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『閉鎖空間作業 - リスクを予防するために』

事例紹介

タンク、コンテナなど閉鎖空間向け『入槽(酸欠)作業トレーニング』

『入槽作業トレーニング』は、保護具の利用方法や実践的な体験といった
入槽作業に必要な技術・知識を安全な環境で提供するサービスです。

座学と実践で構成される最大2日間の総合学習で、閉鎖空間における
入槽(酸欠)作業の基礎知識の習得と実践的なリスクアセスメントをサポート。

※専用車が出張
工場、社屋などご希望の場所までトレーニング専用車でお伺いします。

【特長】
■安全な環境で実践的なトレーニングが可能
■世界各国で年間2400回を超える豊富なトレーニング実績
■石油・飲料・食品・医薬品工場などにおける作業の安全性向上に
■お客様の環境に寄り添ったリスクマネージメントのサポートにも対応

※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。

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このカタログについて

ドキュメント名 『閉鎖空間作業 - リスクを予防するために』
ドキュメント種別 事例紹介
ファイルサイズ 3.2Mb
登録カテゴリ
取り扱い企業 ドレーゲルジャパン株式会社 (この企業の取り扱いカタログ一覧)

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このカタログの内容

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閉鎖空間作業 ー リスクを 予防するために 閉鎖空間、タンク、コンテナに関連するリスクを理解し、克服すること で、作業を安全に行うことができます。そのためには、シームレスなリ スクアセスメントが不可欠です。これが、事故や死亡事故を回避する 最善の方法です。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 1
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閉鎖空間作業 – リスクを予防するために 閉鎖空間での事故は、なぜ起こるのか? 酸素の欠乏による意識の喪失、毒性ガスの吸入による中毒、 毎年、世界中で約 200 人が閉鎖空間での事故の影響で 爆発による火傷、高所からの落下が、閉鎖空間の作業中に 命を落としています。6 最も頻繁に起こる事故です。労働統計局によると、2015年 には、米国内だけでも 136 人が閉鎖空間やコンテナ内での 米国 (カリフォルニア州) のプロジェクトを対象に調 作業中の事故で死亡しています。1 査を行った際、57 % の雇用主が、閉鎖空間からの救出 のための緊急対策を用意していませんでした。7 このことから、閉鎖空間へ入る際には、世界的に非常に特別 な予防措置と規制が要求されます。多くの国では、閉鎖空間 これらの事故のうち2/3は、入槽エリアの毒性ガスが での作業の計画と実行に関する厳しい規制があります。米 原因で、その 70% のケースでは、入槽時にすでに毒性ガ 国では、OSHA (労働安全衛生管理局)2 規則 29 CFR 1910.1463 スが存在していました。8 が適用されます。ドイツには、DGUV (ドイツ法的損害保険組 合)4 規則 113-004 パート 15 があり、それに、適用される規制と これらの事故のうち24%がメンテナンス中の事故で最 予防措置が広範囲にわたって概説されています。 も多く、クリーニング作業 (12%)、点検作業 (11%) がそれ に続いています。9 これには、リスクアセスメントを完了して許可証を作成する 義務についても説明されています。さらに、閉鎖空間内の 作業を担当する管理監督者と労働者は、訓練および認定を 必ず受ける必要があります。ここで当然の疑問が浮かびま 以下の図は、世界の作業現場における、閉鎖空間の理解の す。致命的なものを含む数多くの事故がなお発生している 方法がいかに幅広いかを示したものです。タンクやコンテ のはなぜでしょうか?このような状況で、どのような問題が ナといったわかりやすい例に加え、シャフト、ピット、トンネ 起きるのでしょう? ル、チャンバー、パイプなどが含まれます。これらすべてが 致命的な作業現場になり得ます。 その答えは多岐にわたります。例えば、リスクアセスメント が適切に行われずに、作業現場が、さまざまな危険を伴う閉 鎖空間として分類されていない場合があります。タンクが 閉鎖空間の例 閉鎖空間になり得ると識別することは、比較的容易なはず です。では、見たところ危険性の低い、広いスペースの狭く なっている箇所や隅の部分はどうでしょうか。このような閉 鎖空間として認識されにくい場所では、それに伴う安全対策 ホールド マンホール タンク も省かれる場合がよくあります。 これ以外の典型的な要因:適切なリスクアセスメントが行 われている場合でも、有効な作業許可証がなく、存在する 危険を詳述した情報が入槽直前に提供されていない。また シャフト ピット ダクト は、作業員が閉鎖空間での作業に必要な十分な訓練を受け ていないにも関わらず、上司の指示によって作業を実施して しまう場合などがあります。 サイロ 地下保管庫 パイプ © Drägerwerk AG & Co. KGaA 2
