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導入事例「即戦力の人材育成を目指し、 最先端の環境で最高の実習を実現する」JoyWatcher

事例紹介

国内トップシェアの情報系と制御系を統合した 工程監視構築ツール【SCADA/HMI】 JoyWatcher 宮城県工業高等学様 導入事例

JoyWatcherが学校教育現場に導入された。JoyWatcherとしては、初めて学 校教材として導入されたのである。学校教育現場は、予算やスタッフの関係で、最 先端技術を実習で使うといったことはなかなか難しく、そのためには、解決しなけれ ばならない問題がたくさんある。しかし、宮城県工業高等学校では、電子機械科 の実習にJoyWatcherを導入し、2007年度から活用を開始した。これは、文部科 学省、経済産業省が連係した事業クラフトマン21の対象校として認定されたこと から始まる。

◆課題
・物作りを軸に、即戦力の人材を送り出したい
・最先端の環境で最高の実習を実現する
◆成果
・子供たちの目の色が変わった
・即戦力の人材育成

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このカタログについて

ドキュメント名 導入事例「即戦力の人材育成を目指し、 最先端の環境で最高の実習を実現する」JoyWatcher
ドキュメント種別 事例紹介
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取り扱い企業 ジェイティ エンジニアリング株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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先生に夢を与えて 即戦力の人材育成を目指し、 くれるのが生徒 最先端の環境で最高の実習を実現する  丹野先生は「私たちに夢を与えてくれるのが生徒な  JoyWatcherが学校教育現場に導入された。JoyWatcherとしては、初めて学 んです」と言い切る。丹野、加藤先生が今描いている 校教材として導入されたのである。学校教育現場は、予算やスタッフの関係で、最 夢は、生徒達の発想に学びながらJoyWatcherの適用 先端技術を実習で使うといったことはなかなか難しく、そのためには、解決しなけれ 範囲を広げること。本年度は温度を監視対象としての ばならない問題がたくさんある。しかし、宮城県工業高等学校では、電子機械科 授業になっている。しかし、来年度以降、さらに監視 の実習にJoyWatcherを導入し、2007年度から活用を開始した。これは、文部科 対象を増やした実習を考えていこうというのである。 学省、経済産業省が連係した事業クラフトマン21の対象校として認定されたこと 宮城県工業高等学校 電子機械科の卒業生の多くはシーケンス系のメンテナ から始まる。 ンス企業への就職者が多いという。  コンピュータ制御では、ドライバーがいつも問題と http://www.mext.go.jp/b_menu//shingi/chukyo/chukyo3/ なる。OSが変わるとドライバーが動かない。シーケ siryo/004/06091413/005/017.htm ンサーは使えるのに、といった状態である。しかし、 ものづくり人材育成のための専門高校・地域産業連携事業(クラフトマン21) JoyWatcherが使えるようになれば、このような問題 に頭を悩ませる必要もなくなる。見方を変えれば、シ 文部科学省  クラフトマン21は3年間の時間を掛けての取り組 (1)我が国の製造業を中心とした経済発展は、工業高校等の専門高校が現場を担う人 ーケンサーが分かる人材は、SCADAを導入している みである。新しい取り組みが始まってまだ半年、いや 材を育成し、現場の高い技術力を維持・強化に貢献したことが大きな要素である。 企業にとって、即戦力に近い人材ということになる。 