが相次ぎ、そこから一気に広がっていきました。 タブレットの現場利用が広まった要因 ①端末価格の安さ 第一に、端末の価格が安く、調達も容易ということが挙げられます。タブレットは本当に安いものなら1万円 を切る価格から手に入れることができます。パソコンやスマートフォンよりも低コストで、汎用品で数の調整も効 きやすいというメリットがあります。 ②開発企業、エンジニア、開発環境の整備 システム開発に関しても、すでに多くの開発キットが広く流通しています。開発できる企業やエンジニアも数多 く存在し、開発環境も整っています。 ③導入が容易 情シスの負担も軽減 管理面においてもセットアップが簡単。基本的にはネットワークにつないで使うものなので、日々の管理や紛 失などにも対応しやすい。情報システム部門や資産管理面でも管理のしやすさが挙げられます。 ④操作性はスマートフォンと同じで使いこなしが簡単 実際に現場の業務で使う場面においても、作業者のほぼすべては日常的にスマートフォンを使っていて直感 的な操作や表示には慣れ親しんでいます。そのためタブレット利用に対する抵抗感や嫌悪感は少なく、操作も お手のもの。すぐに使いこなすことができ、運用面でも受け入れられる土壌がすでに整備されています。 タブレットは、調達からシステム開発、管理、運用面のいずれにとっても利点が多く、企業としても導入しや すいため、さまざまなアプリが開発され、多くの現場で広がっているという背景があります。 3
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セーフティコマンダ™ HT3P形 現場の情報端末から操作端末へ範囲拡大 とは言え、現在の現場でのタブレット活用法は、本来タブレットが持つ能力の10分の1も発揮できていない のが実態ではないでしょうか?高性能なコンピュータであるにも関わらず、いま使われているのは簡易的なデー タの入出力と表示のみ。汎用的な情報端末として扱われています。 しかし性能的にはタブレットでできることはもっとたくさんあり、いま広がり始めているのが、現場の機械や設 備を動かす操作端末としての使い方。機械に取り付けられているタッチパネルの代替としてタブレットを使おうと いうこと。PLCをはじめ制御機器との連携やそのための開発環境も整備されており、単なる情報端末から情報 端末+操作端末へ。もっとタブレットの活用範囲を広げて行こう。そんな動きが進んでいます。 特にローカル5Gで現場でも安定した高速無線通信ができるようになること、AGVやAMRの導入の広がり、 台車付き架台に乗って柔軟に設置場所を変えられるようになるロボットシステムや作業システムなど、建屋内を 柔軟に動く機械や設備が増え、モバイル端末ながら高性能なタブレットのメリットは大きく、さらなる活用が期 待されています。 操作利用へ立ちはだかる「安全」の壁 操作端末としてタブレットを使おうと言っても、実際に工場や倉庫、物流施設の機械や設備をタブレットで 動かすには大きなハードルがあります。それが「安全」です。 労働安全衛生法によって産業用の機械や設備を作るメーカー、それを設置・据え付ける企業、導入して使 うユーザーのいずれに対しても、安全に利用できるようリスクアセスメントが努力義務化されています。さらに操 作端末については、 ISO/IEC の安全規格の観点から、機械をすぐに止めることができるよう非常停止用押ボタ ンスイッチやイネーブルスイッチなどの安全機器を搭載することが求められています。  操作機能を代替しタッチパネルを操置き換えるには、タブレットでも同等の安全機能を付与する必要があり、 そこが大きな壁となっています。そこを無視してタブレットに操作機能を組み込んで機械を操作しているケースも たまに見かけますが、それは労働災害につながる恐れがあります。実際に事故が起きており、そうした利用は 避けなければなりません。 4