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閉鎖空間作業 – リスクを予防するために 「危険」と「リスク」の違いは? 全の専門家によって理解されています。これは、危険が起 個々の作業プロセスのリスクアセスメントを確実に行うため こる特定の可能性を示しています。例えば、皮膚に触れた には、まず、「危険」と「リスク」の形式的な違いを知ることが り吸入すると化学火傷を起こす酸が、タンク内に貯蔵され 重要です。 ていたとします。この場合、メンテナンス作業でタンクに 入る作業者に対する潜在的な危険が存在します。 しかし、 「危険」とは、ある具体的な作業状況に関して、人、環境、プ タンクがすでに徹底的にパージ、および換気されていた場 ラントの安全性に脅威を与える可能性のある側面、および構 合、作業者の皮膚や肺に損傷を与える可能性、すなわちリス 成条件のすべてを指します。一方、「リスク」は、ある一定の クはほぼゼロと考えられます。 状況で特定の危険が実現する可能性の評価として、労働安 閉鎖空間の危険性とリスク リスク 危険 火花や高温によって引き起こされ る爆発 可燃性ガスおよび蒸気 物質の不安定な性質による爆発 塩素 (Cl2)、アンモニア (NH3)、塩 毒性ガス、蒸気、液体の吸入また 化水素 (HCl) のような毒性液体 は皮膚接触による深刻な損傷 およびガス 腐食性有害物質との接触 毒性有機物 (特にベンゼン、メタ ン、エチレン、ブタジエン) 発癌物質による深刻な損傷、また は特定の毒性物質の長期曝露に 微粒子 (特に吸入可能なもの) よる生殖能への悪影響 特定の作業プロセスにおけるそ の他の危険やリスク 特定の触媒との接触による化学 物質の制御不能な反応 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 3
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閉鎖空間作業 – リスクを予防するために リスクアセスメントの意味と目的は? た、定期的にチェックし必要に応じて改訂、更新する必要が リスクアセスメントの目標は、作業場所に存在する危険をす あります。定義された間隔内に行うのが理想的ですが、最低 べてリストアップし、その範囲、すなわちリスクを評価するこ でも年に一度は実施します。 とです。これにより、これらの危険を防止、低減、制御する ための対策を検討することができます。これには、救助シナ 特定の危険の識別とリスクを評価する方法は? リオの定義も含まれます。 安全管理者はまず、次のような実際の状況の概要を把握す る必要があります。どのコンテナ(タンク、サイロなど)を使 安全管理者はまた、評価のためにシステムおよび生産計画 用するか。含まれる有害物質は何か。苛性、腐食性、放射 も協議する必要があります。これらは、構造的特徴に対す 性、どの種類の有害物質か。内部は極度に高温または低 る特定の指示や生産残留物による潜在的な危険を把握する 温か。酸素の不足または爆発の危険はあるか。稼働中の油 のに役立ちます。また、個々に計画された作業プロセスに 圧システムのような機械的な危険はあるか、または、コンテ ついて考え、リスクを予測することも、安全管理者の仕事で ナ内に微粒子が存在するなど、内容物による飲み込みの危 す。例えば、シーリング塗料に溶剤を加えることによる、爆発 険性はあるか。 性雰囲気の進行の可能性などが挙げられます。 評価モデルは、リスクアセスメントに役立ちます。安全管理 ある特定の危険がどの範囲の作業員に脅威を与えるか、許 者はまず、可能性のある危険をすべてリストアップします。 可証にはどの作業方法と情報が必要か、どの個人用保護具 そして、どの作業員が各リスクにさらされているかと、すでに を使って安全な入退場を確保するかなど、ひとつずつ正確に 利用可能な制御メカニズムがあるかを確認します。次にそ 分析することが重要です。 の危険の範囲を 1~8 の尺度で評価します。この危険の範囲 と発生する可能性を 1~8 の尺度で評価したものを組み合わ リスクアセスメントの結果から得られる知識はすべて文書化 せて、そのリスクを導き出します。この後、制御メカニズムの し、タスクの開始前に監督者、安全パトロール担当者、関連 有効性について検証し、必要に応じて拡張します。 作業員と共有する必要があります。リスクアセスメントはま © Drägerwerk AG & Co. KGaA 4