夏休みを考えると3ヶ月しか経っていないので、導入 (2)近年、産業社会の技術革新が急速に進む中で、高度な実践技術力への企業ニーズ  両先生が望んでいた「即戦力の人材育成」が実現さ 大正 2年 2月 7日 宮城県立工業学校創 の効果を計ることは難しい。しかし、わずか3ヶ月だ が高まっている。加えて、大量の熟練技術者が定年退職時期を迎える「2007 年問題」れるということでもある。 立 や人口減少社会における若者のものづくり離れが深刻化する中で、技術の継承やも 生徒の柔軟な発想があれば「JoyWatcherを活用して が、確実に生徒たちの実習への取り組み姿勢が変わっ 創立時は、機械科・電気科・工芸科設置のづくり人材の育成が喫緊の課題となっている。 いろいろなものを作るといった課題研究も可能になり で定員240名。 http://miyagi-てきているという現状を考えると、2年後、3年後が (3)このような課題に適切に対応し、我が国の国際競争力の維持・強化や地域経済活性 ます。近い将来、ISO14001取得を目指せるように、 th.myswan.ne.jp 大変に楽しみである。それ以上に、JoyWatcherに 化を図るためには、ものづくりを支える専門的職業人の育成が急務である。 部屋の温度を監視し、ドアや窓の自動開閉システムを /index.htm (4)このため、専門高校と地域産業界が連携(協働)して若手ものづくり人材を育成する 慣れた生徒たちが企業に入ってどのように物作りに取 作り出す生徒が出てくるのではと期待しているのです」 『誠実・節度・創造を校訓とし、一般教ための取組を実施する。(5)本取組は、「経済成長戦略大綱」(平成18年6月22日経 と丹野先生。 り組んでいくのかをしっかりと見届けたいと思うのは、 養を高め、専門的な知識・技術の習得を済財政諮問会議)や「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」(平成18 丹野、加藤先生だけではないだろう。 年7月7日閣議決定)に主要施策として位置づけられるとともに、「中小企業のものづく 図るとともに、勤労を愛好し、旺盛な責 り技術の高度化に関する法律」(平成18年4月26日法律第手O十三号)に、企業と学 任感と自律・協同の精神を養い、社会の 校の連携による人材育成が国の施策とされたことを受けたものである。 発展に寄与する心身ともに健全な工業技 術者の育成を目標とする。』を教育目標  という5項目の趣旨のもと、文部科学省が中心になって、平成19年度に立ち上げた、もの に掲げる工業高等学校である。現在は、 づくりを支える将来の専門的職業人(文部科学省)及び地域産業界のニーズに応じた職 業人の育成(経済産業省)を実現するため、専門高校と地域産業界が連携(協働)したも 機械科、電子機械科、電気科、インテリ のづくり人材育成のための事業である。 ア科、化学工業科、情報技術科の6科を 持っている。全校生徒943名(女子 157名)。 ●物作りを軸に、即戦力の人材を送り出したい ●最先端の環境で最高の実習を実現する ●JoyWatcher ●子供たちの目の色が変わった ●即戦力の人材育成
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物作りを軸に、即戦力の の人材育成を始めようというのがこの事業の骨子であ うか。しかし、前述したように、学校現場を見ると教 整頓が当たり前の製造現場がそのまま学校の中に持ち ることを考えれば、乗らない手はない。ことに工業高 材や施設の面で、必ずしも企業現場にすべてがフィッ 込まれている印象さえ受けるのである。 人材を送り出したい 等学校ではなおさらのことだ。 トしているわけではない。 「自主性を重んじることは大切だと思います。しかし、  そんな状況の中、丹野先生、加藤先生の前に現れた  文部科学省の研究指定校になれば予算も付いてくる 自主性を重んじるということと、放任するということ 「最近、企業の就職担当者の方から、明るく、元気で、 のが、20年以上も、同校の実験設備や、IT関連の機 ので最新の設備を導入できるのだが、そうでなければ、 の違いをしっかり認識していないと、人材育成は難し 素直な人材を、といわれることが多くなっていました。 