圧縮機リードバルブ用ステンレス帯鋼　Freeflex

FreeflexTM フラッパーバルブ用ステンレス帯鋼 FreeflexTM【フリーフレックス】は、エアコン、冷蔵庫用コンプレッサの吸気・吐出弁【フラッパーバルブ】に適した特性を持った、マルテンサイト系 焼入れ焼もどしステンレス帯鋼です．以下のような特長を持っています． -　高い引張強さと伸びを両立 -　耐曲げ疲労、および耐衝撃疲労に優れた素材特性 -　用途に適した表面仕上げ -　素材表面の圧縮残留応力が高い -　非金属介在物を低減化 -　耐摩耗性に優れる FreeflexTM は、寸法公差、平坦度も優れた特性を持っています。 化学成分【公称値、 %】 製造サイズ C Si Mn P S Cr Mo Cu 厚さ max max 厚さ mm 厚さ公差 mm 0.53 0.40 0.68 0.025 0.010 14.0 1.0 0.70 0.152 ± 0.005 0.178 ± 0.005 用途例 0.203 ± 0.006 家庭用エアコン・冷蔵庫用コンプレッサ吸気・吐出弁 0.254 ± 0.007 ヒートポンプ用コンプレッサ吸気・吐出弁 0.305 ± 0.007 カーエアコンコンプレッサ用吸気・吐出弁 0.381 ± 0.008 その他自動車部品用リード弁 0.406 ± 0.012 産業用コンプレッサ用吸気・吐出弁 0.457 ± 0.012 0.508 ± 0.014 プレス加工後のバレル処理 0.600 ± 0.020 プレス後の端面への応力集中による割れのリスクを低減するためにも、 バレル処理によるバリ取りラウンド加工が重要です . その他の板厚はお問い合わせください バレル処理は、部品表面の圧縮残留応力を増加させる効果もあり、耐疲 労特性の向上に役立ちます . 幅 圧延仕上がり幅約 310mm より、ご指定の幅にスリットいたします . 供給形態 幅公差は、厚さと幅によって異なります．詳しくは別途帯鋼案内資料 サイズにより、コイル、またはスプール巻きでの提供が可能です． ご覧ください． コイルごとにラベルを貼付し、ラベルには、コイル No、ロット No、サイズ、 重量等、管理に必要な情報が記載されます . 寸法公差と形状 帯鋼表面は防錆油塗布され、コイルごとに防錆紙巻きした後、乾燥剤と エッジ ともにプラスチック袋に密封し、輸出用木箱梱包で出荷されます． スリット後のバリ取りエッジが標準です．シェーブドエッジも対応可能 です . 平坦度 反りの標準仕様値は、帯鋼幅 x 最大 0.20% です .

表面仕上げ 表面粗さの仕様値を以下に示します【カットオフ値 0.25 mm】 厚さ mm Ra μ m Rmax μ m 0.508 未満 0.13 1.5 FreeflexTM 0.508 以上 0.25 2.5 Hiflex 表面傷許容値 点状欠陥【ピット、ロールマーク】 深さまたは高さの許容値 Alleima 7C27Mo2 帯鋼厚さ mm μ m 0.508 未満 max 2 Alleima 20C 0.508 以上 max 3 線状欠陥【スクラッチ】 深さの許容値 帯鋼厚さ mm μ m 0.203 未満 max 0.5 0.203 以上～ 0.508 未満 max 0.8 0.508 以上 max 1.0 曲げ疲労強度の各鋼種比較、MPa 横曲り【真直度】 幅 mm 横曲り許容値 mm / L.1000mm FreeflexTM 20 未満 max 2.0 20 以上～ 50 未満 max 1.5 50 以上～ 125 未満 max 1.25 Hiflex 125 以上 max 1.0 Alleima 7C27Mo2 機械的特性 耐力 Rp 0.05 耐力 Rp 0.2 引張強さ 伸び Alleima 20C MPa MPa MPa % 1380 1600 2020 ≧ 7 上記は、厚さ 0.60mm までに有効です． 引張強さの公差は± 60MPa です 耐疲労強度 両振り曲げ疲労強度【平均応力 = 0】 片振り曲げ疲労強度の各鋼種比較、MPa FreeflexTM の両振り曲げ疲労強度は± 1100MPa です【破断確率 50%】 片振り曲げ疲労強度【最小応力 = 0】 上記、両振り曲げ疲労強度から計算で求めた、片振り曲げ疲労強度 FreeflexTM 【50% 破 断 確 率 】 は、Goodmans 疲 労 限 度 線 図 の 場 合、 712 ± 712MPa．Gerber 疲労限度線図の場合、880 ± 880 MPa です． Hiflex Alleima 物理的特性 7C27Mo2 密度 7.7 g/cm3 縦弾性係数 210000 MPa【20℃】 Alleima 20C アレイマジャパン株式会社 帯鋼カンパニー 〒 651-0086 神戸市中央区磯上通 2 丁目 2-21 TEL(078)265-5373 FAX(078)265-5371 strip.japan@alleima.com 衝撃疲労強度の各鋼種比較 ALLEIMA.COM 【インデックスによる相対比較値】 2022 年 9 月 1 日、旧社名サンドビックマテリアルズテクノロジージャパン株式会社より新社名に変更になりました 本資料記載のデータは、ご参考としてのみご利用下さい。また同等規格でも，当社以外の製品には適用されません．記載データの誤った使用等によって生じた損害については、責任を負いかねますのでご了承ください。 本資料掲載のデータは、予告なく変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。 2022.09-100.Rev.0