導入事例「石油・ガス　EPLAN でエンジニアの作業時間を節約」

EPLAN-efficient engineering. EPLANを連携強化のプラットフォームに 日本の横河電機は、石油・ガス生産設備の自動制御を専門に行う企業で、工程 の自動化（計測・制御）、安全、サンプリングの高度なソリューションを提供して います。掘削から、輸送、保管など、発電所や石油化学工場などのエンドユーザー に届くまでの全工程を支えています。 「制御盤、ネットワーク、アプリケーションの開発が当社の主力事業ですが、それに加えて、日 に日に需要が高まるお客様の工程最適化を、付加価値として提供しています」と説明するのは、 オランダのアマースフォートにある、Yokogawa Electric（ Europe） B.V（. 以下、ヨコガワ）のハー ドウェアエンジニアリング統括部統括スーパーバイザーです。ハードウェアエンジニア 15人から なる同部署では、新たに構築されたシステムや、既存のシステムのアップグレードおよびマイグ レーションのソリューションを開発しています。 横河電機は、非常に専門性の高い業界におけるシステムのマーケットリーダーです。「当社の作 るシステムは規模が大きく複雑です。また、石油・ガス産業では当然ながら安全が第一なので、 工程をシミュレーションして広範囲にわたるテストができるよう、すべてのシステムについて完全 なコピーを作っています。ですから、システムを稼働させる前にオペレータを十分に訓練すること が可能なのです。これらはすべて、導入をスムーズかつ迅速、安全に行う手だての一環です」 と担当者は説明します。 CAS02・09/13_J

石油・ガス 無駄なルーティン業務が なくなる 標準化で競争力を強化 ヨコガワのような、専門性の高いニッチプレーヤーでさえ、競争の高まりを感じているよ うです。「世界のどこにでも容易に仕事が流れていくようになった今、私たちのしている仕 事を誰かがインドですることも可能であり、お客様にとってはそのほうが安上がりでしょう。 しかし、エンジニアリングの外注というのは、システムの構築とサービスの提供を現地で 行う都合上、難しいことが多いのです。その意味で当社は、ここヨーロッパにおいて、 一層の競争力を誇示できなければなりません。当社が時間と費用を節約できるツールを探 しているのは、そのためなのです。エンジニアリングの分野には、改善の余地がたくさん ありました。作図、リスト作成、ドキュメンテーションなどを、すべて手作業で行っていた のです。当社が最も力を入れているのは、これまで培ってきた土台を簡単に再利用できる よう、作業方法の標準化を進めることです」 業界特有の要件 ヨコガワは、EPLANのエンジニアリング・ソフトウェアを選定しました。その理由について 担当者はこう説明します。「疑いの余地なく、当社にぴったりでした。当社のエンジニアリ ングは大部分が電気工学系なのですが、EPLANも同じ分野を出発点とするからです。電 気工学エンジニアの多くは EPLANのソフトウェアになじみがあるため、使いこなせる人材 を集めるのも容易でした。こうして EPLANが、当社の求める標準化ツールとして最高だ という結論に至ったのです。EPLANのパッケージは、大部分において、当社の作業方法 に合わせて構成してもらうことが可能です。まだ石油・ガス産業で求められる工程、改定 管理、文書構造に 100％適合しているわけではありませんが、EPLANならきっと私たち の希望に耳を傾けてくれるだろうと信じています。他の業界において、すでにそうした実 績を残しているからです」 世界中のプロジェクトで連携 横河電機は、世界中に事業拠点を持つ国際企業です。同社が作業方法の標準化に踏み切っ た大きな理由は、プロジェクトでの相互連携でした。「標準化の効果を最大化するためには、 すべての事業拠点が参加することが重要でした。それが困難だったこともあります。私た ちの関心は、効率性の向上とコミュニケーションでした。しかし、話をしていくうちに、イ ンドとシンガポールの拠点が、それよりも、知識の組み込みに大きな関心を持っているこ とがわかったのです。インドとシンガポールでは、大人数を従えたプロジェクトが行われて おり、経験が浅いメンバーも多かったので、もっともです。結局、効率性向上と知識の組 み込みの 2つが、標準化とEPLANのソフトウェアによって同時にかなえられ、まさに一石 二鳥でした」 2