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閉鎖空間作業 – リスクを予防するために 危険評価フォーム: 日付: 時間: 危険: 対象者: 既存の制御メカニズム: 重大度 (S): 発生の可能 結果 リスク 既存の制御メカニズムは十分 「いいえ」の場合、リスクを低減 1 – 8 性 (P): 1 – 8 (S x P) に機能しているか? するための追加制御メカニズム: 発生の可能性 (P) 重大度レベル (S) 発生の可能性 (P) X 8 7 6 5 4 3 2 1 1 = 負傷なし 1 = 発生しない 8 64 56 48 40 32 24 16 8 2 = 軽度 (応急手当のみ必要) 2 = ほぼ発生しない 7 56 49 42 35 28 21 14 7 3 = 軽傷 (最大 3 日の欠勤) 3 = 可能性が極めて低い 6 48 42 36 30 24 18 12 6 4 = 中等度の負傷 (3 日~1 か月の欠勤) 4 = 可能性が低い 5 40 35 30 25 20 15 10 5 5 = 重傷 (1 か月以上の欠勤) 5 = 可能性が高い 4 32 28 24 20 16 12 8 4 6 = 重傷 (仕事復帰が不可能) 6 = 可能性が極めて高い 3 24 21 18 15 12 9 6 3 7 = 死亡 7 = 高い確率で発生する 2 16 14 12 10 8 6 4 2 8 = 死亡 (複数例) 8 = 発生する 1 8 7 6 5 4 3 2 1 リスク 1 – 9: 許容範囲 10 – 19: 中等度 20 – 29: 高い 30 – 64: 非常に高い 対応の必要なし 要件を満たしている – 要件を満たしていない – 不適正 – 観察 低リスク 早急に対応が必要 直ちに対応 「安全な作業システム」を成功させるには? 「安全な作業システム」を実現する 5 つのステップ 労働安全における従来の対策階層は、作業プロセス、すなわ ち「安全な作業システム」の作成に役立ちます。これには各 1. タスクの排除によるリスク回避 作業特定の方法と手順が含まれ、実用レベルで実施される 必要があります。「安全な作業システム」の目標は、個々の 2. 危 険性の少ない、または損害を与えないプロセスによ 作業プロセスのリスクを最小限に抑え、維持することです。 る置き換え 3. プ ロセスにおける有害作用の防止による危険の分離 (機械的機能の遮断、電源の切断、換気など) 4. 管理措置の追加 (毒性ガスまたは爆発性ガスの入槽 前測定、入槽オプションの評価、職場暴露限界および 暴露時間の監視、許可証との比較など) 5. 自給式呼吸器、フィルター装置、化学防護服、通信シ ステムなどの個人用保護具の使用 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 5 重大度 (S)
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閉鎖空間作業 – リスクを予防するために 「安全な作業システム」には、各種の規制が含まれます。それ 許可証に含まれる内容: には、監督者に対する規制をはじめ、全作業者に必要な訓 − 作業の説明、場所、環境。発生する可能性がある危険に 練、アクセス基準と必須事前テスト、ツールや保護具の提供 対する警告 と選択、緊急対策の準備、通信チャネル、プロセスと措置の − 許可規則と責任 (文書の発行者と受領者) 遵守の継続的な監視に対する規制などがあります。 − 緊急対策 − 作業を担当する作業者の訓練の確認 (特に協力会社が雇 入槽作業において、リスクを継続的に低減させる効果的な対 用されている場合) 策の一例として、正しいガス測定プロセス、適切なガス検知 警報器、一致するセンサーの選択が挙げられます。 これは、 その閉鎖空間に通常発生する特定の毒性ガスまたは爆発性 まとめ:鍵を握る重要な要素とは? ガスに対応し、その場所の入槽前測定に適している必要があ ります。入槽前測定とその詳細な測定結果は、必ず許可証 理論は、全体のほんの一部にすぎません。理論を実践 に記録しておきます。 に移すこともまた重要です。 個人用保護具の選択については、爆発しやすい場所での使 最も重要な側面の概要は以下のとおりです。 用に適しているかなど、他の要件も考慮に入れる必要があり ます。呼吸用保護具の選択には、必要な保護係数と空気供 − それぞれの職場と各タスクに合わせて、プロセスや装 給の種類についての知識が必要です。 置の選択を調整し、 それらを常に遵守する必要があり ます。 また、次の点にもご注意ください:コンテナやタンクなどの 閉鎖空間内の状況は、作業プロセス中に変化する場合があ − 作 業内容や環境条件、規制が変更された場合、これに ります。内部の雰囲気をモニタリングし続けることが非常 よる危険やリスクの変化が考えられるため、リスクアセ に重要です! スメントを再度実施する必要があります。 許可証の役割とは? − 同じような種類のタスクが定期的に繰り返される場合 許可証は、通常、「安全な作業システム」の重要な要素です。 は、作業者に対する指導を少なくとも年に一度、定期 作業許可証は、健康に害を及ぼす可能性のある作業や、日 的に実施する必要があります。 常作業や生産プロセスの一部ではない高リスクの作業を行 う際に非常に重要です。