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セーフティコマンダ™ HT3P形 タブレットに安全機能をプラス セーフティコマンダ™ 現場活用が広がるタブレットと、それを操作端末として使うための安全機能の拡充。そんな課題を解決し、 現場でのタブレット活用を簡単に実現するものとしてIDECが開発したのがセーフティコマンダ™「HT3P形」で す。セーフティコマンダ™は、タブレットを挟み込んで固定するユニットに、非常停止スイッチと3ポジション式イ ネーブルスイッチが組み込んであり、タブレットに外付けして安全機能を付与するセーフティユニットです。タブ レットに取り付け接続するだけで、容易に安全化を行え、タブレットを活用することができます。 + = ? タブレット 安全機器 + = タブレット セーフティコマンダ™ セーフティコマンダ™事例4選 発売以来、タブレットの現場活用に役立つ便利ツールとして広がっています。ここでは、いくつかの活用 事例をご紹介します。 ①ロボットシステムインテグレータA社 【ティーチングペンダントのタブレット化で開発コスト削減】 A社は、マテハンを得意とし、物流倉庫に対してロボットやAGV等の自動化システム導入の提案を行ってい るロボットシステムインテグレータ。AGVを使った自動化システムを作る際、これまではティーチングペンダント や操作パネルを自社開発していました。しかし開発にかかるコストと工数が大きく、納品後の交換部品のストッ ク、部品の廃止対応などの負担が大きいことが課題でした。そこでA社は、ティーチングペンダントと操作パネ ルをタブレットに一新し、安全機能を追加する目的でセーフティコマンダ™「HT3P形」を採用。ハードウェア 設計がなくなり、開発工数は大きく低減。さらには市販のタブレットなので調達や在庫管理も簡単になりました。 5
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セーフティコマンダ™ HT3P形 ②機械部品メーカーB社 【複数台のタッチパネルの機能をタブレットに集約】 機械部品メーカーのB社は、保有する加工機の操作盤として1台ずつタッチパネルを設置していました。作業 員からはタッチ操作は好評でしたが、一方で操作頻度が低く、コストの割に稼働率が低いという課題がありま した。そこでタッチパネルの機能をタブレットに集約し、ソフトウェアのなかで操作する機械を切り替えて複数台 を1台のタブレットで操作できるようにしました。もちろん、現場に必要な安全機能もセーフティコマンダ™によ り担保しています。これによりタッチパネルが不要になって設備コストを下げることができました。 ③電子機器メーカーC社 【既存のタブレット利用に機械操作を追加】 電子機器メーカーのC社は、数年前から帳票の紛失や書き間違いなどの問題が発生し、現場のペーパーレ ス化に取り組み、紙の作業指示書や手書きの工程管理表を止め、タブレットに置き換えました。さらなる自動 化に向けて、今度はそのタブレットに機械を制御する機能を付与しようということになり、その安全機能としてセー フティコマンダ™HT3P形を採用しました。既存のタブレットの使い勝手をそのままに安全機能を付与できまし た。 ④加工機械メーカーD社 【操作盤のタブレット化で新たな価値創出】 加工機械メーカーD社は、自社の加工機のDX対応、デジタル化に対する付加価値をどうつけるかが課題となっ ていました。そこで通常の操作盤に加えて、タブレットをコントローラ化したユニットをオプションとして提供。  他社との差別化に成功しました。その際のタブレットにセーフティコマンダ™HT3P形を活用しています。 6
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セーフティコマンダ™ HT3P形 安全な自動化とタブレット活用を実現するセーフティコマンダ™ 製造業や物流業は人手不足が深刻化しており、より生産性を上げていく必要があります。タブレットはモバ イル端末として人に寄り添って効率を高め、その導入効果はすでに実証済み。DXやデジタル化の進展にともなっ て、工場や倉庫、物流施設等でのタブレットの活用領域は確実に広がっています。特にロボットやAGV・ AMRなど、工場や倉庫、物流施設で導入が盛んに行われている先進的な機械や設備では、すでにタブレット で動かすものも出てきており、タブレットを操作端末とした自動化は、今後さらに進んでいくと見込まれています。 そうした自動化の一方、守らなければいけないのが「安全」です。事故やトラブルは、それだけでムダと損 害を発生させます。人や機械を損なうことのない「安全な自動化」は、作業を止めず、ムダを最小化する一番 の方法です。IDECは、制御と安全の専門メーカーとして、工場や倉庫、物流施設のデジタル化と安全な自動 化を実現に向け、セーフティコマンダ™HT3P形を活用したタブレット活用ソリューションを提供しています。  ぜひお試しください。 HT3Pの詳細はこちら 7