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スリップリングとは、回転している構造物に対して信号や電源を供給する回転コネクタです。 使用により配線のねじれや断線を防ぎ、無制限の回転が可能となります。
ムーグのスリップリングは温度測定(熱電対)での実績も豊富です。
#スリップリング,#温度測定,#スリップリング使用例,#印刷機,#熱電対
このカタログについて
ドキュメント名 | 【スリップリング ケーススタディ】工業用印刷機・温度測定 |
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ドキュメント種別 | 事例紹介 |
ファイルサイズ | 292.3Kb |
登録カテゴリ | |
取り扱い企業 | 日本ムーグ株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧) |
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このカタログの内容
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【スリップリング事例集】
工業用印刷機における温度測定
【背景】
⼯業⽤印刷機ではインクを乾かすためにヒーターとその温度を制御するセンサーをローラーに設置する必要があ
ります。ローラーは連続回転する為、電源線と信号線を配線する際に⼯夫が必要になります。
【課題】
連続回転する回転体の先に単に電源と信号の配線をすれば、ケーブルはねじれを起こし最終的には千切れ
てしまいます。またこのケースの場合は温度測定が必要であり、温度測定の信頼性を考慮し熱電対を選択す
ることが多くあります。スリップリングを介して熱電対回路を挿⼊させた場合に正確な温度測定が⾏えるか疑問
を抱くユーザは多く存在します。
東京都武蔵野市吉祥寺本町 電話番号: 0120-609-143
⽇本ムーグ株式会社 1-20-1 吉祥寺永⾕シティプラザ 4F メール: mcg.japan@moog.com
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課題のポイント
1. ヒーター⽤の電源、センサーの配線の確保
2. 温度測定(熱電対)の設置
3. スリップリングの信頼度
【解決】
スリップリングを使⽤する事で連続回転における配線の問題を解決することが出来ました。また温度測定(熱
電対)において多数の実績があり、信頼度の⾼いムーグ製スリップリングを採⽤する事は装置全体の価値を
⾼めることにも貢献しています。
当社のスリップリングは熱電対と使⽤することが可能です。スリップリングを使⽤することにより、ヒーターの電源供
給はもちろんの事、回転体の先に組み込まれた熱電対の電気信号を回転体から静⽌体に取り込むことで温
度測定を可能にしました。
解決のポイント
1. スリップリングを使⽤する事で電源線、センサーの配線に関して対応可能
2. スリップリングは熱電対も使⽤可能
3. 数多くの実績があるため信頼度も⾼い
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この課題を解決した製品の紹介
当社のスリップリングは、ほぼ全ての型番において熱電対対応をしています。
尚、出荷時より熱電対を取付けたオプションも提供可能です。主に K 熱電対(アルメル・クロメル)での実
績が多数あり、その他の熱電対も可能です。 オプションとして取付ける場合、⼜は購⼊後に配線処理をさ
れる場合、共に可能ですので詳細はお問合せください。
スリップリングの採⽤例
AC4598 中空型スリップリング
半導体製造装置に組み込まれた実績あり
K 熱電対
EC3848 ⾼速型スリップリング
エンジン内部の温度測定に使⽤された実績あり
K 熱電対