器を納入していた(株)エンジニア・サイエンス社で 古い設備を使うというのが通例である。同校もご多分 いでしょう」(丹野先生)。 学校で教えられることには限界があり、基礎学力が中 あった。両先生は、クラフトマン21応募の件を含め に漏れず、最先端の機器導入は見送らざるを得なかっ 心にならざるをえません。しかし、やはり物作りの即 同社と協議を重ねることで、JoyWatcherと出会うこと たという状況だったのだろう。 戦力となる力を付けて送り出したいというのが私たち になる。 「SCADAシステムは、企業現場では当たり前のシス 子どもたちの目の色が 教員の思いなのです」と開口一番、宮城県工業高等学  宮城県内では4校がクラフトマン21の指定を受け テムとしてかなり普及していることを知れば知るほど、 変わった実習授業 校生徒指導部部長の丹野高雄先生は語る。教員歴21年 ているが、他の3校は、その中心が、インターシップ 授業で使いたいと思うようになりました。もちろん、 のベテラン先生だ。 への取り組みであることを考えると宮城工業高等学校 最新の技術に関しては企業に入ってから企業研修で習  物事何でもそうだろうが、最初の5分が重要とはよ  とはいえ、基礎をないがしろにするわけにはいかな が取り組もうとしていることの先進性がはっきりと見 得することになると思いますが、最先端の入り口をな く言われる。企業のプレゼンテーションなども、最初 い。「基礎学習は生徒にとってそれほど大きな魅力と て取れるだろう。 んとしても生徒たちに知ってほしい、という思いが強 の5分でどれだけ聴衆の耳目を集めることができるか、 なる授業ではなく、実習の方が魅力的なのだと思いま かったですね」と加藤先生。 ということである。授業のつかみがきちんと押さえら す。しかし、どこまでが基礎なのか、という切り分け どこまでも物作りに  このことがクラフトマン21への応募のきっかけとな れれば、後の授業は順調に進められることを考えると、 の問題を除いても、やはり魅力ある授業で生徒に力を ったのである。 加藤先生が新しい仕組みを授業に取り入れたいと願っ 付けたいと考えていました」(丹野先生)。 こだわりたい たのもうなずける。  しかし、学校現場は、一般の人が想像する以上に予 礼儀正しい生徒の学舎、 算に限りがあり、工業高等学校のように、実習や実験  平成19年度ものづくりコンテスト 「電子回路組 など、費用が掛かる授業を組み立てるのはそう簡単な み立て部門」東北大会で優勝し、11月16~18日 宮城工業高等学校 ことではない。こんな教材を使いたい、こんな設備を 静岡県沼津市で開催される全国大会への出場を決めた。 導入したいと考えても、それほど簡単に物事は進まな 電子機械科2年松浦脩人君や、第19回全日本ロボット  ここで話が横にそれ いというのが現実なのだ。そんな状況の中、先生方の 相撲東北大会 高校の部 自立型 第四位 電子機械科 てしまうが、学校を紹 目にとまったのが文部科学省と経済産業省が始める新 2年千葉涼君・藤原光信君も全国大会への出場を決めた。 介しておこう。工業高 しい事業、クラフトマン21であった。 ロボコンなどにも積極的に参加している。これらの例を見る 校の性格から女子生徒 「文部科学省と経済産業省が連係した事業のことを知 までもなく、同校では「物作り」に大きなこだわりを が少ないことは予測さ り、昨年応募しました。ここでSCADAソフトに出会 持っていることがよく分かる。だからこその、電子機 れる。実際同校の男女 うのです。SCADAシ 械科なのだが、求人を見ていると、機械科、電気科と 比は5:1となってい ステムは通常信号ハ より専門性を求めているのか、単科に対する求人が多 る。電子機械科の女子 「今の生徒のほとんどは、自宅にパソコンを持ってい ードウエア(入出力)、 いのが現実だ。