このような許可証は、プラントの管 − 作 業現場がリスクアセスメントに従って閉鎖空間とし 理者、監督者、および関連作業者間のコミュニケーションを て特定され、すべての危険が評価されている場合、次の 形式化し、記録するものです。明確な情報によってコミュニ ルールが常に適用されます:タンクへの入槽前に、適 ケーションが容易になるため、これは協力会社が作業を担当 切な測定方法を用いてクリアランスを正確に測定する する際に特に重要になります。また、許可証は会社の内部監 必要があります。 視および監査システムに統合される必要があります。 − 入槽前測定を行った後も、酸素の不足や爆発性または 毒性物質などの危険に応じて、内部雰囲気を常にモニ タリングする必要があります。 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 6
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閉鎖空間作業 – リスクを予防するために 許可証自体が、作業の安全性を高めるわけではありませ 閉鎖空間での安全な作業 ん。担当する作業員が許可証に記載されているすべての のためのソリューション ✓ ポイントに精通し、理解しているかを確認することが重要 です。例えば、どのような予防措置を取る必要があるかや、 – 専門家によるリスクアセスメント 疑わしい状況の場合、自身の命を救うためにどの装置を使う かなどについてです。 – リスクを最小限に抑えた作業組織/ プロセスの設計 許可証に記載されているリスクは、軽視されがちです。作業 員は自分の感覚に頼り、何も起こり得ないと信じる傾向があ – 閉鎖空間の不活性化、換気、パージ ります。しかし、感覚だけでは知覚できない多くの毒性物質 や、致命的な有害物質があります。作業員はタンクの中に入 – 許可証に従った入槽前測定 ったときに、この状況がどれほど危険なものであるかがはっ きりわかるかもしれませんが、わかったときにはすでに行動 – 入槽時の安全監督者常駐 を起こせない状態か、意識不明、または死亡している可能性 もあります。パニックを起こし、適切な呼吸保護具なしにこ – 連続したガスモニタリング のような雰囲気の中でとっさに負傷者を救助しようとする人 も、自分自身を死の危険にさらすことになります。このよう – 個人用保護具の安全な使用および な理由から、閉鎖空間での各作業プロセスには安全監督者 メンテナンス が必要で、緊急対策も常に確立されている必要があります。 – 作業プロセスの訓練および監督 危険を特定し、リスクを専門的に分析することにより、リス クを低減、または完全に排除する適切なソリューションを選択 – 救助シナリオの訓練 することができます。これらはすべて、評価、作業、材料選 択プロセスの実践的なコースを提供している各種トレーニン グおよびワークショップにて学ぶことができ、必要に応じて 実践することが可能です。 インプリント ドイツ Dräger Safety AG & Co. KGaA Revalstraße 1 23560 Lübeck www.draeger.com © Drägerwerk AG & Co. KGaA 7 PDF-8040
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閉鎖空間作業 – リスクを予防するために 出典 : 1 https://www.bls.gov/news.release/cfoi.nr0.htm; アクセス日: 2016年12月22日 2 OSHA – Occupational Health and Safety Administration (労働安全衛生管理局) 3 https://www.osha.gov/pls/oshaweb/owadisp.show_document?p_table=STANDARDS&p_id=9797; アクセス日: 2016年11月25日 4 DGUV – ドイツ法的損害保険組合 5 http://publikationen.dguv.de/dguv/pdf/10002/r-117-1.pdf; アクセス日: 2016年11月25日 6 http://www.hsimagazine.com/article.php?article_id=507; アクセス日: 2016年12月22日 7 http://www.healthresearchforaction.org/sph/occupational-health-and-safety-worker-hazards-confined-spaces; アクセス日: 2016年12月22日 8 http://www.healthresearchforaction.org/sph/occupational-health-and-safety-worker-hazards-confined-spaces 9 http://www.healthresearchforaction.org/sph/occupational-health-and-safety-worker-hazards-confined-spaces; アクセス日: 2016年12月22日 © Drägerwerk AG & Co. KGaA 8