連携の強化 日本の経営陣もEPLANの導入について速やかに納得してくれました。そして EPLANの ソフトウェアは、徹底したテストを経て、1年半という記録的なスピードで導入されたので す。ただし、これには双方での調整が必要でした。担当者はこう言います。「横河電機は、 たとえ国境を越えても、事業拠点同士のコミュニケーションが迅速・緊密です。たとえばド イツの当社社員と現地の EPLANのアカウントマネジャーとの間で何らかの話し合いが行わ れた場合、ここオランダの EPLANアカウントマネジャーにも話を通しておいてほしいので す。その点 EPLANは、当社のコミュニケーションスピードに、追いつけ追い越せで対応 してくれました！ EPLANは、当社のことを本当に親身に考え、今後も適応に努めてくれる つもりなのだと実感しました」 エンジニアリングらしい仕事に専念できる 担当者は続けます。「ヨーロッパとアジアの当社エンジニアにしてみれば、EPLANの導入 によって、仕事の進め方がこれまでと大きく変わります。その時々に応じた対応が減り、あ らかじめ定義された業務プロセスで仕事を進めることが増えるのです。慣れるのに苦労す る人もいますが、EPLANのおかげで、エンジニアの仕事がより、やり甲斐のあるものになっ たのは幸いです。エンジニアが、エンジニアらしい仕事に専念できるようになり、無駄なルー ティン業務はなくなりつつあるのです。また、土壇場で急な変更があったために、何十も の拠点で変更手続きが必要になるといった事態は、過去のものとなりました。ワンクリック の操作で、14日分の作業を節約できるのです。おかげで、プロセスが進んだ段階でクラ イアントが急な意思決定をしても、より迅速に、柔軟に対応できるようになりました」 最低 30～40％の作業時間節約 標準化の当初の目的だった、開発プロセスの効率化はとっくに達成され、それ以上の効果 が出ています。担当者はこう言います。「EPLANのおかげで、当社のエンジニアは、作 業時間を、少なく見積もっても約 30～ 40％節約しています。しかしまだまだ、EPLANソ フトの可能性をフルに活用しているとは言えません。たとえば、ドキュメンテーション。プ ロジェクトのたびに何百もの文書を作成しなければならないことが多いのですが、EPLAN を使ってこれを自動化すれば、60％の時間節約は間違いないでしょう」 3

石油・ガス EPLANでエンジニアの作業時間を節約 サプライチェーン全体の連携 効率性向上はすばらしいことですが、担当者は、EPLANの最たる役割は連携強化のツールとしての役割だと考えています。連携 強化の効果はすでに、エンジニアたちの間にも、各拠点の間にも現れているようです。「エンジニアリング以外の分野でも活用を検 討しています。たとえば、購買部門と販売部門の間でシステムをリンクし、データのやり取りができるようになれば、大きなメリット が期待できると思うのです。もし私に裁量権があったら、連携を横河電機にとどめておかないでしょう。標準化は、プロセスチェー ン全体に適用できるはずです。顧客企業やサプライヤー企業の重要担当者と時間を共にし、今どんな状況ですか？ どうしたらもっと 効果的にサービスを統合できるでしょうか？ といったことを話し合うのです。これにはもちろん、当社が使用するヨーロッパのキャビ ネットのメーカーなども含まれます。作業方法をもっとうまく調和させることができれば、一緒にコストを削減することが可能になりま す。これに本気で取り組めば、究極的には品質も上がるでしょう。ヨーロッパにおける競争力もつくはずです」 EPLAN Software & Services 株式会社 〈本社〉 〒222-0033 横浜市港北区新横浜2-5-11 金子第1ビル7階 T e l： 045-274-7904 Fax： 045-274-7905 Email： info@eplanjapan.jp URL： www.eplanjapan.jp 作成元 EPLAN Software & Service Belgium EPLAN Software & Service Netherland CAS02・09/13_J