しかし、世の中の動きを見ていると、 は2名とのことである。 ます。プログラミングやインターネット関連に関して コントローラー、ネ 機械科であっても、コンピュータのことが分からなけ 6時限目の授業が終わ の能力は、私たち教師をしのぐ生徒もいるのです。そ ットワーク、ユーザ・ れば、反対に電気科であっても機械工作などの知識が るとそれまで静まりか のような状況の中、JoyWatcherを使っての授業が開 インターフェース なければ即戦力は難しいのでは、と思ってしまう。こ 生徒指導部部長 えっていた廊下に人の 始されました。授業を始めて一番変わったことは、生 (HMI)、通信設備およ のように考えると、電子機械科こそ、21世紀が求め びソフトウエアを含 丹野 高雄 先生  気配が。しかし、騒が 徒たちの興味の持ち方です。JoyWatcherのたった一 る物作りを軸にした人材育成の最適環境ではないだろ しいということではな つの機能しか利用していない授業ですが、自動制御や んでいますが、私た い。職員室にはいると 自動監視装置の面白さに画面に食い入るように見てい ちの電子機械科には きには学年氏名と先生の名前を話し、許可を得て入室 るのです」(丹野先生)。 ピッタリの素材だと する。  グラフィックにデータを表示するJoyWatcherが生 思ったのです。これ  廊下で生徒とすれ違うと全員が「こんにちは」と外 徒の指向とピッタリ合ったということなのだろう。指 が授業で使えないだ 電子機械科科長  来者に笑顔で声をかけてくる。実に気持ちがいい。い 導する先生よりも生徒の方がすんなりとJoyWatcher ろうか、と考えたの 加藤 進一 先生 かにも物作りに携わる集団といった雰囲気が漂ってく の世界に入っていくことができたのかもしれない。 がスタートでした」 るから不思議だ。 「今まではタイマ、カウンタ程度しかありませんでし とは、同校電子機械科科長の加藤進一先生。  創立からまもなく100年を迎える大変歴史のある た。しかし、JoyWatcherを使うようになって、グラ  物作りの空洞化が大きな問題となっている日本。こ 学校で、普通校でいえば、ナンバースクールに該当す フィック処理だけでなく、集めたデータを分析すると のまま空洞化が進めば、米国の二の舞になってしまう。 る高等学校なのである。昔は質実剛健を絵に描いたよ いう新しいカテゴリーを授業に盛り込むことができる 企業でも空洞化を防ぐための活動を行っているが、こ うな学校だったのではないだろうか。質実剛健という ようになったのです。このような新しいことに対して の活動にはものの作れる人材が必要不可欠となること とバンカラ、教室は汚い、と相場が決まっていたが、 積極的な生徒は習得も早いし、授業態度も熱心ですね」 は誰が見ても明らかだろう。国が音頭を取って物作り 校内も、教室内、実習室内も大変にきれいである。整理・ と両先生が口をそろえて語る。
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物作りを軸に、即戦力の の人材育成を始めようというのがこの事業の骨子であ うか。しかし、前述したように、学校現場を見ると教 整頓が当たり前の製造現場がそのまま学校の中に持ち ることを考えれば、乗らない手はない。ことに工業高 材や施設の面で、必ずしも企業現場にすべてがフィッ 込まれている印象さえ受けるのである。 人材を送り出したい 等学校ではなおさらのことだ。 トしているわけではない。 「自主性を重んじることは大切だと思います。しかし、  そんな状況の中、丹野先生、加藤先生の前に現れた  文部科学省の研究指定校になれば予算も付いてくる 自主性を重んじるということと、放任するということ 「最近、企業の就職担当者の方から、明るく、元気で、 のが、20年以上も、同校の実験設備や、IT関連の機 ので最新の設備を導入できるのだが、そうでなければ、 の違いをしっかり認識していないと、人材育成は難し 素直な人材を、といわれることが多くなっていました。 器を納入していた(株)エンジニア・サイエンス社で 古い設備を使うというのが通例である。同校もご多分 いでしょう」(丹野先生)。 学校で教えられることには限界があり、基礎学力が中 あった。両先生は、クラフトマン21応募の件を含め に漏れず、最先端の機器導入は見送らざるを得なかっ 心にならざるをえません。しかし、やはり物作りの即 同社と協議を重ねることで、JoyWatcherと出会うこと たという状況だったのだろう。 戦力となる力を付けて送り出したいというのが私たち になる。 「SCADAシステムは、企業現場では当たり前のシス 子どもたちの目の色が 教員の思いなのです」と開口一番、宮城県工業高等学  宮城県内では4校がクラフトマン21の指定を受け テムとしてかなり普及していることを知れば知るほど、 変わった実習授業 校生徒指導部部長の丹野高雄先生は語る。教員歴21年 ているが、他の3校は、その中心が、インターシップ 授業で使いたいと思うようになりました。もちろん、 のベテラン先生だ。 への取り組みであることを考えると宮城工業高等学校 最新の技術に関しては企業に入ってから企業研修で習  物事何でもそうだろうが、最初の5分が重要とはよ  とはいえ、基礎をないがしろにするわけにはいかな が取り組もうとしていることの先進性がはっきりと見 得することになると思いますが、最先端の入り口をな く言われる。企業のプレゼンテーションなども、最初 い。「基礎学習は生徒にとってそれほど大きな魅力と て取れるだろう。 んとしても生徒たちに知ってほしい、という思いが強 の5分でどれだけ聴衆の耳目を集めることができるか、 なる授業ではなく、実習の方が魅力的なのだと思いま かったですね」と加藤先生。 ということである。授業のつかみがきちんと押さえら す。しかし、どこまでが基礎なのか、という切り分け どこまでも物作りに  このことがクラフトマン21への応募のきっかけとな れれば、後の授業は順調に進められることを考えると、 の問題を除いても、やはり魅力ある授業で生徒に力を ったのである。 加藤先生が新しい仕組みを授業に取り入れたいと願っ 付けたいと考えていました」(丹野先生)。 こだわりたい たのもうなずける。  しかし、学校現場は、一般の人が想像する以上に予 礼儀正しい生徒の学舎、 算に限りがあり、工業高等学校のように、実習や実験  平成19年度ものづくりコンテスト 「電子回路組 など、費用が掛かる授業を組み立てるのはそう簡単な み立て部門」東北大会で優勝し、11月16~18日 宮城工業高等学校 ことではない。こんな教材を使いたい、こんな設備を 静岡県沼津市で開催される全国大会への出場を決めた。 導入したいと考えても、それほど簡単に物事は進まな 電子機械科2年松浦脩人君や、第19回全日本ロボット  ここで話が横にそれ いというのが現実なのだ。そんな状況の中、先生方の 相撲東北大会 高校の部 自立型 第四位 電子機械科 てしまうが、学校を紹 目にとまったのが文部科学省と経済産業省が始める新 2年千葉涼君・藤原光信君も全国大会への出場を決めた。 介しておこう。工業高 しい事業、クラフトマン21であった。 ロボコンなどにも積極的に参加している。これらの例を見る 校の性格から女子生徒 「文部科学省と経済産業省が連係した事業のことを知 までもなく、同校では「物作り」に大きなこだわりを が少ないことは予測さ り、昨年応募しました。ここでSCADAソフトに出会 持っていることがよく分かる。だからこその、電子機 れる。実際同校の男女 うのです。SCADAシ 械科なのだが、求人を見ていると、機械科、電気科と 比は5:1となってい ステムは通常信号ハ より専門性を求めているのか、単科に対する求人が多 る。電子機械科の女子 「今の生徒のほとんどは、自宅にパソコンを持ってい ードウエア(入出力)、 いのが現実だ。しかし、世の中の動きを見ていると、 は2名とのことである。 ます。プログラミングやインターネット関連に関して コントローラー、ネ 機械科であっても、コンピュータのことが分からなけ 6時限目の授業が終わ の能力は、私たち教師をしのぐ生徒もいるのです。そ ットワーク、ユーザ・ れば、反対に電気科であっても機械工作などの知識が るとそれまで静まりか のような状況の中、JoyWatcherを使っての授業が開 インターフェース なければ即戦力は難しいのでは、と思ってしまう。こ 生徒指導部部長 えっていた廊下に人の 始されました。授業を始めて一番変わったことは、生 (HMI)、通信設備およ のように考えると、電子機械科こそ、21世紀が求め びソフトウエアを含 丹野 高雄 先生  気配が。しかし、騒が 徒たちの興味の持ち方です。JoyWatcherのたった一 る物作りを軸にした人材育成の最適環境ではないだろ しいということではな つの機能しか利用していない授業ですが、自動制御や んでいますが、私た い。職員室にはいると 自動監視装置の面白さに画面に食い入るように見てい ちの電子機械科には きには学年氏名と先生の名前を話し、許可を得て入室 るのです」(丹野先生)。 ピッタリの素材だと する。  グラフィックにデータを表示するJoyWatcherが生 思ったのです。これ  廊下で生徒とすれ違うと全員が「こんにちは」と外 徒の指向とピッタリ合ったということなのだろう。指 が授業で使えないだ 電子機械科科長  来者に笑顔で声をかけてくる。実に気持ちがいい。い 導する先生よりも生徒の方がすんなりとJoyWatcher ろうか、と考えたの 加藤 進一 先生 かにも物作りに携わる集団といった雰囲気が漂ってく の世界に入っていくことができたのかもしれない。 がスタートでした」 るから不思議だ。 「今まではタイマ、カウンタ程度しかありませんでし とは、同校電子機械科科長の加藤進一先生。  創立からまもなく100年を迎える大変歴史のある た。しかし、JoyWatcherを使うようになって、グラ  物作りの空洞化が大きな問題となっている日本。こ 学校で、普通校でいえば、ナンバースクールに該当す フィック処理だけでなく、集めたデータを分析すると のまま空洞化が進めば、米国の二の舞になってしまう。 る高等学校なのである。昔は質実剛健を絵に描いたよ いう新しいカテゴリーを授業に盛り込むことができる 企業でも空洞化を防ぐための活動を行っているが、こ うな学校だったのではないだろうか。質実剛健という ようになったのです。このような新しいことに対して の活動にはものの作れる人材が必要不可欠となること とバンカラ、教室は汚い、と相場が決まっていたが、 積極的な生徒は習得も早いし、授業態度も熱心ですね」 は誰が見ても明らかだろう。国が音頭を取って物作り 校内も、教室内、実習室内も大変にきれいである。整理・ と両先生が口をそろえて語る。
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先生に夢を与えて 即戦力の人材育成を目指し、 くれるのが生徒 最先端の環境で最高の実習を実現する  丹野先生は「私たちに夢を与えてくれるのが生徒な  JoyWatcherが学校教育現場に導入された。JoyWatcherとしては、初めて学 んです」と言い切る。丹野、加藤先生が今描いている 校教材として導入されたのである。学校教育現場は、予算やスタッフの関係で、最 夢は、生徒達の発想に学びながらJoyWatcherの適用 先端技術を実習で使うといったことはなかなか難しく、そのためには、解決しなけれ 範囲を広げること。本年度は温度を監視対象としての ばならない問題がたくさんある。しかし、宮城県工業高等学校では、電子機械科 授業になっている。しかし、来年度以降、さらに監視 の実習にJoyWatcherを導入し、2007年度から活用を開始した。これは、文部科 対象を増やした実習を考えていこうというのである。 学省、経済産業省が連係した事業クラフトマン21の対象校として認定されたこと 宮城県工業高等学校 電子機械科の卒業生の多くはシーケンス系のメンテナ から始まる。 ンス企業への就職者が多いという。  コンピュータ制御では、ドライバーがいつも問題と http://www.mext.go.jp/b_menu//shingi/chukyo/chukyo3/ なる。OSが変わるとドライバーが動かない。シーケ siryo/004/06091413/005/017.htm ンサーは使えるのに、といった状態である。しかし、 ものづくり人材育成のための専門高校・地域産業連携事業(クラフトマン21) JoyWatcherが使えるようになれば、このような問題 に頭を悩ませる必要もなくなる。見方を変えれば、シ 文部科学省  クラフトマン21は3年間の時間を掛けての取り組 (1)我が国の製造業を中心とした経済発展は、工業高校等の専門高校が現場を担う人 ーケンサーが分かる人材は、SCADAを導入している みである。新しい取り組みが始まってまだ半年、いや 材を育成し、現場の高い技術力を維持・強化に貢献したことが大きな要素である。 企業にとって、即戦力に近い人材ということになる。 夏休みを考えると3ヶ月しか経っていないので、導入 (2)近年、産業社会の技術革新が急速に進む中で、高度な実践技術力への企業ニーズ  両先生が望んでいた「即戦力の人材育成」が実現さ 大正 2年 2月 7日 宮城県立工業学校創 の効果を計ることは難しい。しかし、わずか3ヶ月だ が高まっている。加えて、大量の熟練技術者が定年退職時期を迎える「2007 年問題」れるということでもある。 立 や人口減少社会における若者のものづくり離れが深刻化する中で、技術の継承やも 生徒の柔軟な発想があれば「JoyWatcherを活用して が、確実に生徒たちの実習への取り組み姿勢が変わっ 創立時は、機械科・電気科・工芸科設置のづくり人材の育成が喫緊の課題となっている。 いろいろなものを作るといった課題研究も可能になり で定員240名。 http://miyagi-てきているという現状を考えると、2年後、3年後が (3)このような課題に適切に対応し、我が国の国際競争力の維持・強化や地域経済活性 ます。近い将来、ISO14001取得を目指せるように、 th.myswan.ne.jp 大変に楽しみである。それ以上に、JoyWatcherに 化を図るためには、ものづくりを支える専門的職業人の育成が急務である。 部屋の温度を監視し、ドアや窓の自動開閉システムを /index.htm (4)このため、専門高校と地域産業界が連携(協働)して若手ものづくり人材を育成する 慣れた生徒たちが企業に入ってどのように物作りに取 作り出す生徒が出てくるのではと期待しているのです」 『誠実・節度・創造を校訓とし、一般教ための取組を実施する。(5)本取組は、「経済成長戦略大綱」(平成18年6月22日経 と丹野先生。 り組んでいくのかをしっかりと見届けたいと思うのは、 養を高め、専門的な知識・技術の習得を済財政諮問会議)や「経済財政運営と構造改革に関する基本方針2006」(平成18 丹野、加藤先生だけではないだろう。 年7月7日閣議決定)に主要施策として位置づけられるとともに、「中小企業のものづく 図るとともに、勤労を愛好し、旺盛な責 り技術の高度化に関する法律」(平成18年4月26日法律第手O十三号)に、企業と学 任感と自律・協同の精神を養い、社会の 校の連携による人材育成が国の施策とされたことを受けたものである。 発展に寄与する心身ともに健全な工業技 術者の育成を目標とする。』を教育目標  という5項目の趣旨のもと、文部科学省が中心になって、平成19年度に立ち上げた、もの に掲げる工業高等学校である。現在は、 づくりを支える将来の専門的職業人(文部科学省)及び地域産業界のニーズに応じた職 業人の育成(経済産業省)を実現するため、専門高校と地域産業界が連携(協働)したも 機械科、電子機械科、電気科、インテリ のづくり人材育成のための事業である。 ア科、化学工業科、情報技術科の6科を 持っている。全校生徒943名(女子 157名)。 ●物作りを軸に、即戦力の人材を送り出したい ●最先端の環境で最高の実習を実現する ●JoyWatcher ●子供たちの目の色が変わった ●即戦力の人材育成